眼球堂の殺人 の商品レビュー
これぞ理系ミステリ。図面好きにはたまらない、ザ・クローズドサークルミステリでした。十和田先生が数字を言うときに対応する原子番号の元素名で表すところがツボでした。
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初周木。森の民として——まさか萌絵ちゃんと四季博士がフュージョンするとはね…。著者は森博嗣先生からかなり影響を受けていると思われる。文庫のグレー、キャラクタ、世界観など…。とりあえず第二作『双孔堂』も読まなくては!星三つ半。
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堂シリーズ1作目、最近、ミステリー熱が再燃し面白そうな小説を片っ端から買ってみた。 数学の天才、放浪の数学者である十和田、その助手の陸奥の2人が極めて妙な建物に招かれたところから始まる。綾辻行人の館シリーズとはまた違う建物をミステリーに組み込んだ作品。 すごいと思ったのは建物を館シリーズ以上にミステリーに組み込んでいること、ノックスの十戒がきちんと網羅されていること、意外性のあるトリックにオチも面白い。時計館の殺人を彷彿とさせるような大胆な建物トリックはさすが。久しぶりに本格ミステリーを堪能できた。2作品以降も早速手を伸ばしてみよう。 ただ次の作品からは陸奥が助手にならないんだな、と思うと残念でならない。 あと、自分に縁のある場所なのに、最後の最後まで登場人物の名前の共通点に気が付かなかったことが悔しい。特に善知鳥神社なんてよく知っている場所。むしろそれが一番の驚きか。
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密室、クローズドサークル、不思議な館、 好きな要素が最高に詰まった、完結済みシリーズの1作目。 周木さんが国立大学の建築学部ご卒業とのことで、理系ミステリー+現実離れした面白い建物の組み合わせがとても面白い! 大どんでん返し!!みたいな派手さはないですが、しっかりと計算されて組み...
密室、クローズドサークル、不思議な館、 好きな要素が最高に詰まった、完結済みシリーズの1作目。 周木さんが国立大学の建築学部ご卒業とのことで、理系ミステリー+現実離れした面白い建物の組み合わせがとても面白い! 大どんでん返し!!みたいな派手さはないですが、しっかりと計算されて組み立てられた文達が、頭の中にスッと入ってくる感じがして、このシリーズはとっても大好きです。 犯人は早めにわかってしまう方が多いみたいですが、それだけでは無い謎をしっかりと見逃さずに読んでくださいね。 十和田先生と"天才"の今後が楽しみ、、
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今では、堂シリーズとなっている一作目メフィスト賞受賞作。 眼科医系のミステリーでは、ありません。 作者さんが、建築学科ご出身で、天才建築学者が、山奥の北面の辺鄙場所に建てた私邸が、ミステリーの舞台となります。 そして、この私邸の設定が、なかなか奇抜で大がかり。これが、眼球の形状を...
今では、堂シリーズとなっている一作目メフィスト賞受賞作。 眼科医系のミステリーでは、ありません。 作者さんが、建築学科ご出身で、天才建築学者が、山奥の北面の辺鄙場所に建てた私邸が、ミステリーの舞台となります。 そして、この私邸の設定が、なかなか奇抜で大がかり。これが、眼球の形状をしているので眼球堂と呼ばれます。 ミステリーを解いていくのは、放浪の天才数学者。 殺害されるのも、建築・数学・医者・芸術家の四人の天才達。 理数系の蘊蓄は出てくるけど、読める程度で問題ありません。建築は、わからないけど建築物は好きなので、巨大建築物設定は、わくわくします。 クローズドだけど、巨大すぎるので、納得しにくいような。殺害動機は、そんなもんかなあと納得するようなしないような。 登場人物紹介で、犯人はこの人だろうなあと思ってしまうところがあったけど、そこを隠し切ってのストーリーは楽しめました。
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そんなところに伏線があったのか。。 良く考えれば確かに分かる。。悔しい。。。 って思わさせられた 数学的で難しい文章が多いけれどおもしろい
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ごりごりの文系頭で、天才数学者の言葉を読むのはなかなか骨が折れたけど、普段覗かない世界を見た気がする。
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じっくりと自分で謎を解き明かしながら読むのが楽しかった!トリックにびっくり、というよりはそれに至るまでの推論の道筋が面白かったです。そしてキャラが魅力的。 謎を解きたい、と意気込み、建築トリックはほぼ正解だったのですが(円形だったら回転するだろう!とか、眼球ということは水晶体…水!?とか、眼球なら盲点となるところはどこかにあるはず…とか、ただの発想レベルでしたが)、最後数ページのどんでん返しにはまんまと騙されました。悔しい。
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ずっと気になりつつもなかなかシリーズに着手できず。 例に漏れず本格ミステリが好き、「館シリーズ」「S&Mシリーズ」好きな自分にはまさにドンピシャなシリーズだった。 両シリーズが佳境になったタイミングで読み始めることに。 十和田のぶっ飛んだキャラと神の対比が面白い。 理屈...
ずっと気になりつつもなかなかシリーズに着手できず。 例に漏れず本格ミステリが好き、「館シリーズ」「S&Mシリーズ」好きな自分にはまさにドンピシャなシリーズだった。 両シリーズが佳境になったタイミングで読み始めることに。 十和田のぶっ飛んだキャラと神の対比が面白い。 理屈っぽい人間もここまでくれば魅力的だ。 事件もオーソドックスなクローズドサークルものだと思っていたら、結構なペースで人が死ぬ。 どんなトリックで楽しませてくれるんだろう?と推理しつつ読み進める。ほんの少し推理は当たっていたけど、やっぱり最後は驚きの展開。 元々シリーズ物ではないらしいけど、次巻からどうなっていくんだろう。この先が気になるシリーズ。
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やられた感はあったけど、高揚感はちょっと、、かな。第一作としてはこんなものかな(読者の素朴な感想なので許してください)というかんじなので、次作以降のものも折を見て読んでみようと思います。
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