猿の見る夢 の商品レビュー
レビューというか一言 書いておきたくて再読。 うーん、私なら静かに そっと距離を置きます。 ギラつく昭和のオヤジ を煮詰めたような、 不快指数の高い男性が 主人公の物語。 これがオッサンという 生き物の生態なのか。 欲望まる出しなところ がまさしく猿。 なんてお猿さん...
レビューというか一言 書いておきたくて再読。 うーん、私なら静かに そっと距離を置きます。 ギラつく昭和のオヤジ を煮詰めたような、 不快指数の高い男性が 主人公の物語。 これがオッサンという 生き物の生態なのか。 欲望まる出しなところ がまさしく猿。 なんてお猿さんに失礼 ですよね(汗 ここまでエゴの塊だと もはや哀れを誘います。 ところで小者ほど高い 地位を求めるのは何故 でしょう? へたに出世してしまう と周りの人はもちろん、 本人にとってもそれは 悲劇です。 その地位に求められる 能力もなければ責任も とれない。 小者っぷりを衆目の前 にさらして大恥をかく だけなのに・・・
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主人公のおじさんが、ご都合主義で、自分勝手で。 自分にいいように物事を解釈するもんだから、この人は絶対に鬱病なんかとは無縁だわね、ある意味最強なのかも…と思いながら読みました。 セパ両リーグって言い方、初めて聞いて笑ってしまった。 言葉に出さないけれど、おじさんの脳内で考え...
主人公のおじさんが、ご都合主義で、自分勝手で。 自分にいいように物事を解釈するもんだから、この人は絶対に鬱病なんかとは無縁だわね、ある意味最強なのかも…と思いながら読みました。 セパ両リーグって言い方、初めて聞いて笑ってしまった。 言葉に出さないけれど、おじさんの脳内で考えたことが文章となり、おじさんの思考回路がくっきりみえて読んでいてとても面白かった。 小説ならではですよね。 でてくる女性の書き方がまた上手で! 女性の仕草一つが色っぽく艶かしかったり、逆におばさんぽかったり。 桐野夏生はおじさん目線がどうしてわかるんでしょうか(笑) 作家ってすごいなーと改めて思いました。 ドラマ化したら面白そう。 佐藤浩一なんかでみてみたいなぁ。
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還暦間近の取締役薄井さん 家庭仕事愛人をうまく立ち回り常務を狙い有能を気取っているが実際は日和見で軽薄でモラハラ、良いところが一つもなくペラッペラな人間で全く好きになれない主人公 このオッサンの転落は身から出た錆だけど、それを後押しするのが謎の夢占い師 夢占い師は最後まで謎のまま...
還暦間近の取締役薄井さん 家庭仕事愛人をうまく立ち回り常務を狙い有能を気取っているが実際は日和見で軽薄でモラハラ、良いところが一つもなくペラッペラな人間で全く好きになれない主人公 このオッサンの転落は身から出た錆だけど、それを後押しするのが謎の夢占い師 夢占い師は最後まで謎のまま、ラストはゾッとする
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女性たちへの応援歌、かなぁ。主人公の男は結局、したたかでしなやかな女たちの手のひらでキャッチボールされていたのだなぁ。でもちょっとかわいく、憎めないちょいワルなオヤジは、魅力的です。
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自惚れの強い男が、妄想と欲に駆られ、のらりくらりとその場しのぎを繰り返し、堕ちていく物語。 誰だって冷静に、客観的に見れば、"占い師の予言"に行き着くのに、人間くさく、馬鹿でどうしようもない「愛おしい男」。 愛人の懲りなさや亡母の遺産を巡る妻や妹の争いも、「あ...
自惚れの強い男が、妄想と欲に駆られ、のらりくらりとその場しのぎを繰り返し、堕ちていく物語。 誰だって冷静に、客観的に見れば、"占い師の予言"に行き着くのに、人間くさく、馬鹿でどうしようもない「愛おしい男」。 愛人の懲りなさや亡母の遺産を巡る妻や妹の争いも、「ありそう」だから共感を呼ぶのだろう。
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仕事はできるのかもしれないけど人間としては三流以下のオヤジが、あれよあれよという間に占い師や会社の女、愛人、妻、実の妹夫妻に振り回される話。が、自分はそれに気づいてるけど他責にして苛立つばかり。 章ごとのタイトルの意味は引き続き分からないのですが、夢と猿、で検索し意味を調べたら...
