〆切本 の商品レビュー
和光でかりてもらった。 最近、小説を読んでいた遠藤周作、彼も書き始めるのに逡巡してから、というのは驚き。 大岡昇平の息子の話、おもしろい。 西加奈子の「肉眼ではね」も、おもしろい。使ってみたい。 森博嗣は、うっかり嫌いになりそうなくらい、きっちりしている。 全部、きっちり読んだわ...
和光でかりてもらった。 最近、小説を読んでいた遠藤周作、彼も書き始めるのに逡巡してから、というのは驚き。 大岡昇平の息子の話、おもしろい。 西加奈子の「肉眼ではね」も、おもしろい。使ってみたい。 森博嗣は、うっかり嫌いになりそうなくらい、きっちりしている。 全部、きっちり読んだわけではないが、
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愚図で怠惰な私には、身につまされる話ばかりで居たたまれない気持ちになる。同時に、偉大な作家たちが、締め切りを守れずに愚図愚図と言い訳しているさまをみて、勝手な仲間意識を持ちもする。 すでに〆切をすぎた仕事がいくつもあるのであるから、こんな本を読んでいてはいけないのである。
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『一番面白いのは表紙』 〆切本、私の好きな作家が一同に会していたので、珍しく単行本を購入。期待はずれと言うほどでもないけれど、アンソロジーにありがちの物足りなさというか、コレジャナイ感が否めない。とまぁ、ここで感想を終わりにしたらなんとなく私の理解が足りないだけではないか(実際...
『一番面白いのは表紙』 〆切本、私の好きな作家が一同に会していたので、珍しく単行本を購入。期待はずれと言うほどでもないけれど、アンソロジーにありがちの物足りなさというか、コレジャナイ感が否めない。とまぁ、ここで感想を終わりにしたらなんとなく私の理解が足りないだけではないか(実際8割は私の理解は足りてないのだけど)と思われそうなので、少しだけこの本がもっと面白くなる読み方を提案しておく。 まず、このエッセイは〆切本とあるが、表紙や裏表紙にあるような〆切に切羽詰まって死にそうな作家の話ばかりではないと言うことを事前に知っておく。そして、前後のないエッセイの総まとめなので、起こっていることよりも作者が感じていることに着目して読む。そして、最後に一番大事なことは一気に読み進めないこと。 一気に読み進めると、薄いカルピスを大量に飲まされているような気になってくる。人の全く異なった主観を大量に同時にインプットすると、一体誰がなにを考えて、どうなったのか全く理解できなくなってくる。で、結果なにが面白いのかわからなくなる。 とここでふとこの本の編集者はいいなぁと思った。なんせ、オール引用本(私の認識が正しければ)だから、〆切を破った作家がいない。 最後に個人的に思ったのは〆切はどこか美学の匂いがする。
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+++ しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです――。 本書は、明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわる エッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた“しめきり症例集"とでも呼べる本です。 いま何かに追われている人もそうでない人...
+++ しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです――。 本書は、明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわる エッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた“しめきり症例集"とでも呼べる本です。 いま何かに追われている人もそうでない人も、読んでいくうちにきっと 「〆切、背中を押してくれてありがとう! 」と感じるはずです。 だから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための “しめきり参考書"でもあります。 +++ 〆切にまつわるあれこれが集められている。エッセイにしろ手紙にしろ日記にしろ、突き詰めれば〆切に遅れる言い訳であり、理由はさまざまなのである。さらに、そのテイストも、ひたすら謝る、開き直る、理屈をこねる、自分を責めるなどなど、千差万別なのだが、書き手の必死さがどれからもにじみ出てくるようで、傍から見ていると苦笑を禁じ得ないが、人間的なおかしみをも感じられる。〆切が守れない言い訳までもが衆目に晒される作家稼業とは計り知れないほど大変なものであるなあと思わされる一冊でもある。
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装幀で一目惚れし、名だたる文士、文豪に惹かれました。 内容は一目惚れ以上に惚れ惚れするもの。 〆切に対する言い訳、恨み節が、素晴らしい表現で 美しい文章なんです! 教科書に出てくる人たちが、課題提出期日に悩んでる 学生以上に悩んで、悪あがきしてたんだと知ると 親しみを感じます。 そして〆切側の編集者も負けていません。 作者と編集者の強い絆、お互い尊敬がなければ 成り立たない世界なのだと思いました。 急に出てくる論文には、あまりの唐突さと毛色の違いに 思わず吹いてしまいました。 とても素晴らしい内容で、学生時代に知っていれば、 この論文を使って宿題提出しない言い訳ができたかもしれない。 本が好きな人に、是非お勧めしたい一冊です。
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〆切についての本。近代から現代までの作家の〆切の考え方、あるいは〆切を遅らせてくれ、という懇願のハガキの文章などが収録されている。面白い。人間って極限状態だと頑張れるのかなと思う。
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作家さんの〆切りは、サラリーマンやセールスマンの期限、納期に該当するかな、で、誰にでも身に覚えがあるもの。 間に合わない、出来ないといった苦しみや言い訳なんかを 文章にして残せるのは、作家さんならでは。 『〆切本』は笑ったり、身につまされたり、共感したりできる楽しい本です。久し...
作家さんの〆切りは、サラリーマンやセールスマンの期限、納期に該当するかな、で、誰にでも身に覚えがあるもの。 間に合わない、出来ないといった苦しみや言い訳なんかを 文章にして残せるのは、作家さんならでは。 『〆切本』は笑ったり、身につまされたり、共感したりできる楽しい本です。久しぶりに本を一気に読みましたよ。 でも、本や文章は時とともに埋もれてしまいがち、よくこれだけバラエティに掘り出してきてくれたもの。 胡桃沢耕史さんや車谷長吉さんの文章は、この本で出会わなければ、ずっと、読んでみることはなかったかも。今、車谷さんの本が読みたいなぁって思ってます。 私のこの一篇をあげると、高田宏さんの「喧嘩 雑誌編集者の立場」です。ぜひ、読んでみて欲しいです。ちょっと背筋が伸びる思いがしました。 この本をどう面白く読めるかは、読み手の抽斗の中味しだいです。本好きと自負する人にオススメします。
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初読。図書館。いろんな文筆業の方々が締め切りについて書いた文章を集めたもの。名前を見るとスゴイメンバーそろい踏みで、締め切りをほとんど守れない人もいれば、絶対に守る人もいて、どちらにしてもみんな苦しんでいる。本のコンセプトとしては面白いんだけど、それぞれの文章は玉石混交という感じで、全体としてはイマイチ。それがどういう状況で書かれたのか、もうちょっと詳しい背景が添えられていたら、もっと面白かったかも。
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