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殺人犯はそこにいる の商品レビュー

4.5

387件のお客様レビュー

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迫真のルポルタージュ。

著者の徹底した取材姿勢には「桶川事件」の本を先に読んでいたので知っていたが、この本は…犯人を指差している?! いつの日かは分からないが、著者の見立て通りの犯人が、少しでも早く逮捕される事を願うのみだ。 それにしても警察って、頭が硬いと云うか……。

左衛門佐

2024/05/14

5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか? 執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。 普通に怖すぎた。この国が、この...

5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか? 執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。 普通に怖すぎた。この国が、この国の司法が、これだけ記者が真相に近づいて、政府関係者が問いただしても、ダメなのだろうか。個人的な経験から、日本の司法システムは弱者を救えないと思っているから期待もさほどしていないけど、人の命を奪ったり懲役させておいて、過去の栄光にこだわることに意味はないだろう。早く方向転換しない限り、どんなに科学の力がのびたとしても、どこかで同じような事件を作ってしまうんじゃないだろうか。ましてや犯罪者がのうのうと生きていることは、ご家族の心中を察するに余りあります・・・早く逮捕してほしい。

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2024/05/04

調査報道の重要性、ジャーナリズムの在り方を知ることができる名著。 初版から10年、決して忘れてはならない。

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2024/05/03

調査報道のバイブル、たしかに。 記者クラブ制度があると、たしかに当局からの発表で情報過多で溺れちゃうし、当局頼みの記事しか書けないことが多い。 そこでこそ、人に直接会って自分の足で稼いだ情報を字にする力が生きてくるし、必要になる。 ということをあらためて学んだ。 外に出て、人に話...

調査報道のバイブル、たしかに。 記者クラブ制度があると、たしかに当局からの発表で情報過多で溺れちゃうし、当局頼みの記事しか書けないことが多い。 そこでこそ、人に直接会って自分の足で稼いだ情報を字にする力が生きてくるし、必要になる。 ということをあらためて学んだ。 外に出て、人に話を聞かねばな。

Posted byブクログ

2024/04/20

 本著の冒頭にこう書かれています。「これは小説ではない。事実だ。」と。  北関東の限定されたエリアで発生した5件もの幼女連続誘拐殺人事件。容疑者が逮捕されたものの、冤罪であることがわかり無罪となり、真犯人もわかっているのに警察や検察のくだらないプライドのために今も尚、真犯人は放置...

 本著の冒頭にこう書かれています。「これは小説ではない。事実だ。」と。  北関東の限定されたエリアで発生した5件もの幼女連続誘拐殺人事件。容疑者が逮捕されたものの、冤罪であることがわかり無罪となり、真犯人もわかっているのに警察や検察のくだらないプライドのために今も尚、真犯人は放置されたまま。  こんなことがあっていいのか、この国の司法はまだこの程度のレベルだったのかと情けなくなりました。  国の治安を守るために必死に頑張っている警察官がいることは十分理解していますが、その一方で冤罪もなくならない。  冤罪はその人だけでなく、その人の家族や関係者の人生をも壊してしまうし、被害者や遺族の心を傷つけてしまう。  幼い女の子を殺された母親が、冤罪を認めて自宅を訪れた検察官に誤って逮捕して永年拘束して人生を奪ってしまった容疑者に「ごめんなさいが言えなくてどうするの」と叱責した一言が心に残ります。  もう警察は真犯人を捕まえることを放棄してしまったのか、その真犯人はどういう思いで日々を過ごしているのか、とても気になります。

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2024/04/10

読み終わった感想はなんとも言えない、 くやしいとか正義感がわきあがるとかなんだかやるせないようなもやもやした感情がうかんだ。 ずさんな捜査や改ざん。自己保身。 自分たちを守ってくれると信じていた機関がこのようなのことをしている。そして自分たちの税金はこのようなことに使われていると...

