明日の食卓 の商品レビュー
同性同名、同学年の男の子のいる三家庭の話が進んでいく。はじめは状況説明で退屈な感じだか、後半一気に展開して一気読みした。うちも同じ家族構成の家庭があるので共感したり、思い出したり、ここまでになるかなぁ、と疑問視したりしながら読みすすんだ。自分以外にここまで心砕けるかと思える行動や...
同性同名、同学年の男の子のいる三家庭の話が進んでいく。はじめは状況説明で退屈な感じだか、後半一気に展開して一気読みした。うちも同じ家族構成の家庭があるので共感したり、思い出したり、ここまでになるかなぁ、と疑問視したりしながら読みすすんだ。自分以外にここまで心砕けるかと思える行動や思考を引き出すのも我が子だし、日常接し期待や心配するあまり強い怒りの感情を呼び込むのも我が子。子育てはいわば一生続くので、自分の生活状態によって余裕や時間がなく接する時もある。特に今は核家庭やシングルで少ない子どもを大事に育てる傾向があるのでプレッシャーも強いと思う。話の中で母親たちが我が子を想い呟いたり本当に我が子が可愛いと感じているところに救いを感じた。本来お母さんは子どもが可愛くて仕方ないと思う瞬間がかならずあって生活が安定し精神的に穏やかな時間があればもっと子どもに愛情を伝えられるのになと思った。
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どの家庭の「ユウくん」の出だしなのかドキドキして読んだ。 子育てって本当に大変!! 人ひとりを「無」の状態から育てるんだもん。 親の責任って半端ないよね。 同姓同名「イシバシ ユウ」くんの、それぞれの家庭。 それぞれの問題。 読んでいて苦しかった~。 そして、ある家庭の「ユ...
どの家庭の「ユウくん」の出だしなのかドキドキして読んだ。 子育てって本当に大変!! 人ひとりを「無」の状態から育てるんだもん。 親の責任って半端ないよね。 同姓同名「イシバシ ユウ」くんの、それぞれの家庭。 それぞれの問題。 読んでいて苦しかった~。 そして、ある家庭の「ユウくん」がマジにムカつく(笑) なんだかんだ言ってウチは平和だったのかも??と思ってしまいました( ̄▽ ̄;) 明日の食卓かぁ・・・なんか重い内容に 明日が見えなかった。。。
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確か去年「王様のブランチ」で紹介されていたので借りた。読みやすいし、子育てに悩む主婦に受けそう。が、3家族の話が平行で描かれているのが今一わかりにくい。感情移入も自分が男のせいかし辛い。
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親になったことある人なら、何かしら共感し心がえぐられるのじゃないでしょうか。 どの母親も必死。 でもうまくいかない。 救われてほしい。
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子を持つ親としてかなしかった 巧みな構成で、最初に虐待のシーンを描き、 その後3組の母親とこどもと家族を描く。 うまい。 先入観があるから、どの親を見る目も厳しくなるが、 皆良い親をしている しているが、どうしようもない日常、現実がある 恐ろしい とても面白かった。
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これは広報も含めての作品なのかもしれない。 ”息子を殺したのは、私ですか? 同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。 愛する我が子に手をあげたのは誰か――。” 母による子殺し。 そこに至るまでに何があったのか。 静岡在住・専業主婦の石橋あすみ36歳、夫・太一は東京に勤務する...
