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殺人犯はそこにいる の商品レビュー

4.5

393件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2023/09/01

冤罪事件を追ううちに警察・検察といった国家権力の欺瞞にぶち当たる。正義より体面を選んだ組織との闘いの話。 著者は桶川ストーカー事件でも本を書いているらしい。国家権力と正面から戦うライターは尊敬してしまう。よくここまで調べたな、というのが率直な感想だし、よくこんな杜撰な調書で死刑判...

冤罪事件を追ううちに警察・検察といった国家権力の欺瞞にぶち当たる。正義より体面を選んだ組織との闘いの話。 著者は桶川ストーカー事件でも本を書いているらしい。国家権力と正面から戦うライターは尊敬してしまう。よくここまで調べたな、というのが率直な感想だし、よくこんな杜撰な調書で死刑判決まで持っていけたな、というか、こんなことが通るのか、という憤りも感じる。 事件が暗い分、著者の文体の明るさに救われる。警察は一般市民を守ってくれると思っている人は読んだほうが良い。

Posted byブクログ

2023/08/30

この本はノンフィクションであり、 小説ではない。ボリュームも多い。 それでも一気に読めてしまう著者の 熱量に圧倒されます。 新聞やテレビなどマスコミは凋落した と言われていますが、著者のような 信念と行動力を持つジャーナリストが 存在することに心を打たれました。

Posted byブクログ

2023/08/25

印象的なカバーやタイトルからずっと読みたいと思っていた。読んでよかったし、知れてよかった。骨太のジャーナリズム、面白い。

Posted byブクログ

2023/08/14

私が小さい頃に地元で起きた連続誘拐事件。当時はもちろんわからなかったけどこんなことがあったとは。追いかけ続けるジャーナリストさんすごいな。真相を知りたい。

Posted byブクログ

2023/08/01

[読了] ジャーナリスト魂にただただ感服する。読物としても最高に面白い。 小説ではなくノンフィクションということに驚かざるをえないが、時々ニュースで流れてくる冤罪のニュースを考えれば、けっして運悪く起きた事でもないように思う。 運命の袋小路に迷い込んだとき人間の不運を考えると気持...

[読了] ジャーナリスト魂にただただ感服する。読物としても最高に面白い。 小説ではなくノンフィクションということに驚かざるをえないが、時々ニュースで流れてくる冤罪のニュースを考えれば、けっして運悪く起きた事でもないように思う。 運命の袋小路に迷い込んだとき人間の不運を考えると気持ちも暗くなるが、一方で筆者のような存在を知ると人生もまだまだ捨てたものではないと感じる。 ドラマ「エルピス」の参考となった事件という事で、再度ドラマも観てみようと思う。

Posted byブクログ

2023/07/15

正義面している警察を見ると、嫌悪感が湧き上がるようになってきたのはいつからだったか。福岡の飲酒運転事故が全国的に話題となり、法も厳罰化されたころからか。「事故を利用して、権力拡大を図ったな」と思ったものだ。だって同乗者や酒を提供した飲食店まで刑罰を与えるというのだから。 そして極...

