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人口と日本経済 の商品レビュー

3.7

73件のお客様レビュー

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2017/01/14

イノベーションによる生産性の向上で、経済は成長する。 GDPが増えているのは、製品やサービスの付加価値が大きくなっているから。

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2017/01/07

約3年半前に読んだ著者の『デフレーション』が面白かったので、本屋で立ち読みしたらすらすら読めたので即購入。第1章では人口動態とマルサスに始まる人口論などを整理した後、2章では人口と経済成長の関係について、3章では経済成長と寿命、4章では豊かさについて論じています。データに基づいて...

約3年半前に読んだ著者の『デフレーション』が面白かったので、本屋で立ち読みしたらすらすら読めたので即購入。第1章では人口動態とマルサスに始まる人口論などを整理した後、2章では人口と経済成長の関係について、3章では経済成長と寿命、4章では豊かさについて論じています。データに基づいてきっちり論じてはいるものの、総じてエッセイ調なので気軽に読めます。人口減少でも悲観することなく、イノベーションが経済成長の握っているという点は説得力ありましたが、間接部門の長としては、業務プロセスやサービスのイノベーションを通じてホワイトカラーの労働生産性向上をもっと意識しないといけないなと痛感しました。

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2017/01/07

本文とは関係ないけど、人口が減少するのに逆Uの悪魔に苦労している現職場。 具体的な数字と超分かりやすい解説。シュンペーターだイノベーションだ。

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2017/01/03

藻谷浩介氏の『デフレの正体』では、低成長・デフレは人口が減少していることにあると論じている。本書はその論調とは反対に、人口ではなくイノベーションが経済成長に必要な要素であると論じている。

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2016/12/19

定住によって死亡率が上昇=衛生面で。 雑食大型動物(人間程度)の適正密度は1平方キロあたり1.5。狩猟生活の人口密度は3人程度。 20世紀前半まで過剰な人口に悩んだ。海外への移民を勧めた。 成長をもたらすのは人口の増加数。絶対数ではない。 農産物の輸入によればよい=リカー...

定住によって死亡率が上昇=衛生面で。 雑食大型動物(人間程度)の適正密度は1平方キロあたり1.5。狩猟生活の人口密度は3人程度。 20世紀前半まで過剰な人口に悩んだ。海外への移民を勧めた。 成長をもたらすのは人口の増加数。絶対数ではない。 農産物の輸入によればよい=リカード。 輸入が多くなれば交易条件が悪化する=マルサス。 所有の制度と利己心のおかげで経済成長がある。食糧難がなければ、野蛮から抜け出すことはない。 不平等は貯蓄と投資を生み出すから経済社会の必要悪である。投資のもとは人口と技術革新。 Pの悪魔、Uの悪魔=人口の悪魔、失業の悪魔。 ケインズの需要不足のマクロ経済学の始祖はマルサス。 ケインズの時代は、需要不足でUの悪魔が猛威を奮った。 人口とGDPの成長は等しくはない。イノベーションの役割。 イノベーションとはハードな技術進歩だけではない。スタバなどのソフト、経営力などのノウハウ、ソフトな技術進歩。産業構造の進歩によってももたらされる。生産性の高い産業にシフトする。 AI、ITなどうか。頭脳の代替。筋力の代替のブルドーザーとどう違うか。 消費する側にそれだけの資金がなければだめ。 利益を資本と労働で分ける。今後はどうか=ピケティーの議論。 第3次産業革命、インダストリー4.0、安い労働力はメリットの度合いを弱める。人件費割合は減少する。 人の数ではなくイノベーションで経済成長がもたらされる。 ギリシャの都市国家の衰退は人口減少から。 日本の平均寿命が、所得が低くても高かったのは都市化が工業化が遅れたから。 医療保険制度はビスマルクが社会主義への対抗として導入した。 日本で皆保険になったのは1961年。それまでは農民や自営業者にはなかった。 需要はやがて飽和する=ロジスティック曲線 エンゲルの法則=食料の需要は飽和する。 あらゆるものの需要は飽和する=低成長の理由。 常に成長が止まる可能性がある。 プロダクト・イノベーションによって成長する。

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2016/12/11

・我が国は日本経済の経済成長について「人口減少ペシミズム(悲観主義)」が行き過ぎている。先進国の経済成長を決めるのは、人口ではなくイノベーション。 ・人口にしても寿命にしても、それに大きな影響を与えるのは、「1人当たり」の所得。「1人当たり」の所得を上昇させるのはイノベーション。...