これは広報も含めての作品なのかもしれない。 ”息子を殺したのは、私ですか? 同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。 愛する我が子に手をあげたのは誰か――。” 母による子殺し。 そこに至るまでに何があったのか。 静岡在住・専業主婦の石橋あすみ36歳、夫・太一は東京に勤務するサラリーマン、息子・優8歳。 神奈川在住・フリーライターの石橋留美子43歳、夫・豊はフリーカメラマン、息子・悠宇8歳。 大阪在住・シングルマザーの石橋加奈30歳、離婚してアルバイトを掛け持ちする毎日、息子・勇8歳。 石橋ユウくんが母に殺されたということを前提に、三家族それぞれの日常が描かれる。 どんなにわが子がかわいくても、いくら血を分けた子であっても、育児が大変なことには変わりはない。 大変なことが毎日続けば、つらくなってくるのも当たり前だ。 シングルマザーの加奈はともかく、あすみと留美子の夫は、その育児の辛さを分かち合おうとしない。 そこが読んでいて苦しかったのだ。 自分が壊れてしまいそうなくらい追い詰められた時に、精神的に支えてくれるものは絶対に必要だ。 あすみにはそれが習字教室の友達で、留美子はブログの読者だったり編集者だったりで、夫ではなかった。 そして最後まで夫たちは変わらなかった。 そして加奈は、勇のやけどをきっかけに虐待を疑われたことから知り合う、児童相談所の相良さんの存在が救いになる。 ”虐待の可能性があるかもしれへんと思って来てくれたんやろ。勇のことを心配してくれたんやろ。こんなありがたい話あれへん。市立病院の先生かってそうや。勇のことが気になって、わざわざ相良さんに連絡入れてくれはったんやろ。ありがたいなあ。ほんまおおきに。ほんまありがとうございます” 生活することに必死で世の中のことを見ようとしなかった加奈。 他人とつながる余裕もなかった。 だけど、自分一人で子どもを守れるわけではないことを知った。 どんなにわが子がかわいくても、いくら血を分けた子であっても、育児が大変なことには変わりはない。 だからどんな親にも、つらい時は「助けて」って言える環境があってほしい。 個人的にはあすみの選択は理解不能。 問題は何も解決していないのに「明るい未来」を約束する人のことを、どうしても私は信頼できない。 本当に明るい未来が来てくれればいいけれど。 母による子殺し。 ネタバレのようにそこから始まる物語だし、読んでいて気持ちのいいものではない部分も多かったけれど、何かの救いになりそうなエンディングに安堵。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
同じ名前の小3の男の子を育てる母親たち。 おとなしくていい子だった優、学校で同級生にしていたこと、本当の彼の姿に動揺すると同時に発覚した 夫の浮気、認知症になった義母。 悠宇と巧巳と男兄弟のわんぱくさに振り回され、ライターとしての仕事が軌道に乗って来た矢先の夫の失業、 仕事と家事育児と頼りない夫に募る苛立ち。 シングルマザーで毎日一生懸命働いて一人息子の勇を育てる忙しい日々のなか お金を盗んでいった弟、やけに突っかかってくる勇の同級生の母親に、勇が泥棒扱いされたこと。 イシバシユウくんが母親に殺害された事件。 もしかしたら自分たちにも当てはまったのかもしれないその事件。 子育ての日常に潜んだ影。 この本に出てくる男の無能さ、半端ない。 そして怖かった。 偶然にも子供が男の子2人という自分… 明日は我が身を肝に命じて、子供には優しくしようと思った。特に長男。
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我が子を虐待死させたのは誰か。出来すぎた息子の突如現れた歪みと認知症の義母、やんちゃすぎる兄弟と幼稚な夫、助け合う大阪母子。同じ名前の九歳の男児を育てる母親達の生活の臨場感が真に迫る。妻の話を聞いてあげる夫は夢的。踏み留まるか崩壊か。自分の家だったかもしれないリアルな様子が重く胸...
我が子を虐待死させたのは誰か。出来すぎた息子の突如現れた歪みと認知症の義母、やんちゃすぎる兄弟と幼稚な夫、助け合う大阪母子。同じ名前の九歳の男児を育てる母親達の生活の臨場感が真に迫る。妻の話を聞いてあげる夫は夢的。踏み留まるか崩壊か。自分の家だったかもしれないリアルな様子が重く胸を打ち引き込まれた。
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ユウと同じ名前の男の子を育てる三人の母親。三人とも息子に対し愛情を注いでいるのだが、そこにふとした流れで児童虐待へと進む。育児の中でそれぞれに家庭でのトラブルを抱え母親は追い詰められていく。現代の日本の抱える悩みも浮き彫りにされていたと思う。ラストは少し意外だったかな。
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イシバシユウ。 同姓同名の子供が3組出てきます。 何不自由ない家庭、夫婦仲に亀裂が生じ始めている家庭、母子家庭。 冒頭でイシバシユウ君が親から殺害されるシーンから始まります。興奮して子どもを床に叩きつける鬼のような姿。同姓同名の子供を持つ、この3組のどの家庭で発生した事件なのか、...
イシバシユウ。 同姓同名の子供が3組出てきます。 何不自由ない家庭、夫婦仲に亀裂が生じ始めている家庭、母子家庭。 冒頭でイシバシユウ君が親から殺害されるシーンから始まります。興奮して子どもを床に叩きつける鬼のような姿。同姓同名の子供を持つ、この3組のどの家庭で発生した事件なのか、並列で進行していく言葉の端々にびくびくしながら読んでいくので、微笑ましいシーンも心にもやもやを抱えながら読まなければいけなくて辛かった。でもそこがいい。 自分の育った家庭環境に近い母子家庭に感情移入してしまったなあ。一生懸命子供を育てて、子供が恥ずかしい思いをしないようにいつもいつも気を配って、息子もそんな母親をいつも気遣って。 どう描いても真相に触れてしまいそうなのであまり書けませんが、子供、特に男児のやかましさは想像しやすいですが、ここまですごいものなんでしょうか。きっとすごいんでしょうね。椰月さんの体験も多分に盛り込まれているような気がします。それくらい真に迫っています。大変だわ。
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