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ミライの授業 の商品レビュー

4.2

207件のお客様レビュー

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2022/07/05

「僕は君たちに武器を配りたい」を読んでファンになった瀧本哲史さんの本。どの本も分かりやすいが、この本は14歳向けに書かれており特に読みやすい。亡くなってしまったことが本当に悔やまれる。 14歳向けだが、大人が読んでもとても気づきが多い、大人こそ読む本だと思う。 なぜ勉強するのか...

「僕は君たちに武器を配りたい」を読んでファンになった瀧本哲史さんの本。どの本も分かりやすいが、この本は14歳向けに書かれており特に読みやすい。亡くなってしまったことが本当に悔やまれる。 14歳向けだが、大人が読んでもとても気づきが多い、大人こそ読む本だと思う。 なぜ勉強するのか?それは魔法の力で未来を変えるため。例えば江戸時代の人から見たら、当時無かった技術ばかりの現代の生活は魔法(例:スマホ、テレビ、飛行機、地下鉄…)。勉強はその技術に必要で、勉強とは魔法の基礎を学ぶこと。 そして未来を作るためには過去を知る必要がある、として世界を変えた偉人の生き方、考え方を紹介している。 法則1 世界を変える旅は「違和感」から始まる ①日常にある「小さやさな違和感」を掘り下げ、冒険の扉を開けよう ②課題をこなす人より、課題を見つける人になる ③ナイチンゲールは旧世代の男たちを「データ」で動かした ④エリートほと「思い込み」の罠にはまりやすい ⑤未知の課題には「論より証拠」で取り組もう ⑥人を疑うのではなく「コト」を疑う 法則2 冒険には「地図」が必要だ ①冒険は、仮説という名の「地図」がなければはじまらない ②まだ誰も手をつけていない「空白地帯」に仮設の旗を立てよう ③競争の少ない動物用医薬に目をつけ、2億人を救った大村智さん ④パソコン用ソフトに「旗」を立てたビル・ゲイツ ⑤エジソンは蓄音機の「仮説」を間違えていた ⑥自分の仮説を修正する勇気をもとう 法則3 一行の「ルール」が世界を変える ①柔道は「スポーツ化」によって国際競技として普及した ②新しい考え方は「ルール」をつくって伝えよう ③男女平等の原則は、ひとりの女性がルール化させた(ベアテ・シロタ・ゴードン) ④あたらしい女性像そのものをデザインしたココ・シャネル ⑤自分の思いを、目に見える「かたち」にしよう(※自分が理想とする社会を具体的に思い描き、かたちにして残す) 法則4 すべての冒険には「影の主役」がいる ①個性豊かな仲間たちと「パーティー」をつくろう ②自分の個性を知って自分の人生の主人公になろう ③変革者の背後には「影の主役」たちがいる ④伊能忠敬の夢を支えたのは、病床の天文学者だった ⑤「鉄の女」サッチャーを支えるため「情けない夫」を演じたデニス ⑥自分の才能におぼれ「仲間」を得られず失敗したメンデル 法則5 ミライは「逆風」の向こうにある ①世界を変えるのは、いつの時代も「新人」である ②大人たちは変わらない。「世代交代」が時代を変える ③ハリー・ポッターの価値を見抜いたのは8歳の女の子だった ④シロウトだからこそ「常識」に振り回されなかった緒方貞子さん ⑤迷った時は「基本原則」に立ち返れ ⑥大人たちが反対するとき、きみは「大切な真実」を語っている ★ヘンリー・フォード(フォード創設者) 「もしも人々に何がほしいか尋ねたなら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう』 ★ピーター・ティール(PayPal共同創業者) 採用面接時の質問 「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」 周りに反対されても自分が「大切な真実」と思える時、世界を変える一歩を踏み出している

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2021/02/23

なぜ勉強しなければならないのか?14歳に向けて様々なな偉人を紹介しながら、その問いに答える。 中学生向けといっても、十分に面白い。日清戦争で脚気が原因で亡くなる兵士が多いのを、細菌のせいだと間違えた森鴎外。統計学を駆使したナイチンゲール、暦を正確にするために、地球の大きさを測定...

