聖なる怠け者の冒険 の商品レビュー
森見登美彦さんの作品を読むときは、今回は京都のどの辺りが出てくるか楽しみになります。今回は祇園祭の日のお話。朝から夜まで、大忙し、てんこ盛りのお話でした。 所長の充実した日を送らないと負債で人生終わってしまうという焦りは、共感できたが、私も小和田さんと同じく充実するために何か行...
森見登美彦さんの作品を読むときは、今回は京都のどの辺りが出てくるか楽しみになります。今回は祇園祭の日のお話。朝から夜まで、大忙し、てんこ盛りのお話でした。 所長の充実した日を送らないと負債で人生終わってしまうという焦りは、共感できたが、私も小和田さんと同じく充実するために何か行動を起こすのは億劫。結論、私も怠け者なんですね(笑) 読書を楽しむ事だけは、怠らないようにしたい。
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京都の宵山という激しいお祭りの中で起こる騒動と、かなりの怠け者の主人公の対比が面白かった。とことん怠ける主人公が人間臭く、共感できるのはもちろんだが、こちらの作品は全ての登場人物がどこか抜けていて人間らしい。人間みな怠け者なのだ。 森見登美彦作品に共通する団体や狸も登場する。独特...
京都の宵山という激しいお祭りの中で起こる騒動と、かなりの怠け者の主人公の対比が面白かった。とことん怠ける主人公が人間臭く、共感できるのはもちろんだが、こちらの作品は全ての登場人物がどこか抜けていて人間らしい。人間みな怠け者なのだ。 森見登美彦作品に共通する団体や狸も登場する。独特の緩い雰囲気が、この作品にはぴったり。 緩い雰囲気を楽しむ中で、最後の方がファンタジー感が強すぎたかなと感じた。
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登美彦先生らしい作品である。 あとがきにも書いてあるが宵山万華鏡なんかと少し被ってたり。 まぁとにかく期待通りのお話である。なむなむ。
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森見登美彦先生の本はいつも私達をわくわくさせてくれる。 今年の春大阪から上京し、関西を思い、恋い焦がれながら毎日を過ごしている。 東京に来てわかったことがある。 京都は心の拠り所だったということだ。 東京も京都も計画的な街なのに、 京都には昔から日本人の心に響く残り香がある。...
森見登美彦先生の本はいつも私達をわくわくさせてくれる。 今年の春大阪から上京し、関西を思い、恋い焦がれながら毎日を過ごしている。 東京に来てわかったことがある。 京都は心の拠り所だったということだ。 東京も京都も計画的な街なのに、 京都には昔から日本人の心に響く残り香がある。 とてもとても懐かしい残り香が。 京都に初めて来たときも、初めてのはずなのに そんな香りがした。 そんな残り香を森見先生の本を読んでいると思い出す。 頭の中に京都をつくる。 その間だけ、私はこの計画的で効率的な現在の都から、烏丸へ逃避行できるのだ。
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決して働きたくないわけじゃないのよ。仕事はキチンと真面目に取り組むのよ。ただ、「休み>仕事」ってだけで。
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森見さん3作目。今回もやっぱり京都を舞台にくだらない。しかしそのくだらなさが良い。 キャラクター達が本当に個性豊か。全員キャラが濃い(笑)。 「僕は人間である前に怠け者です」 小和田くんの決めセリフ。ある意味真理を得ている。 日常生活を送る中で変な思考のドツボにハマることがあるが...
森見さん3作目。今回もやっぱり京都を舞台にくだらない。しかしそのくだらなさが良い。 キャラクター達が本当に個性豊か。全員キャラが濃い(笑)。 「僕は人間である前に怠け者です」 小和田くんの決めセリフ。ある意味真理を得ている。 日常生活を送る中で変な思考のドツボにハマることがあるが、そんなとき森見さん作品はそのくだらなさで救い出してくれる。いつもお世話になってます。
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森見登美彦さんの作る世界観がここぞというばかりに発揮されていて、この文体に惹きつけられる。京都に住んでいたので、地名や喫茶店の名前に馴染みがあり、この物語の中に自分も迷い込んだような気持ちで読めておもしろかった。
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祇園祭・宵山の京都で、オモチロイ不思議な旅を。 森見登美彦ワールド全開の奇妙な冒険。 森見登美彦氏の作品と言えば、私の中で「京都の大学生を主人公にした話」というイメージ。 今回は登場人物ほぼ社会人。 「ぽんぽこ仮面」を巡って、祇園祭・宵山の京都を舞台に森見ファンタジーが大暴れ!...
祇園祭・宵山の京都で、オモチロイ不思議な旅を。 森見登美彦ワールド全開の奇妙な冒険。 森見登美彦氏の作品と言えば、私の中で「京都の大学生を主人公にした話」というイメージ。 今回は登場人物ほぼ社会人。 「ぽんぽこ仮面」を巡って、祇園祭・宵山の京都を舞台に森見ファンタジーが大暴れ! ちなみに『宵山万華鏡』や『有頂天家族』とも関連しそうな小ネタが仕込まれていますが、未読でも問題ないようです。 忙しい現代にピッタリな怠け者と反怠け者たちの冒険。 皆さん、たまには内なる怠け者の声にも従いましょう。 さすればオモチロク素敵な一日が過ごせるやもしれません。
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これぞ森見ワールド 自分勝手で愛らしい登場人物が繰り広げる滑稽なファンタジー。 真っ直ぐ進んでいると思っていたら気付いた時には天地が逆さになっていたかのような、テングブランを飲んで夢の中に迷い込んでしまったかのような感覚になる。 ぐうたらしたい小和田くんとそれを阻止するぽんぽこ...
これぞ森見ワールド 自分勝手で愛らしい登場人物が繰り広げる滑稽なファンタジー。 真っ直ぐ進んでいると思っていたら気付いた時には天地が逆さになっていたかのような、テングブランを飲んで夢の中に迷い込んでしまったかのような感覚になる。 ぐうたらしたい小和田くんとそれを阻止するぽんぽこ仮面と周りの人間(?)達。それぞれが信念を持って冒険をし、ぐうたらし、仕事を遂行している。これこそ人生! ぽんぽこ仮面という名前が何よりも良い。何度も声に出して呼びたくなる。 怠惰を大真面目に語る森見小説が大好きだ。
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可愛い表紙と登場人物の挿絵に誘われて読み始めました。 神様が出てきたり、ファンタジーな部分もありつつ、主人公や周りの登場人物の性格からか、細い?が残りながらも、地に足のついた、日常の延長線のような冒険を楽しむ事ができました。
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