眼球堂の殺人 の商品レビュー
本格ミステリィの潔さを味わった。 理系アンド館ミステリィの堂シリーズ第一作 第47回メフィスト賞受賞作。 建築学原理主義というか至上主義みたいなのは、なんとなく説得力があるようなそう言われるとそうだよなぁというか、それを言うなら他の学なくして建築学は成り立たないとも言えると...
本格ミステリィの潔さを味わった。 理系アンド館ミステリィの堂シリーズ第一作 第47回メフィスト賞受賞作。 建築学原理主義というか至上主義みたいなのは、なんとなく説得力があるようなそう言われるとそうだよなぁというか、それを言うなら他の学なくして建築学は成り立たないとも言えるというか。 今作ではどうやって殺したのかが主眼になっている。 それにしても善知鳥神の正体を見誤ってしまったのは不覚だった。
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2016/9/22 アミーゴ書店HAT神戸店にて購入。 2017/10/20〜10/31 初の周木作品。第47回メフィスト賞を受賞したデビュー作。タイトルからして、変わった館を舞台に展開される作品であることは自明であったが、これほどとは!流浪の数学者、十和田只人と十和田につきまとうルポライター陸奥藍子のペアのキャラも良い。綾辻さんの「館」シリーズと森博嗣さんのS&Mシリーズを組み合わせたような何ともミステリ心をくすぐる作品である。館シリーズの続編も楽しみであるが、他のシリーズも是非読んでみたい。
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「建築学こそがあらゆる科学の頂点に立つものであり、すべての世界は建築学にかしずく。」という傲慢なポリシーを持つ天才建築学者・驫木煬。 彼自身がそのすべてを込めて建造した"眼球堂"に招待された数学、物理学、精神医学、芸術等々の分野での天才たち。招待の目的は驫木の...
「建築学こそがあらゆる科学の頂点に立つものであり、すべての世界は建築学にかしずく。」という傲慢なポリシーを持つ天才建築学者・驫木煬。 彼自身がそのすべてを込めて建造した"眼球堂"に招待された数学、物理学、精神医学、芸術等々の分野での天才たち。招待の目的は驫木のポリシーの正しさを証明し実感させるためでしたが、その驫木自身を皮切りに、彼らは一人また一人事件に見舞われていきます。 大好きなメフィスト賞受賞作であり、タイトルから勝手に「館もの」であるのかなと推測してワクワクして、文庫化を心待ちにしていましたが、その期待は裏切られることはありませんでした。 とはいうものの、実を言うとクライマックスに至るまでは、星の数はせいぜい、限りなく3に近い4つかなと言ったところ… 最初の事件が起こった直後に、関係者一同が話し合いをするのですが、そこのやり取りで変に緊迫感が削がれたように感じられ、そのモヤモヤ感を中盤まで引きずったことと、探偵役であろう放浪の数学者・十和田只人があまりにも主張なさすぎるように思えたことが原因です(あくまで個人的な感想ですが、もちろん)。 ところがラスト30ページ。これがめっぽう面白かった。「ちょっと今までに読んだことないぞ!」と思わされました。どんなところがを説明するとネタバレになってしまうのが本格ミステリーのつらいところ。 ただ、このラストを読み終えた今や、読んでいる途中に感じたネガティブな評価はいっぺんに吹っ飛んで、評価は「星5つです!」となったわけです。 そして、自信を持って断言できます。このシリーズ、続けて読みます。
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