・我が国は日本経済の経済成長について「人口減少ペシミズム(悲観主義)」が行き過ぎている。先進国の経済成長を決めるのは、人口ではなくイノベーション。 ・人口にしても寿命にしても、それに大きな影響を与えるのは、「1人当たり」の所得。「1人当たり」の所得を上昇させるのはイノベーション。これが先進国の経済成長を生み出す源泉。 ・人口、労働力が減少するから経済成長は不可能という議論は短絡的すぎる。人の数によって経済成長が決まるわけではない。21世紀には、「安い労働力」は大きなメリットではなくなり、むしろ新しいモノを売るマーケットに近いところでつくるメリットのほうが大きくなる。こうしてモノづくりの現場は再び先進国へ回帰する。 ・AI・ITは人間の仕事は奪わない。それらによってつくりだされるモノやサービスを消費するのは人間。歴史を振り返ると、伝統的に人間がやっていた仕事の多くは機械によって代替されてきた。しかしその結果、人間はお払い箱になったのではなく、むしろ生産性が上がり、賃金は上昇した。つまり、人々は機械のおかげで豊かになってきた。

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2016/12/01

人口の意味について、経済成長との関係を軸に、歴史、世界地域、哲学思想、多くの経済学者の捉え方と、広範な学識を背景に分かりやすく俯瞰的な解説が得られます。巻末では、日本が目指すべき。目指し得るギリギリの経済成長、人口減少の中でのバランスについても具体的な提言があります。サプライサイ...

人口の意味について、経済成長との関係を軸に、歴史、世界地域、哲学思想、多くの経済学者の捉え方と、広範な学識を背景に分かりやすく俯瞰的な解説が得られます。巻末では、日本が目指すべき。目指し得るギリギリの経済成長、人口減少の中でのバランスについても具体的な提言があります。サプライサイドだけでない、市場側視点でのイノベーションという視座も大いに考えさせられました。

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2016/11/27

人口減少社会と言うと悲観的な未来ばかりを想像するが、先進国の経済成長はイノベーションの元に起こると言う。人口の増加は食料自給率の増減と比例する。ゼロ成長社会における所得分配や適正人口の維持も大切。

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2016/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人口減少社会に入ったわが国において、今後の経済成長は可能なのかという論点について、経済学の観点からそれを肯定します。経済成長率は、労働人口の伸びと労働生産性の伸びの合計です。労働人口は今後減少していきますが、その分、労働生産性を伸ばせば、人口減少社会でも経済成長はできる。そして、労働生産性の伸びを規定するのは、プロダクト・イノベーションである。という帰結です。 人口論の解説も豊富で、楽しく易しく読める、今後の日本経済のことがよくわかりました。

Posted byブクログ

2016/11/23

「人口減少は大きな問題だが、しかしその一方で、日本経済の「成長」については、「人口減少ペシミズム」が行きすぎている(p50)」 1993年に大学を卒業以来、日本は「失われた20年」とか言われ、近年は本書が指摘するように「人口減少ペシミズム」が蔓延している。 安易な反成長には与せず...

「人口減少は大きな問題だが、しかしその一方で、日本経済の「成長」については、「人口減少ペシミズム」が行きすぎている(p50)」 1993年に大学を卒業以来、日本は「失われた20年」とか言われ、近年は本書が指摘するように「人口減少ペシミズム」が蔓延している。 安易な反成長には与せず、プロダクト・イノベーションを意識しよう。「超高齢社会に向けたイノベーションにとって、日本経済は大きな可能性を秘めている(p187)」のだから。

Posted byブクログ