仕事はできるのかもしれないけど人間としては三流以下のオヤジが、あれよあれよという間に占い師や会社の女、愛人、妻、実の妹夫妻に振り回される話。が、自分はそれに気づいてるけど他責にして苛立つばかり。 章ごとのタイトルの意味は引き続き分からないのですが、夢と猿、で検索し意味を調べたら「なるほど」と納得。 -----引用(マイナビウーマンにありました)-- 夢に出てくる猿は、スピリチュアルな意味では「ずる賢さ」を象徴しています。また、「利益重視」「嫉妬心」「依存」「ストレス」「不倫や浮気」「エゴイズム」「中傷や批判」を意味する場合もあります。 -----引用終わり----- 猿の見る夢 というより 人間の見る猿の夢、こわい!
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最高に『愛おしい』とな、あは。 腐りまくったゲスを書かせたら天下一品の腕を久しぶりに堪能した。面白すぎて、読むのをちびちびと。 東京の某一流私立大を出て、都下に実家を持ち、財閥系金融から横滑りし、女は「抱かれてなんぼ」という目でしか見ないおっさん・・いるいる。 芥川直木賞で格付...
最高に『愛おしい』とな、あは。 腐りまくったゲスを書かせたら天下一品の腕を久しぶりに堪能した。面白すぎて、読むのをちびちびと。 東京の某一流私立大を出て、都下に実家を持ち、財閥系金融から横滑りし、女は「抱かれてなんぼ」という目でしか見ないおっさん・・いるいる。 芥川直木賞で格付けする作品の蹴っ飛ばしたい日ごろの気分も爽快に。 こういったジャンルって何だろう、無論眉を顰める、舌打ちをして「馬鹿が』というおっさんおばはんは多数いるだろうけれど・・お気の毒に。これこそユーモアの世界だね。 ラストの「田中御殿」が消え去って✨ 真に白日夢というか…章ごとの見出しが全て動物というだけに、鳥獣戯画の世界だね。
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想像以上に面白く、読み始めたら止まらなかった。桐野夏生というより林真理子の下世話な小説を読んでいるような気持ち。 主人公が本当に清々しいほどのクズで、強欲で好色で自分勝手なおじさん。出てくる女性もみんなクセがあり誰にも感情移入できない笑 最近こういうタイプの小説を読んでいなかっ...
想像以上に面白く、読み始めたら止まらなかった。桐野夏生というより林真理子の下世話な小説を読んでいるような気持ち。 主人公が本当に清々しいほどのクズで、強欲で好色で自分勝手なおじさん。出てくる女性もみんなクセがあり誰にも感情移入できない笑 最近こういうタイプの小説を読んでいなかったので楽しめた。面白かった!
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エリートで育ちも良く、仕事も家庭もプライベートもそこそこ上手く運んでる60前のおじさんの話。 ただこのおじさんの中身がしょーもない、自己中なばかなおやじ。 その場しのぎで逃げてきただけなのに、自分は上手くやってきたと勘違いして、その皺寄せで物事がうまく運ばなくなるとすぐに周りの女...
エリートで育ちも良く、仕事も家庭もプライベートもそこそこ上手く運んでる60前のおじさんの話。 ただこのおじさんの中身がしょーもない、自己中なばかなおやじ。 その場しのぎで逃げてきただけなのに、自分は上手くやってきたと勘違いして、その皺寄せで物事がうまく運ばなくなるとすぐに周りの女のせい。 また名前が薄井さんって(笑)薄っぺらさが強調される。 ここまでクズなおじさんいるのかなって言うクズっぷりを楽しませて貰いました。 ラストはいつも桐野風。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どうしようもないダメ男の話 憎みきれないのは自分にも素地があるのかも 占い師に翻弄される人々の心理が興味深い 抽象的なアドバイスで、相談者が勝手に事実に結びつける過程が占い手法の1つなんですね
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