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殺人犯はそこにいる の商品レビュー

4.5

393件のお客様レビュー

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迫真のルポルタージュ。

著者の徹底した取材姿勢には「桶川事件」の本を先に読んでいたので知っていたが、この本は…犯人を指差している?! いつの日かは分からないが、著者の見立て通りの犯人が、少しでも早く逮捕される事を願うのみだ。 それにしても警察って、頭が硬いと云うか……。

左衛門佐

2024/09/08

 文庫Xとして話題の頃に読み、衝撃を受けた本。それまで読んでいたミステリーのように、切れ者刑事が鮮やかに事件を解決するなんて所詮フィクションに過ぎなかったのかと愕然とした。保身のために捜査指示を出さない警察幹部はもちろん許せないが、先輩刑事や職場の雰囲気等から管家さんを真犯人と信...

 文庫Xとして話題の頃に読み、衝撃を受けた本。それまで読んでいたミステリーのように、切れ者刑事が鮮やかに事件を解決するなんて所詮フィクションに過ぎなかったのかと愕然とした。保身のために捜査指示を出さない警察幹部はもちろん許せないが、先輩刑事や職場の雰囲気等から管家さんを真犯人と信じて疑わない末端の捜査員達にも恐ろしさを感じる。嘘を真実に作り替えるための作業に奔走する様は醜悪極まりない。間違いを認め素直に謝罪することは歳を重ねるほど難しくなっていくとしても、人として当たり前のことがきちんとできる大人でありたい。

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2024/09/01

文庫X(タイトルを隠して売られている文庫本)として手に取ったので中身を知らないまま読んだ。単純に面白かったと手放しで言えない。けれど一気に読み進めた。問題を投げ出さず事実をかき集め真実を世に表出させた著者の行動力がすごすぎる。著者のように真実を見極めて人を救う行動ができる人もいる...

文庫X(タイトルを隠して売られている文庫本)として手に取ったので中身を知らないまま読んだ。単純に面白かったと手放しで言えない。けれど一気に読み進めた。問題を投げ出さず事実をかき集め真実を世に表出させた著者の行動力がすごすぎる。著者のように真実を見極めて人を救う行動ができる人もいる。過ちを認められずに『ごめんなさい』ができない人もいる。他人の一生を変えてしまう人がいる。自分はもう関係ないと思う人がいる。私はせめて『ごめんなさい』が言える人でいたい。

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2024/07/29

おすすめノンフィクションという事で読んでみたけど、これは凄い。ネタを足で稼ぐジャーナリストの矜持を感じる。司法の闇が暴かれているかも。

Posted byブクログ

2024/07/20

ノンフィクションと知らず読破。 考えさせられる本で非常に良かった。 人間の危うさや傲慢さ色々なものが垣間見え社会勉強になった。

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2024/06/23

連続幼女誘拐事件を追ったノンフィクション作品。 著者のジャーナリストとしての矜持と執念を感じさせる内容。 DNA鑑定の問題点、警察の闇、報道のあり方、冤罪、真犯人。色々と考えさせられた。

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2024/06/07

何年か前にセンセーショナルな話題を呼びつい最近読んだ作品だがその内容は警察・司法を含む日本特有の組織体制のあり方を考えさせられる中身で後味も非常に悪いが、日本全国民が必読すべきと勧められる名書であった そういう硬派な社会派の内容からかかなり堅苦しい想像するかもしれないが、文章その...

何年か前にセンセーショナルな話題を呼びつい最近読んだ作品だがその内容は警察・司法を含む日本特有の組織体制のあり方を考えさせられる中身で後味も非常に悪いが、日本全国民が必読すべきと勧められる名書であった そういう硬派な社会派の内容からかかなり堅苦しい想像するかもしれないが、文章そのものは口語調が多くDNA型鑑定などの専門用語が出てくる文以外は非常に読みやすくエンターテイメントにも特化してると思われる 昨今の警察メディアの不正を暴く内容のメディアにも影響受けていると思われ(エルピスやアンチヒーローなど)、現在進行形でもその影響下の強さを窺い知れる作品でもある

Posted byブクログ

2024/05/14

5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか? 執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。 普通に怖すぎた。この国が、この...

5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか? 執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。 普通に怖すぎた。この国が、この国の司法が、これだけ記者が真相に近づいて、政府関係者が問いただしても、ダメなのだろうか。個人的な経験から、日本の司法システムは弱者を救えないと思っているから期待もさほどしていないけど、人の命を奪ったり懲役させておいて、過去の栄光にこだわることに意味はないだろう。早く方向転換しない限り、どんなに科学の力がのびたとしても、どこかで同じような事件を作ってしまうんじゃないだろうか。ましてや犯罪者がのうのうと生きていることは、ご家族の心中を察するに余りあります・・・早く逮捕してほしい。

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2024/05/04

調査報道の重要性、ジャーナリズムの在り方を知ることができる名著。 初版から10年、決して忘れてはならない。

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2024/05/03

調査報道のバイブル、たしかに。 記者クラブ制度があると、たしかに当局からの発表で情報過多で溺れちゃうし、当局頼みの記事しか書けないことが多い。 そこでこそ、人に直接会って自分の足で稼いだ情報を字にする力が生きてくるし、必要になる。 ということをあらためて学んだ。 外に出て、人に話...

調査報道のバイブル、たしかに。 記者クラブ制度があると、たしかに当局からの発表で情報過多で溺れちゃうし、当局頼みの記事しか書けないことが多い。 そこでこそ、人に直接会って自分の足で稼いだ情報を字にする力が生きてくるし、必要になる。 ということをあらためて学んだ。 外に出て、人に話を聞かねばな。

Posted byブクログ