なぜ勉強しなければならないのか?14歳に向けて様々なな偉人を紹介しながら、その問いに答える。 中学生向けといっても、十分に面白い。日清戦争で脚気が原因で亡くなる兵士が多いのを、細菌のせいだと間違えた森鴎外。統計学を駆使したナイチンゲール、暦を正確にするために、地球の大きさを測定する目的で蝦夷地に行った伊能忠敬。 14歳のときにこんな本を読んでいたら、自分の人生は、変わって・・・(はなかったかな。他にも影響力の強い本を山ほど読んでたから。松本清張とか森村誠一とか高木彬光とか・・・)いやいや、現代ならばっちり変わっていただろう。

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2021/02/16

数々の偉人を題材に、若者に向けて書かれた本だが、内容は超濃密で大人こそ読むべき、学びの多い一冊。一生手元に残しておきたい素晴らしい本に巡り会えた。これからの時代に必要なのは、課題を解決する力ではなく、課題を発見する力。子どもと接するとき、大人の古い常識や思い込みを押し付けていない...

数々の偉人を題材に、若者に向けて書かれた本だが、内容は超濃密で大人こそ読むべき、学びの多い一冊。一生手元に残しておきたい素晴らしい本に巡り会えた。これからの時代に必要なのは、課題を解決する力ではなく、課題を発見する力。子どもと接するとき、大人の古い常識や思い込みを押し付けていないか、子どもの自由な発想を押し殺していないか、自問自答する必要がある。

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2021/02/13

☆歴史からミライを学ぶ これから自分が何を目指していけば良いのか少し悩んでいる。これから求められる能力や分野を知って目指すものや自分のビジョンをより明確にしたいと思った。この本は「14歳のきみたちへ」という言葉から始まるように、悩みに悩む中学生に向けられたメッセージだ。今求めら...

☆歴史からミライを学ぶ これから自分が何を目指していけば良いのか少し悩んでいる。これから求められる能力や分野を知って目指すものや自分のビジョンをより明確にしたいと思った。この本は「14歳のきみたちへ」という言葉から始まるように、悩みに悩む中学生に向けられたメッセージだ。今求められるのは課題を解決する能力ではなく、課題を発見する能力だ。周りの大人の言う当たり前や常識に対して疑問を持ち、人から言われる情報を疑ってみる事で、新しい自分だけの仮説を立てることが出来る。その具体例として、歴史人物のもたらしたパラダイムシフトや人を動かす力を紹介することで、ミライを作る事のヒントを提示している。中学生向けに分かりやすく書かれてはいるが、これこそ今の常識に縛られた大人達に読んでもらいたい本である。自分の生き方やミライを変えるには、まず日々の当たり前や常識に疑問を持ち、「人」ではなく相手の言う「事」を疑ってみる事から始めよう。

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2021/02/10

とにかく面白い。君たちに武器を配りたい。のエッセンスを歴史上に人物をテーマに分かりやすく解説している。 子供が小学生高学年か中学生になった頃ぜひ読んでもらいたい。大人にも薦めたい一冊。 とにかく文章が知的で、読んでいて心地よい

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2021/04/17

ミライの授業は、ミライの作り方の授業。 14歳の中学生向けの本だが、大人だってまだミライを作りたいと、食い下がって読んでみた。 ミライを作った人達の魔法はなんだったのか? それは学校での学び(勉強)を基礎呪文にして、5つのが上位呪文が必要。 今、目の前にあるたくさんのモノ・...

ミライの授業は、ミライの作り方の授業。 14歳の中学生向けの本だが、大人だってまだミライを作りたいと、食い下がって読んでみた。 ミライを作った人達の魔法はなんだったのか? それは学校での学び(勉強)を基礎呪文にして、5つのが上位呪文が必要。 今、目の前にあるたくさんのモノ・仕組みは、実は魔法のなせる技だった。だから学ぶ。魔法使いになるため。 江戸時代のちょんまげの人に現代を見せる観光ガイドになったところを想像したら、その気分を味わえる。 楽しい。 学びという「知」はすごい力を持っているわけだが、これにも障壁がある。 それは「思い込み」という鎖。 だから大人はミライが作りづらいのね。 この鎖を断ち切るのが、事実を積み重ねる「観察と実験」。もうひとつは「世代交代」。 ぬぬ、また大人がミライを作りづらいキーワードが。 なぜ世代交代かと言うと、魔法の素晴らしさに賛同してもらう必要があるから。たくさんの思い込みに繋がれた人達は、新しい魔法をなかなか認めれないのです。悲しい… さて、気を取り直して。 ミライを作る法則は、以下の5つ。 ①世界を変える旅は「?」からはじまる ②冒険には「?」が必要だ ③一行の「?」が世界を変える ④すべての冒険には「?」がいる ⑤ミライは「?」の向こうにある これを偉人のエピソードに絡めて、ミライの作り方を説明してくれる。偉人の人間味あふれるエピソードも盛り込まれており、楽しい。 読み進めると、大人だって出来ることがありそう(まだ諦めてない)。 課題をこなす人より、「課題」を見つける人になる。「空白地帯」に仮説の旗を立てよう。思いを目に見える「かたち」にしよう。個性豊かな仲間たちと「パーティー」を作ろう。迷った時は「基本原則」に立ち返れ。 世界を変えるには、自分から。 そして毎日の小さな選択から。 冒頭の 未来を予測する 最善の方法は、 それを発明することだ アラン・ケイの言葉が響く。 人生100年時代、大人の定義さえ思い込みと信じて、ミライを作ろう。

