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みかづき の商品レビュー

4.3

439件のお客様レビュー

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2016/11/23

兎に角、長い小説だった。 三世代に渡る教育にかけた人生の物語。 それぞれの異なった人生観がうまく織り込まれ、楽しみながら読めた。大きな感動がある訳ではないが、人の気持ちを大切にする内容であり、教育に携わっていなくても充分理解できる。

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2016/11/19

昭和最後の10年余を塾で、生徒として、講師として、深く関与した者にとっては、感慨深い作品でした。そんな時代を越えての次の世代の問題意識もまた、自身の子どもの世代のこととして、深く考えさせられた。

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2016/11/11

教育って色々な考え方があって答えがないからおもしろい!だから一度教育に携わったら教育者ってやめられない!!森絵都は作家なのになんでこんな深いことまで分かるんだろう?

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2016/11/10

時代によってまったく違うものを求められる教育現場。その変化に振り回されつつも一貫してそこにあるのは「子どもたちのため」というその一点。けれどそこに教える者の傲慢さがあってはならない。だれも満ちた月ではない。欠けたところがあるという自覚こそ、教育者に必要不可欠なものなのだ。

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2016/11/05

20161101〜1104 坂田さんからの差し入れ。塾業界の栄枯盛衰と、その渦中に生きていく一家の話。津田沼戦争、すごいなあ。舞台が千葉県なので、雰囲気が凄く良くわかる。

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2016/11/05

とにかくすごい分量。 塾と文部省の軋轢も、塾講師の教育方針の迷走も なにも知らず、派手な展開もあまりなく 読み進むのがちょっとしんどかったのだけど 文部省のお偉いさんがたのゆとり教育の本音 「勉強できる子だけエリートにして そうでない子どもは そのまま労働者になってくれればいい」...

とにかくすごい分量。 塾と文部省の軋轢も、塾講師の教育方針の迷走も なにも知らず、派手な展開もあまりなく 読み進むのがちょっとしんどかったのだけど 文部省のお偉いさんがたのゆとり教育の本音 「勉強できる子だけエリートにして そうでない子どもは そのまま労働者になってくれればいい」 私も徐々にヒートアップ。 吾郎や千明の世代より 一郎くん目線になってからの方が 入り込めた。現代の問題である子供の貧困。 一郎くんたちと子供とのエピソードに胸が熱くなった。 学校の授業よりどんどん先に行く塾も必要だけど 出来ない子どもたちを救い上げる補習授業の方が 大事なのではないかと思ってしまう。 教育とは、子育てとは、人生とはと、 何度も考えさせられた一冊。

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2016/10/31

こんなにも長い時間の物語だとは思いませんでした そして初・森絵都です 1つ1つの章の間にいくつかの時間が経過しているところが、こんなにも長い話を飽きずに読めたポイントでした 次は何があるのか誰が来るのかと読み進めてしまいました 涙が出てしまいました 自分の家族を大切にしたいと思い...

こんなにも長い時間の物語だとは思いませんでした そして初・森絵都です 1つ1つの章の間にいくつかの時間が経過しているところが、こんなにも長い話を飽きずに読めたポイントでした 次は何があるのか誰が来るのかと読み進めてしまいました 涙が出てしまいました 自分の家族を大切にしたいと思いました

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2016/10/30

教育者として生きた三世代の物語。まるで本物の伝記を読んでいるような作品。塾に12年間通ってた身としては裏事情?!を見たようで興味深い。ビジネスでありながらも教育というテーマに向き合う難しさとやりがいを感じた。

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2016/10/29

 初めて読んだ作者だが、しっかりした文章とその壮大な物語に圧倒された。  時は昭和36年。小学校の用務員をしていた大島吾郎は用務員室で子どもたちに勉強を教えていた。その噂を聞きつけたシングルマザーの千明は自分の娘を偵察に送る。当時、塾などはなかった時代、千明は吾郎をスカウトし、塾...

 初めて読んだ作者だが、しっかりした文章とその壮大な物語に圧倒された。  時は昭和36年。小学校の用務員をしていた大島吾郎は用務員室で子どもたちに勉強を教えていた。その噂を聞きつけたシングルマザーの千明は自分の娘を偵察に送る。当時、塾などはなかった時代、千明は吾郎をスカウトし、塾を立ち上げる。何事にも熱く、キチンとしなければ気が済まない千明と、生来のんびり屋で、女の押しに弱くふらふらしてしまう吾郎の間にはいつしか溝が深まっていく。  物語は、最初は吾郎目線で語られ、次の章では千明目線。最後の章では千明の娘、蕗子の息子の一郎目線で語られる。それぞれの考え方は違うが、思うところは一緒。学校では置いて行かれてしまう子どもたちに勉強を教えたいということだ。  この物語は、塾を通して昭和から現代まで語られるが、その壮大さはもちろんだが、家族や人との繋がりをいきいきと描いている。もしかしたら、家族以外の第三者が入った時の方が、繋がりが深まっているように思える。とりわけ、私は吾郎と血の繋がりのない娘、蕗子の関係が大好きだったりする。人と人との絆を大切にしようと思わせてくれる作品だ。  また、タイトルも秀逸。ラストは温かい感情に包まれること間違いなし。

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2016/10/29

昭和から平成の塾業界を舞台にした三世代にわたる家族の群像物語。朝ドラにもなりそうな感動巨編。時代背景とともに変化する教育問題に果敢に取り組む人達。素晴らしい作品。今年のマイベスト。

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