読み終わった感想はなんとも言えない、 くやしいとか正義感がわきあがるとかなんだかやるせないようなもやもやした感情がうかんだ。 ずさんな捜査や改ざん。自己保身。 自分たちを守ってくれると信じていた機関がこのようなのことをしている。そして自分たちの税金はこのようなことに使われていると考えると憤りしかわきあがらない。 遺族の方の話や犯人扱いされた人の気持ちなどを考えてしまって何度か泣かされる場面もあった。 とにかく真実をたくさんの人に知ってほしい。 この思いがとても伝わってきて一日で一気読みしてしまった。 報道されている、ウェブに記載されている、 それ以外の見えない、見せられていない、それぞれの人の心の奥底等の様々な情報があるのは考えれば当たり前なのにもかかわらず、いかにも真実らしいものだけを見て真実だと判断してしまっている自分がいて、とてもはずかしくなった。 なぜもっと知ろうとしなかったのかと。 よく考えなかったのだろうかと。 この気持ちが薄れてしまうのは怖いので定期的に読み直したいと思った。 何よりもこれが作り話ではないこと、 そして犯人は捕まっていないこと、 それがとてもこわい。

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2024/04/06

警察の闇。マスコミの闇。社会の闇。日本に渦巻く闇が体験したことの無いほどの濃さで表れているからこそ恐ろしく、最後まで目が離せなかった。 著者の叫びも虚しくこの本の話題は去ってしまった。だからまた何度も同じことを繰り返し、被害者や遺族の苦しみを増産させ続けるのだろうと日本社会の在...

警察の闇。マスコミの闇。社会の闇。日本に渦巻く闇が体験したことの無いほどの濃さで表れているからこそ恐ろしく、最後まで目が離せなかった。 著者の叫びも虚しくこの本の話題は去ってしまった。だからまた何度も同じことを繰り返し、被害者や遺族の苦しみを増産させ続けるのだろうと日本社会の在り方について考えさせられる本だった。

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2024/04/01

斬新なブックカバー販促につられて読んだ。 実際にあった幼女連続殺人の真実を追い求めるドキュメント。緻密な取材と正義感に溢れた相当な力作だった。これは批判できないし、する必要もない。僕自身は警察や国家権力や大組織という魔物をそもそも信用していないので、これを読んでもこういうこともあ...

斬新なブックカバー販促につられて読んだ。 実際にあった幼女連続殺人の真実を追い求めるドキュメント。緻密な取材と正義感に溢れた相当な力作だった。これは批判できないし、する必要もない。僕自身は警察や国家権力や大組織という魔物をそもそも信用していないので、これを読んでもこういうこともあるだろう、くらいにしか受けとめられなかったという薄情な人間なのですが、真摯な内容はともかくとして1冊の著作としてな感想を述べさせてもらえば、あまりにもその感情描写がくどくどしいと感じてしまった。ドキュメントの著作として訴えるのであれば、もっと無感情に徹した方が良かったのではないか? あと、諸事情で書けなかったのかもしれないが、ルパンを真犯人と信じる根拠とその結論に至る過程が説得力に欠けているように思えてしまった。 もしかして奥田英朗の「リバー」はこの事件がベースになっているのかな?

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2024/03/14

これがノンフィクションなのかというのが感想。 自分が産まれる前の事件なのでパチンコ店に子供を連れて行けたことなど驚いた。 しかし裏を返せば子供がいても危なくなかった場所だったんだと思う。 冤罪なんて犯罪なんて自分には関係ない話に思えるけど全てノンフィクションだと思うと恐ろしくなっ...

これがノンフィクションなのかというのが感想。 自分が産まれる前の事件なのでパチンコ店に子供を連れて行けたことなど驚いた。 しかし裏を返せば子供がいても危なくなかった場所だったんだと思う。 冤罪なんて犯罪なんて自分には関係ない話に思えるけど全てノンフィクションだと思うと恐ろしくなった。

Posted byブクログ

2024/03/05

ノンフィクションでも読みやすく構成されている。なんとなくテレビで知っている程度だったので、こんなにも色んな事象が絡んでいるとは知らなかった。 1日でも早く正しい事が詳らかになりますように。

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