銃とチョコレート の商品レビュー
登場人物の名前とか凝ってる部分は面白いし、雰囲気が好きで楽しめた。子供向けに書いているので、少し物足りない感じもあるけど、大人でも十分楽しめる。
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2019年4冊目。 登場人物の名前が洒脱。 リンツ、ゴディバ、ピエールマルコリーニ、ディーンとデルーカ、etc… 途中まで惰性で読んで、ラストが嫌いじゃなかったので、感想としては、結構面白かった。に変更。 でも、再読はないかもな… 乙一さんの本は、再読まではいかないものの、結...
2019年4冊目。 登場人物の名前が洒脱。 リンツ、ゴディバ、ピエールマルコリーニ、ディーンとデルーカ、etc… 途中まで惰性で読んで、ラストが嫌いじゃなかったので、感想としては、結構面白かった。に変更。 でも、再読はないかもな… 乙一さんの本は、再読まではいかないものの、結構頻繁に思い出したり心に残るものが多いな、と。 暗いところで待ち合わせとか平面いぬとか今でも大好き。あと手を握る泥棒の物語とか。
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怪盗×名探偵×少年助手の王道冒険小説、と思いきや、ヒーローたる名探偵が正体を現したあたりから、王道からは逸れてアウトローな雰囲気になっていきます。うーん、スッキリしないまま終わってしまった……。 文体も内容も随分と平易なのは、読み手として子どもを想定しているから? 帯やあらすじの煽り文句から、さぞ仰天するような仕掛けがあるのだろうと思って読み進めていましたが、結果的には予想範疇内で少々肩透かし。伏線だと思っていたものもいくつか回収されずじまいだったので、これはおそらく深読みのし過ぎだったかと; 疑り深くなってしまった自分を憂いつつ、子どもの心を思い出して読むべきだったなぁと悔やまれます(笑)
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ただの子供が読む本ではない。 大人も、いや大人こそ楽しめる小説。 絶妙な残酷描写と 気持ちいいラストの回収 登場人物たちの名前や、本全体の チョコレートとの絡みはとても洒落てる。 人生って何が起こるかわからない。
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図書館で借りたもの。 大富豪の家を狙い財宝を盗み続ける大悪党・ゴディバと、国民的ヒーローの名探偵・ロイズの対決は世間の注目の的。ゴディバとロイズに隠された秘密とは? 「乙一」名義は初めて読んだ。 (「中田永一」名義はあり) 少年・リンツ 少年の父・デメル 少年の母・メリー 隣のおじさん・モロゾフ 怪盗・ゴディバ 探偵・ロイズ 秘書・ブラウニー 警視・ガナッシュ 友達・ディーン、デルーカ 近所の兄のような人・マルコリーニ 同じ学校の生徒・ドゥバイヨル、ヘフティ モーテルの主人・ジャンポール 地図の町・ヴィタメール などなど、人名やや地名が、有名チョコレート店やチョコの種類にちなんだ名前に。 いっぱいあるんだなぁ。 前半は児童書みたいで読みやすいなぁって思ってた…けど!人を殺したり暴力があったり、人種差別や裏切り…空気が変わってきたよ? 結末が知りたくて一気読み! 血なまぐさい展開があったのに、読後は爽やかという不思議な感じだった。
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前々から気になっていた作品。まずタイトルが凄く好き。そして読み終わって知ったのが、これが児童向けミステリということ。だから平仮名が多いのかと。 なのに、おとなでも凄く楽しめる内容なのです!まるで小学生の頃に読んだホームズや少年探偵団のような、そんなワクワク感があります! そして...
前々から気になっていた作品。まずタイトルが凄く好き。そして読み終わって知ったのが、これが児童向けミステリということ。だから平仮名が多いのかと。 なのに、おとなでも凄く楽しめる内容なのです!まるで小学生の頃に読んだホームズや少年探偵団のような、そんなワクワク感があります! そしてタイトルにも付いてるチョコレート。登場人物の名前が有名なチョコレートのお店というのも、おとなは楽しめるのではないかと。知らない方はこれを読み終わった後に、是非デパ地下の洋菓子コーナーに行ってみてください。あ!これか!となると思います。リンツくん。君はこんな味のチョコレートなのねと(笑)
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【お金は単なる種、育て方を間違えるな】 少し大きめの文字、物腰柔らかな語り口で始まるが、侮ってはいけない。読者には乙一がどうやって大団円に収めるのか見届ける権利と義務とがある。休日の午前中にぴったりな一冊。
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書きたかった小説を書いた感じ。さくさく読めて面白かったが、メッセージ性はなく、トリックも怪盗の正体も単純だった。
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さまざまな名前と数多くの引き出しを持つ乙一。山白朝子名義、中田永一名義、どの作品も同一作家であることに驚きますが、この乙一名義そのままの作品は、まるで海外の児童文学の翻訳書を読んでいるかのよう。 富豪の財宝を盗む怪盗と名探偵の対決に心を躍らせる少年たち。腹黒い大人たちの目論見に...
さまざまな名前と数多くの引き出しを持つ乙一。山白朝子名義、中田永一名義、どの作品も同一作家であることに驚きますが、この乙一名義そのままの作品は、まるで海外の児童文学の翻訳書を読んでいるかのよう。 富豪の財宝を盗む怪盗と名探偵の対決に心を躍らせる少年たち。腹黒い大人たちの目論見に負けず、純真な少年が活躍しますが、そんなに逞しい少年ではないから、くじけそうになること数度。冒険小説としてもスリルあふれ、ミステリーとしても面白い。 何が楽しいって、出てくるものの名前がすべてチョコレート屋もしくはチョコレート菓子であるということ。主人公の少年の名前はリンツ、母親はメリー、父親はデメル。隣家のおじさんはモロゾフで、怪盗はゴディバ、探偵はロイズ、探偵の秘書はブラウニー。探偵の偽名はゴンチャロフ、事件を担当する警視はガナッシュ。友だちはディーンとデルーカ、いじめっ子はドゥバイヨルやヘフティ。仲良しのお兄さんはマルコリーニ。祖父が住む町はレオニダスで、探偵が滞在するのはテオブロマ通りのノイハウスホテル。モーテルは主人の名前から取ったジャンポールで、その妻の名前はエヴァン。立ち寄る食堂のウェイトレスはエリカと来た。白金台のショコラティエ・エリカのマ・ボンヌ、大好きです。というふうに、名前だけでワクワクさせてくれるのですから、たまらん。 できるだけ平易な言葉が使われていて、難しい漢字もなし。しかしイマジネーションは思いきり刺激されます。小学校の高学年以降であれば、十分に楽しめそうな物語です。
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前半読んでいて気づいたのは、平仮名が多いこと多いこと。子供も読めるよう配慮しているんだなぁ、と感心(油断)していた。ら、 次から次へと起きるどんでん返し。しかもストーリーテリングの上手さなのか、重要なターニングポイントほど感づかれにくいように設置されている。筆者の異名、魔術師等々にも納得の展開であった。「子供も読める」感を醸し出しておいて後半でこう魅せてくるのが憎らしいところだ。 人物描写も想像を反して最後まで闇がある。(ハッピーエンド!めでたしめでたし!では終わらない)ちょっと胸苦しくなりながらもハイペースな展開のおかげで沈みすぎることなく読み切れた。絶妙のバランス感覚。 アンソロジーや短編以外でこの作者の作品は初めてだったので、もっと長編に手を出して見たくなった。やみつきになりそうだ。
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