正義面している警察を見ると、嫌悪感が湧き上がるようになってきたのはいつからだったか。福岡の飲酒運転事故が全国的に話題となり、法も厳罰化されたころからか。「事故を利用して、権力拡大を図ったな」と思ったものだ。だって同乗者や酒を提供した飲食店まで刑罰を与えるというのだから。 そして極めつけは毎年行われる「事故現場での」飲酒運転検問。なぜ事故現場でなのか。一年で最も飲酒運転の車が通らない橋で検問って。何かの冗談ですか? 何? 「飲酒運転事故を減らすため」ですか。そうですか。最近は減ったが、福岡では警察官の飲酒運転が毎年毎年後を絶たなかったそうな。 立派な広報活動ですね。 そんな身内の飲酒運転さえ無くせない警察がやらなければならないのはこっちじゃなかろうか。本書で取り上げられた「足利事件」、「免田事件」の“公権力の横暴による冤罪”について、警察庁幹部は毎年両名の元を訪れ謝罪する。全国の警察官、検察官に「冤罪」を減らしてもらうために。「飲酒運転」と「冤罪」とどっちか大事か。本書に出てくる「H警部」などは、脅迫罪、暴行罪、監禁罪で逮捕してもいいくらいの事をしている。菅家さんを17年半も刑務所に入れたのだから。これではヤクザ、暴力団員と何も変わらない。著者の取材に「もう退職したんだから」と迷惑そうに追い払った場面を読むと「仕事」でしたんだからもう関係ないよ、と思っているようだ。何のお咎めもなかったのだろう。反吐がでる。 止まらないな。けどもう少しだけ。 「なぜパチンコ店なんかに連れてきたんだ」と被害者家族に警察が言った場面。パチンコ店は危険な場所という認識があるようだが、何故危険な場所の営業許可を「警察」が出しているのだろう。 そもそもパチンコ店がなければ、これほど連続で女児が攫われることもなかったのではないか。誰も注意してないもんね。親でさえ。攫いやすい環境だったのだろう。 以前、パチンコ店に勤めていた人から聞いたのだが、ちょくちょく警察官が金をせびりに来るそうな。ふらっときて、店の中を見廻る、店側はイチャモン付けられると面倒なので金を握らせて帰っていただく。しかも一人ではなく複数人いたとのこと。 ね。警察ってこんなもんですよ。ヤクザと変わらない。正義の味方なんぞ烏滸がましい。 本の感想ではないな。傑作ノンフィクションです。是非どうぞ。

Posted byブクログ

2023/06/07

本書の筆者が書いた、「桶川ストーカー殺人事件-遺言-」を衝撃を持って読んだが、それに続く本書にも、大きな衝撃を受けた。「桶川」と同じく、傑作ノンフィクション。 本書にも、ブグログ上に多くの感想が寄せられており、私自身の感想も、それらとほとんど同じだ。簡単に箇条書きにしておきたい。...

本書の筆者が書いた、「桶川ストーカー殺人事件-遺言-」を衝撃を持って読んだが、それに続く本書にも、大きな衝撃を受けた。「桶川」と同じく、傑作ノンフィクション。 本書にも、ブグログ上に多くの感想が寄せられており、私自身の感想も、それらとほとんど同じだ。簡単に箇条書きにしておきたい。 ■素晴らしい取材力。取材の「質」も勿論高いが、取材「量」がすさまじい。 ■殺された、あるいは、今も行方不明の少女たちのためにアクションを起こし続けた、とご本人は書かれている。少女たちのために、検察・警察に真犯人探しの捜査を開始してもらいたくて、テレビ番組を作成し、雑誌に寄稿し、検察幹部に会い、国会議員にも働きかける、等、思いつくことは全てやられている。すさまじい活動量。執念の仕事人だ。 ■しかし、それでも、今でも真犯人は逮捕されていない。捜査自体が行われていないのであろう、今後、真犯人が捕まることがなさそうなことに、憤りと失望を感じざるを得ない。 ■筆者の必死の行動をきっかけに、冤罪で懲役刑となっていた菅家さんが無罪となったことは嬉しいことであるが、しかし、そもそも、このような出鱈目な冤罪が起こること自体に、構造的な問題があるはず。また、菅家さんへの償いはどうなっているのだろうか。

Posted byブクログ

2023/05/18

ノンフィクション、五人の少女が行方不明や殺された件で、冤罪で捕まったり犯人を新しく探す内容 読んでいて、怒りや悲しい気持ちになり、とても良い本なんだけど、2回目は読まないかな 早く犯人が捕まって欲しい

Posted byブクログ

2023/05/13

Audibleにて。 ここまでわかっていても真犯人が逮捕されないとなると、ため息しか出ない。 これが現実かぁ。

Posted byブクログ

2023/05/07

ドラマのエルピスの参考文献の一つだったので試しに、と思い読んだ。 一人のジャーナリストが事件の本質に迫っていく本で、非常に読み応えがあり、読んで良かったと思った。私はジャーナリストではまったくないが、仕事をする大人として作者を尊敬してしまう。

Posted byブクログ