聖なる怠け者の冒険 の商品レビュー
久しぶりに読んだ森見先生の本。やはり森見ワールド全開でサクサクと読み進めることができた。 先日京都に行く機会がありスマート珈琲店に行くことができた。所長も通いつめるのも納得なほど美味しかった。 物語の後半は少し内容が複雑になり、分かりにくかった。それでも森見先生の本は面白い。 宵...
久しぶりに読んだ森見先生の本。やはり森見ワールド全開でサクサクと読み進めることができた。 先日京都に行く機会がありスマート珈琲店に行くことができた。所長も通いつめるのも納得なほど美味しかった。 物語の後半は少し内容が複雑になり、分かりにくかった。それでも森見先生の本は面白い。 宵山のお祭りにも行きたくなるし、八兵衛明神にもぜひ会ってみたい。
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森見登美彦の小説を初めて読んだが、なんとも独特である。 今度、柳小路に行ったら、八兵衛明神様にお祈りしようと思う。
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社会人のスタートとともに読み始め、社会人として初めてのGWを終えた月曜日に読了。 普通は襟を正して背筋を伸ばすタイミングだから、怠け者というタイトルからして社会人のスタートにふさわしくはないと思ったけど、読んでみたら共感の嵐。休みが少なすぎるという怒り、休日は出来る限りぐうたらしていたい気持ち…わかる。 今までは主人公が大学生の話しか読んでこなかったけど、このタイミングで社会人が主人公の本を手に取ったのは運命だと感じた。前回読んだ太陽の塔もクリスマス前から読み始めたり、意図せずタイムリーなものを手に取って読めるのは相性の良さでしょうか。 森見さんの秀逸さはそりゃもうたくさんあるけれど、『聖なる怠け者の冒険』では各章の冒頭2-3行で森見ワールドに引き込まれる。次の章を読むのが億劫になってしまう私にとっては、毎回なんでもっと早く開かなかったのかと思うほど。 特に「私たちは人類である前に怠け者である」という学びは冒頭に限らず本の中で幾度となく叩き込まれるが故、休日をぐうたら過ごすことが多くなった(気がする)し、この教訓は今後の人生において軸にしていきたい。ちょっと冒険もしつつ、ね。 「小冒険を嗤う者は小冒険に泣くという」 ちなみに表紙を裏返すとぽんぽこ仮面のブックカバーになります。ぽんぽこ仮面のグッズを持った気分で嬉しい気持ちになります。
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序盤が読み辛くてもっともっととならなかったが 中盤から終盤にかけては作品に入り込めて面白かった。 あぁ、森見作品てこんな感じだったなぁと思い出した。 よく同じ祇園祭り、宵山で作品が作り出せるなぁと感心。 でも、『夜は短し恋せよ乙女』『四畳半神話大系』『有頂天家族』の転がるように読...
序盤が読み辛くてもっともっととならなかったが 中盤から終盤にかけては作品に入り込めて面白かった。 あぁ、森見作品てこんな感じだったなぁと思い出した。 よく同じ祇園祭り、宵山で作品が作り出せるなぁと感心。 でも、『夜は短し恋せよ乙女』『四畳半神話大系』『有頂天家族』の転がるように読み進めるワクワク感は得られなかった。 あとがきに書いてあったが、連載から丸々描き直し単行本になり、そこから削ぎ落として文庫本になったとのこと。 すごい。
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京都を舞台にしたファンタジー。おもしろかったが、読み終わって感想を書こうとしても、狸とアルパカの残像に色々かき消される。平日は真面目に働き、休日は寮で寝たい派の小和田君(主人公)。物語の中心は休日。結果、前半ほとんど寝ている……。承認欲求が弱いかわりに、怠け者としての自尊心は高く、それで成り立つ物語。常に小冒険で埋め尽くされた休日は、小和田君でなくとも遠慮したい。
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怠け者万歳!! 主人公が怠け者でほとんど寝ているという異色の物語。しかも筆者がたびたび登場し、怠け者主人公を全肯定する。たしかに主人公だからって頑張らなきゃいけない理由なんてない。間違いない。 舞台が宵山なので前に読んだ『宵山万華鏡』とリンクしている。『宵山万華鏡』の中で起こっ...
怠け者万歳!! 主人公が怠け者でほとんど寝ているという異色の物語。しかも筆者がたびたび登場し、怠け者主人公を全肯定する。たしかに主人公だからって頑張らなきゃいけない理由なんてない。間違いない。 舞台が宵山なので前に読んだ『宵山万華鏡』とリンクしている。『宵山万華鏡』の中で起こっていた神隠しのような現象はこの物語に出てくる寂しがり屋のわがままな八兵衛明神の仕業だったと考えられると思う。あと、浦本探偵はセリフから見て『有頂天家族』の矢ニ郎と同一人物の可能性がある。 森見作品は読めば読むほど、他作品との繋がりが見えて楽しい。 この本を古本屋で買ったら、間に綺麗な紅葉が挟まっていた。前の持ち主に想いを馳せて、素敵な気分に浸れた。古本ならではの良さだな。
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森見登美彦さんの作品を書籍で読むのは初めてだったけれど、アニメの『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半神話大系』は視聴済みだったのであの独特のテンポでどんどんと読み進めることができた。 とてもとても面白くて読みやすい。 私自身がとんでもない怠け者体質だから、休日の過ごし方に対する小和田...
森見登美彦さんの作品を書籍で読むのは初めてだったけれど、アニメの『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半神話大系』は視聴済みだったのであの独特のテンポでどんどんと読み進めることができた。 とてもとても面白くて読みやすい。 私自身がとんでもない怠け者体質だから、休日の過ごし方に対する小和田くんの心意気には親近感を覚えた。 それでも、恩田さんや桃木さんカップルのように時間単位で完璧なスケジュールを組んで、また予定外の出来事に飛び込むことは冒険であり有意義なことであると幸せに思える感性と生き方に強い憧れも抱いた。 ぽんぽこ仮面のように"人助け"なんて大それたことを成し遂げるのは難しいけれど、些細な親切心で解決できることが日常にはきっと想像以上にたくさんあると思う。 常日頃から出来うる限り人に親切であろうと思えた。 まだ未履修の『宵山万華鏡』『有頂天家族』を読んでから、また読み返してみたいと思う。
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なんとも不思議な話。ぽんぽこ仮面と怠け者の小和田くん、週末探偵の玉川さん、所長、同僚の恩田さん、桃木さんとキャラクターが濃い人ばかりで、お祭り騒ぎで物語が進んでいくからすごいな。所長がぽんぽこ仮面じゃなかろうかと推測できたこと以外、全然先の展開が読めない。でも、心痛めるようなことはなく、幸せになる楽しい話になるんだろうなと安心して読めた。そして、怠け者の心はどんな人にもあるんだよね。(恩田さんと桃木さんにあるかは分からないけど。。)
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京都を舞台とした、正義の味方ぽんぽこ仮面をめぐる小冒険の話。 筆者の描く独特な世界観に引き込まれる。 『僕は人間である前に怠け者である』 冒険と怠け者の対比が面白い。
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もうめちゃくちゃ大好き!読んでて京都に迷い込んだ気分になった。森見さんの作品を読んでいると日本語ってかっこいい日本人でよかったって思える。こんな素敵な文章が書ける人になりたい。 2周目もだらだら怠け者になりながら読んでみようと思う。
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