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江戸川乱歩名作選 の商品レビュー

4.2

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

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2022/04/05

一気読み! 江戸川乱歩っていう字面で敬遠してた。読みづらいのかなあむずかしいのかなって思ってたけど全然そんなことはなかった! 1番印象に残っているのは一寸法師の話かな〜すごく短かったけど、怖くて面白かった! 江戸川乱歩先生、もうちょっと読んでみたくなりました

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2022/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2つの中編と5つの短編からなる江戸川乱歩の名作集。短編は短く、スラスラと読むことができ、中編はちょうどよい長さだった。個人的に印象に残ったのは、最後の中編「陰獣」でコナンくんが言ったセリフである「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は殺人者とは変わらねーよ」が生まれるきっかけになった作品かなと思った。

Posted byブクログ

2022/02/12

「石榴」「押絵と旅する男」「目羅博士」「人でなしの恋」「白昼夢」「踊る一寸法師」「陰獣」の7編。 江戸川乱歩デビュー。わくわく。 昔の作品とは思えないほど読みやすく入り込めた。 「人でなしの恋」と「踊る一寸法師」と「石榴」好きだなー。どの作品もなんともいえない人の狂気さの描き...

「石榴」「押絵と旅する男」「目羅博士」「人でなしの恋」「白昼夢」「踊る一寸法師」「陰獣」の7編。 江戸川乱歩デビュー。わくわく。 昔の作品とは思えないほど読みやすく入り込めた。 「人でなしの恋」と「踊る一寸法師」と「石榴」好きだなー。どの作品もなんともいえない人の狂気さの描き方に引き込まれます。 でもなんと言っても断トツで「陰獣」!!!! が面白かった。最後の、やはりあーかもしれない、こーかもしれないと主人公の妄想で読者をモヤっとさせる感じも好きでした。 陰獣は乱歩の他の作品を読み込んでからまた読みたい。

Posted byブクログ

2021/10/02

傑作選も良かったが、こちらも非常に面白かった。ミステリーというよりは奇妙な話が多く、怪談話やゾッとするような短編が好きな人は楽しく読めると思う。 石榴が一番好き。

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2021/09/20

『押絵と旅する男』が幻想的でとくに好き。『白昼夢』も短いけどゾ~ッとさせられます。耽美×ホラー×ミステリーという感じ。

Posted byブクログ

2021/08/29

空想の中での奇想天外を、時代も違いながらこれだけありありと想像させられるのは心から感心する。常に漂うフェチズムもスパイスとなって魅力になっている。言葉選びや言い回し、発想や構成、どれをとってもただただ美しい。

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2021/08/01

「少年探偵団」のような少年少女向けの文体に馴染みがあったので、本作品集では違った作者並みに楽しめた。2021.8.1

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2021/07/29

予想を上回る逆転劇頭良い人って谷村のことなんだなって。途中「私」と同じ考えをしてた最後の謎解きシーンで鳥肌。犯人がわかった上でもう一周すると更に面白い。推理物でいちばん好き。 乱歩の推理小説は全部どんでん返しが多くて自分の想像出来ない部分の更に奥まで攻めてくるから私の探偵力は浅は...

予想を上回る逆転劇頭良い人って谷村のことなんだなって。途中「私」と同じ考えをしてた最後の謎解きシーンで鳥肌。犯人がわかった上でもう一周すると更に面白い。推理物でいちばん好き。 乱歩の推理小説は全部どんでん返しが多くて自分の想像出来ない部分の更に奥まで攻めてくるから私の探偵力は浅はかすぎるんだなと痛感。やっぱり乱歩は凄い。

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2021/07/01

傑作選の方がベストオブベストな感じがするけど、こちらも面白かった! 石榴と、そして陰獣!!!が特に好き。 陰獣の乱歩自身をネタにする感じが令和の今読んでもすごく新鮮だし、自らのオマージュもあり、乱歩らしさが凄まじい。 (作中に出てくるもので何個か読んでない作品もあって悔しかった...

