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猿の見る夢 の商品レビュー

3.5

83件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

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2020/10/18

2020.10.17.読了 待望の文庫化。 ダメおじさんのダメっぷりを描いた作品。 長峰という正体不明の夢見占い師を絡めて、主人公薄井正明が奮闘する。正明は自己中で無責任、スケベで大人げない。ある意味プラス思考の男だが、最後は。。。   だいたいこんな結末だろうなと思いながらよん...

2020.10.17.読了 待望の文庫化。 ダメおじさんのダメっぷりを描いた作品。 長峰という正体不明の夢見占い師を絡めて、主人公薄井正明が奮闘する。正明は自己中で無責任、スケベで大人げない。ある意味プラス思考の男だが、最後は。。。   だいたいこんな結末だろうなと思いながらよんでいた。どうということもない内容だが何故か先が読みたくてどんどんページをめくってしまう。時計をみたら真夜中だ! サスペンスでもない。感動モノでもない。 ただのおじさんの話。 さすがの桐野夏生作品。肩の力の入らない気楽な息抜き気分でオススメの作品。

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2020/05/17

私は桐野ファンだが、しょうもない男のしょうもない話。でもその語られる過程は面白いと言えば面白い。主人公の薄井は、名前のとおり薄っぺらい還暦近い男。小心者のくせに狡く、出世欲・性欲、まだまだやる気マンマンで引く。こういう人を書かせたら本当にうまいなぁ。物語は謎の占い師を絡ませて、薄...

私は桐野ファンだが、しょうもない男のしょうもない話。でもその語られる過程は面白いと言えば面白い。主人公の薄井は、名前のとおり薄っぺらい還暦近い男。小心者のくせに狡く、出世欲・性欲、まだまだやる気マンマンで引く。こういう人を書かせたら本当にうまいなぁ。物語は謎の占い師を絡ませて、薄井は転落していく。占い師の存在といい、結局何の話だったのかと?ようわからん本だった。

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2019/12/12

この作家の本なので、話しに引き込まれてどんどん読め、娯楽ものとしては楽しかったが、なんだか色々な要素を詰め込み過ぎていて、しかも最後もイマイチでその点は消化不良。 思い出せるだけでも不倫、詐欺師のような占い師、夫婦喧嘩、介護や相続問題、息子との不和、出世、会社についての書き込み...

この作家の本なので、話しに引き込まれてどんどん読め、娯楽ものとしては楽しかったが、なんだか色々な要素を詰め込み過ぎていて、しかも最後もイマイチでその点は消化不良。 思い出せるだけでも不倫、詐欺師のような占い師、夫婦喧嘩、介護や相続問題、息子との不和、出世、会社についての書き込みをネットにされた問題・・、とここまで列挙して、そうだ、これは主人公の男が浅知恵?猿知恵?しかなく、その場その場で自分に都合の良い判断や解釈しかしない自己愛に満ちた、同情する気が全く起きないイラつかされる人である事を思い出した笑。その描写は本当に上手だったのと、タイトルに直結しているのが秀逸だと思った。

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2019/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作者の作品の中では、OUTに匹敵するくらい面白い。評価みると人により差があるのには驚いたけど。役員で愛人もいる、初老の勘違い男が自業自得のトラブルに見舞われる。作者が女性から見たほんとにいそうなゲス男、自分は悪くない、周りの女のせいにする。こんな男がやられるのはスカッとした。最後はもう少し先が知りたいが。

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2019/10/31

面白かった。作者の本は何冊か読んでるが、こういう本は初めて。最後の締めくくりがちょっとわからなかったけど。人生イロイロ。

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2019/09/29

もしかしたら初読み?? ものすごく自分勝手な主人公だけど、自分にも似たようなところを感じてしまい焦った! 誰かが書いていたけど、内館牧子と似たような文体で読みやすく、私世代より少し上の人の話なので自分への戒めになったかも。 ありえそうなお話。

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2019/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

会社と家庭とプライドと地位と金と女と、中途半端に全部持ってしまってる男(というかオジサン)ってしょうがないなーと思わせられる本。でもたしかに出てくる人みんなに共感する部分があるというか。主人公の薄井にも同情さえしてしまうのは否めない。 占い師の長峰さんは結局何者だったのか。そこがはっきりしないまま終わるのも逆に良かったかも。本物なのか洗脳されているのか。どっちにしろ人に取り入る怖さを感じた。

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2019/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公は59歳の中堅アパレル企業の役員だが、とにかく自分のことしか考えてなくて、滑稽な人物。家庭、愛人、会社それぞれでトラブルを抱えて、最後は何もかもなくしてしまうのだが、その過程で怪しい占い師が介在してくる。 以前、事件報道を通して他人の家にいつの間にか入り込み崩壊させるモンスターのような人物が実際にいることが大きな話題になったとき、にわかにイメージできなかった。でも、この占い師のような手口で人の心に付け込んでくるのか、と思ったら怖くなった。 「悪い人が一人も出てこない小説」って世の中にはけっこうよくあるが、桐野夏生の小説は登場人物が、愚かしい本音をさらけ出して生きている。後味は決して良くないけど、読みやすいし、次の展開が気になって一気読みしてしまった。

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2019/08/07

小説をエンタメと考えるなら星4つでも全然OKってくらい面白かった!長いけど一気読み! 女性から見たら多分どうしようもないクソオヤジの話なんだけど、自分に置き換えてみるとまあ色々充分有り得る話ですハイ…って感じで。 で結局何が言いたい話なの?と言われると答えに窮する感じがしたのでと...

小説をエンタメと考えるなら星4つでも全然OKってくらい面白かった!長いけど一気読み! 女性から見たら多分どうしようもないクソオヤジの話なんだけど、自分に置き換えてみるとまあ色々充分有り得る話ですハイ…って感じで。 で結局何が言いたい話なの?と言われると答えに窮する感じがしたのでとりあえず星3つ。

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2018/10/24

面白かった! うまく立ち回ろうとするけど、うまくいっていない うまくいかない 色々な人の感情が想像しやすく 泥臭い感じが良かった

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