コンビニ人間 の商品レビュー

村田沙耶香(著者)

2024/04/23

異物として認識される主人公。恋人なし、定職なし、物事を表面的にしか捉えられない感覚の持ち主で、コンビニアルバイトが天職と思い18年間、気がついたら中年女性に。周りの人達が、この異物を見る時、接する時の、好奇心や説教心や恐怖心みたいなの、自分も無意識にやってしまいそう。誰だって誰かにとっては異物なんだろうけど、自分が異物に合う時どのようなマインドでいればいいんだろう。主人公は確かに変な感覚の人だけど、コンビニアルバイトが好きなだけで、そんなにぶっ飛んだ異物ではないように感じた。

2024/04/20

著者は頭の良い方なんだろうな、と思いながら読み進めました。
途中、主人公がAI人間のようだなぁと感じたけれども、最後は人としての細胞が、いやコンビニが好きだという人間の思いが、主人公を動かしているのだろうと考えました。

2024/04/15

"普通"側の人達はどんな感想を持つのかな、とまず読了時に思った。奇妙で異質だけれど迷惑をかけない、他人に土足で踏み込まない。一方"普通"の人達の異質な人に対する土足での荒らしっぷりは本当に酷い。同調圧力の酷い日本ならではでもあるかな。この本は私にとって友人になりました。

2024/04/12

　無機質な人間が好きな自分には、なかなか面白かった。幸せも多様化してるし、型にハマろうとしない主人公が異質でも好き。

2024/04/07

【コンビニ人間】は多様性の今の時代だからこそ、
心に刺さる内容でした。
古倉さんのような考え方，生き方は、私達の思ってる常識とはかけ離れてはいるが、
古倉さんからすれば、私達の方が【普通】とは違う生き物だという、、、
この本を読めば、普通という常識が何の意味があるのか、と考えさせられます。

読み進めると、古倉さんの生き方を応援したいという気持ちになりますが、
心のどこかで(こうはなりたくない。)という気持ちも出てきて、複雑な印象です。

ページ数も150P程なので、サクッと読めますが、
考えさせられる事が多すぎました。
今の時代だからこそ読んでほしい一冊です！

2024/04/06

「普通」になれない主人公が社会で存在するためにコンビニ店員として働く。その後自分はコンビニ店員として生きるために存在すると気づく。
就職や恋愛をしないと排除される社会。多様性を認める令和の時代になっても、この価値観は確かに存在すると感じる。人の価値観が自分と違っても、そこに土足で踏み込んではいけない。

2024/03/29

たまに自分が何者かわからなくなる時がある。普通ってなんだろう。主人公と同じように、私も人間を演じる。そんな自分と主人公が重なった。題材がすごくユニークだった。

2024/03/27

ちゃんと自分の力で生きて、他人に迷惑かけてないのであれば、その人の生き方なんだ
「普通」を押し付けてはいけない

2024/03/19

サクサク読めました〜
あ、終わっちゃったっていうのが正直な感想でしたが、普通ってなんだろうって改めて考えるキッカケになりました。私も誰かの基準で「おかしくないかな？」「子供産まなきゃ」など勝手に苦しくなってたけど主人公に対してはなんだか「無理しなくていいんじゃない？」「好きなように生きればいいのに」と真逆の感想を抱きました。ほんと人間って思ってる以上に人のことを気にしてる風で実は誰もその中身は見てないんだなぁと追体験してるような感覚でした。
面白かったです。

2024/03/17

面白くて数日で読んでしまいました。
コンビニという、誰もが馴染みのある場所を舞台に繰り広げられる物語が面白かった。
主人公があまりにも「コンビニ人間」していて、読んでいて清々しかった。
主人公はある意味生きづらいタイプの人間で、欠陥している部分が多い。しかし、コンビニという居場所を見つけて、彼女なりに生き方を定義しているのが、個人的にはとても好感が持てた。