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2021/01/02

娘が中学生になったら贈りたい本。 未来に向けてどう考え行動するかを、歴史的な人物を例に説明があり、それぞれの人物がどう生きてきたのかを知りたくなった。

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2021/01/01

京大准教授である著者が中学生に講義したものをまとめた一冊。 なぜ学ぶのか?というところからはじまり、過去の偉人達を決してスーパーマンというわけではなく、考え方や努力によって偉業をなしえたと紹介していく。 学ぶことの意味を大人こそ考えさせられる。 中学生だけでなく、努力する人の背中...

京大准教授である著者が中学生に講義したものをまとめた一冊。 なぜ学ぶのか?というところからはじまり、過去の偉人達を決してスーパーマンというわけではなく、考え方や努力によって偉業をなしえたと紹介していく。 学ぶことの意味を大人こそ考えさせられる。 中学生だけでなく、努力する人の背中を押してくれる。

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2020/12/27

過去の人を知り、未来を描くことを通して、どのように今を生きるのかを考えるワクワクする時間だった。一人ひとり異なる才能を持ってるからこそ、その人にしか送れない素晴らしい人生がある。自分らしく生きるためのエネルギーがたっぷり詰まった本。

Posted byブクログ

2020/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

瀧本さんが14歳(中二)に向けて書かれた、現代版の「君たちはどう生きるか?」ともいうべき、未来を創る若者の生き方の指南書。 14歳に対してこの深い内容とは、恐れ入る。大人が読んでも(っていうかむしろ大人が読むべき)大変興味深い内容となっている。 過去をしることで、未来をどうやって創っていくのかを本当にわかりやすく解説してくれている。 過去に生きてはいけない、君たちは未来に生きろ! 未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ。 勉強そのものが嫌いなのではありません。勉強という「やる意味のわからないもの」をやらされることが嫌いなのです。 学問の目標は地位や名声を得ることでも、いばることでも、誰かを言い負かすことでもない。本当の目標は人類の未来を変えるような発明と発見にあるのだ(フランシス・ベーコン:知は力なり) 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ: 個人の思い込み(自分の経験)、自分だけのアイデア、自分だけの方法に拘るのは愚か。歴史を学ぶのは過去に何があったのかを知るためではない。これからどうするかを考えるため、過去の変革者たちを学ぶのである。 「世界を変える旅は違和感からはじまる」 まったく新しい課題に取り組むとき、考えても考えても答えが見つからない時、そんなときには目の前にある「事実」を拾っていく=論より証拠。 海軍の高木兼寛が日清・日露戦争中の脚気から兵士を救うために、ビタミンを摂るように洋食を海軍に持ち込んだ(=イギリスから輸入した海軍カレーの始まり) 「冒険には地図が必要だ」 仮設は空白地帯に立てる。 どんな仮説をたてるのかは、みなさん自身が決めるしかありません。しかし、仮設をどこに立てるべきなのかは、はっきりしている。仮設の旗は誰も手を付けていない空白地帯に立てること。それが世の中を変える人の鉄則です。 「一行のルールが世界を変える」 ベアテ・シロタ・ゴードン:日本国憲法の男女平等の草案起案。 「全ての冒険には影の主役がいる」 いいかい、マーガレット、ほかの人がやっているからという理由で、なにかを決めてはならない。何をするのかは自分で決めなさい。そして、自分の決断に付いてきてくれるよう、周りの人間を説得しなさい(マーガレット・サッチャー父の言葉) 「未来は逆風の向こうにある」 変革者はいつも新人である。 賛同する人がほとんどいない、大切な真実は何だろう? 自分の夢をかなえようと思った時に、周囲の大人が応援してくれると思ったら大間違いです。大人たちが応援するのは自部の地位を脅かさない若者だけ。つまり世界を変えない若者だけです。 逆風が吹き荒れても周囲の大人たちがこぞって反対しても、怒られ、笑われ、バカにされてもそこでくじけてはいけない。 迷ったときは基本原則(プリンシパル)に立ち返れ! 世界を変える旅は自分を変えることから始まるのだ。

Posted byブクログ