泣き童子 の商品レビュー
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441ページ 1700円 5月25日〜6月1日 人の悪事を見抜いて泣く童子。童子に悪事を見抜かれた娘は、階段から突き落として殺してしまう。そして娘にも子が生まれ三つになった時、その子は自分の母を見て泣きわめいた。 不思議な話、怪談話、怖い話、色々あった。今までの変調百物語と違い、なかなか読み進めるのが難しかった。
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語って語り捨て。 聞いて聞き捨て。 三島屋変調百物語の第3弾。 おちかの聞き役としての様子も段々と慣れてきた本作は、スケールアップ(?!)してきたというか「何でもあり」になってきた。なんせ怪獣が出るし、殺人犯も出てくる。怪獣ともなれば「日本むかし話」と「もののけ姫」を合わせたよ...
語って語り捨て。 聞いて聞き捨て。 三島屋変調百物語の第3弾。 おちかの聞き役としての様子も段々と慣れてきた本作は、スケールアップ(?!)してきたというか「何でもあり」になってきた。なんせ怪獣が出るし、殺人犯も出てくる。怪獣ともなれば「日本むかし話」と「もののけ姫」を合わせたようなおどろおどろしくも珍妙な話になっているが、これまでの作品で徐々に読者を慣れさしてきたものだから、それほど違和感なく読めたところが面白いというか、宮部みゆきの上手さだろう。 さて、こうなると次回作はどんな話が出てくるのやら。更に何でもありになるのか、それとも毛色の違う話になるのか。いずれにせよ少しずつ心の傷が癒えて成長していくおちかと一緒に、この変調百物語を楽しんでいきたいと思う。
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遂に三島屋百物語も3冊目。怖い話が苦手なので大好きな宮部みゆきさんの江戸物でありながら読まずに来ましたが読めてよかった!本文に百物語を聴いてすす払いとありましたが、本当に同感。道ならぬ事、人の想念、あの世この世の不思議の中に感じることが多く、登場人物にも段々と親しみが出てきて面白...
遂に三島屋百物語も3冊目。怖い話が苦手なので大好きな宮部みゆきさんの江戸物でありながら読まずに来ましたが読めてよかった!本文に百物語を聴いてすす払いとありましたが、本当に同感。道ならぬ事、人の想念、あの世この世の不思議の中に感じることが多く、登場人物にも段々と親しみが出てきて面白くなってきました。
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前作までのような大きな転換点はないが、落ち着いて過ごす一年と語りが心地よい。 次の一年はどんな年になることやら。
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表題の「泣き童子」は、ちょっと後味が良くなかった。どのようなわけがあっても、子供を手にかけるのは気持ちが良くないし、心が苦しくなります。 でも、この作品で救われるのは、お勝さんやおしまさん、おちかちゃんを慕っている悪がきたち。こういうサブキャラクターの存在って大事。
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たまにお江戸に浸る、そしてどこかホッとする 少し恐くて不思議な短編集 安定のシリーズ 三島屋変調百物語
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「泣き童子 三島屋変調百物語参之続」(宮部みゆき)を読んだ。 三島屋シリーズ第三弾。 表題作「泣き童子」怖かったよ。 おちかの周り、いい人がどんどん集まってくる。 シリーズ物の楽しみのひとつだな。 あと六冊くらい出てるので(まだ続いていくのかな)ゆるゆると読んでいく。 に...
「泣き童子 三島屋変調百物語参之続」(宮部みゆき)を読んだ。 三島屋シリーズ第三弾。 表題作「泣き童子」怖かったよ。 おちかの周り、いい人がどんどん集まってくる。 シリーズ物の楽しみのひとつだな。 あと六冊くらい出てるので(まだ続いていくのかな)ゆるゆると読んでいく。 に、しても、宮部みゆき、すげーな。
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三島屋伊兵衛の姪であるおちかは、様々な出来事を経て黒白の間で“変わり百物語”の聞き手を務める。 可愛らしい恋バナから人を殺めた話、さらに物の怪話まで……様々な“不思議な話”が集められた三島屋シリーズ第三弾。→ 「くりから御前」は関東大震災後に発表された、山津波で生まれ故郷を無く...
三島屋伊兵衛の姪であるおちかは、様々な出来事を経て黒白の間で“変わり百物語”の聞き手を務める。 可愛らしい恋バナから人を殺めた話、さらに物の怪話まで……様々な“不思議な話”が集められた三島屋シリーズ第三弾。→ 「くりから御前」は関東大震災後に発表された、山津波で生まれ故郷を無くした男が語る優しいお話。これは、泣いた……。宮部さんの鎮魂話なんだろうな。とても良い。 「小雪舞う日の怪談語り」は4本の怪談が入っているんだけど、私はおちかちゃんに起こった不思議なお話が大好き。これ、かわいい→ 「節気顔」は「怪談」っぽいお話。江戸という風景とよく合う。おちかちゃんの因縁の相手も出てくる。 人間(以外も)片側だけ見ていたらあかんのよなぁ、とか考えちゃうねぇ。 「魂取の池」は後味良くて楽しい。 「泣き童子」はツラくて痛い。 「まぐる笛」はとにかく怖かった! 今回も楽しかったー!
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表題作の「泣き童子」がダントツで怖かったし、面白かった。これぞ怪談話って感じ。やっぱり悪いことすると、その人の心にはシミができてしまうものですねー。気をつけよう
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あの世とこの世を渡り歩く裸足の商人再登場。 井筒屋七郎右衛門の怪談語りのためおちかとお勝が外出。 「しかし、怪談語りをいたしますと、種々のお話を通して、神仙の御力、あるいはあやかしの不思議や恐ろしさに、自ずと身が引き締まることは確かでございます。人の知恵や理屈の届かぬ出来事を聞...
あの世とこの世を渡り歩く裸足の商人再登場。 井筒屋七郎右衛門の怪談語りのためおちかとお勝が外出。 「しかし、怪談語りをいたしますと、種々のお話を通して、神仙の御力、あるいはあやかしの不思議や恐ろしさに、自ずと身が引き締まることは確かでございます。人の知恵や理屈の届かぬ出来事を聞き知り、人の身の分際を弁える。魂魄震えて塵が落ち、我欲滅して気が澄み渡る。その効用の有り難みに、先代の跡を引き継いだ私も、怪談語りの興趣の虜になった次第でございます」@井筒屋七郎右衛門
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