傑作選の方がベストオブベストな感じがするけど、こちらも面白かった! 石榴と、そして陰獣!!!が特に好き。 陰獣の乱歩自身をネタにする感じが令和の今読んでもすごく新鮮だし、自らのオマージュもあり、乱歩らしさが凄まじい。 (作中に出てくるもので何個か読んでない作品もあって悔しかったけど) 裏の裏をかいてくる感じが堪らない。 純粋な推理小説や社会派ミステリにはない、歪んだ、言ってしまえば悪趣味(褒めてる)にハマってついつい読んでしまう。 東野圭吾や湊かなえを読んでる会社の先輩に「最近は江戸川乱歩読んでます」って言ったけど、自分の隠れた嗜好がバレてしまうのではないか・・と恐れている。

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2021/06/06

『江戸川乱歩傑作選』に続く、厳選された7編を収めた作品。 また一つ一つ感想を書きます。 「石榴」 警察官で探偵小説のファンでもある主人公が、かつて起きた事件を思い出しつつ、偶然出会った同じく探偵小説好きの男にその事件の概要を話す、という内容。 ここで扱われる「硫酸殺人事件」とい...

『江戸川乱歩傑作選』に続く、厳選された7編を収めた作品。 また一つ一つ感想を書きます。 「石榴」 警察官で探偵小説のファンでもある主人公が、かつて起きた事件を思い出しつつ、偶然出会った同じく探偵小説好きの男にその事件の概要を話す、という内容。 ここで扱われる「硫酸殺人事件」という、題からも窺われる残虐さ、そしてその死体を「石榴のようだ」と表現する生々しさ。そして、乱歩お得意の二転三転する展開に、没頭して読み進めました。そして衝撃的なラストが印象的です。 「押絵と旅する男」 電車で居合わせた、絵を持つ不気味な男。男がその絵の秘密を話していくのだが、なんとなくファンタジーな展開に意外さを感じた。ただ、じとっとした不気味さを含んでいるのが乱歩らしいとも思った。 「目羅博士」 主人公は探偵小説作家(乱歩自身がモデル?)。上野動物園の猿山の前で出会った不思議な雰囲気の男に、小説の参考になれば、と自分が経験した体験を話されるという展開。 猿が人間の真似をしてしまうという本能がある、という話からそれを用いた殺人事件の話に変わっていく。言わば「鏡の脅威」を用いたトリックは、傑作選の『鏡地獄』を彷彿させた。 「人でなしの恋」 実業家と結婚した主人公の女性の語り。容姿もよく、優しくしてくれる旦那に心底惚れ込んでいく主人公。その一方で、彼の行動に不信感を持つようになる。 愛ゆえに日に日に嫉妬が増していき、執着していく主人公と、浮気相手のしっぽが掴めないもどかしさに先が気になり、一気に読みました。 ネタバレになるので書きませんが、衝撃的な展開。と同時に虚しさも襲ってくる、独特な読後感でした。 「白昼夢」 ショートショート。演説をする男と、それを囲み、冗談だと思い笑う人々。ただただ不気味です。 よくわからない…不気味。 「踊る一寸法師」 見世物小屋で、笑いものにされる一寸法師(小学生くらいの身長の男)。酔っ払いたちの悪ふざけは度をすぎたものだが、それでもヘラヘラする一寸法師に終始いやーな気持ちになる。 世界観が独特すぎてあまり想像ができなかったけれど、それ故に気味の悪さが増した。 「陰獣」 7編の中で一番の長編。 主人公はまたもや探偵小説作家で、再び乱歩自身がモデルなのかな?と思い読み進めたが、途中で、そのライバルとして描かれている「大江春泥」こそが乱歩をモデルにしているということがわかる。乱歩の作品のパロディのような内容が出てくるのが、傑作選から読んだ身としては楽しかった。 ストーリーも、先の読めない展開と、どんでん返し、からのもう一展開!と、最後の最後まで油断できなかった。ジャンルとしては「イヤミス」だと思う。正直読後感は悪いけれど、印象的な作品だった。

Posted byブクログ