メタ思考トレーニング の商品レビュー
メタ認知能力を鍛えるための実践練習本。メタ認知の説明は分かるけど、考え方や練習の仕方が分からない人に向けた内容である。メモを取りながら読んでみたが、正解がないこととすぐに効果が得られるわけではないという点から、本書の問題すべてに取り組む難しさを感じた。 前提として、「WHy...
メタ認知能力を鍛えるための実践練習本。メタ認知の説明は分かるけど、考え方や練習の仕方が分からない人に向けた内容である。メモを取りながら読んでみたが、正解がないこととすぐに効果が得られるわけではないという点から、本書の問題すべてに取り組む難しさを感じた。 前提として、「WHy?」で目的を問うことで、対象の一部分を取り出し、次元の異なるものに変換することが大事だと思った。そこから、「What」→他の疑問詞の準で具体性を高めていくのが大まかな抽象化、具体化の手順である。 例えば、書店の競合はどこか。という問いに答えるとする。まず、なぜ書店が存在できるのかを考える。暇つぶしのため、娯楽のため、勉強のためなど様々な理由が挙げられる。次に、その理由を基に共通している店を考える。暇つぶしならアミューズメント施設、レジャー施設、ゲーム会社などがある。このように考えることで、一見関係がないことにも関係性を持たせることができる。 また、「Why型思考」は現在の出来事について分析すること、「アナロジー思考」はあらゆる軸を用いて、二つ目の事柄を類推することである。そのため、軸の種類を発見し、増やしていくことがメタ認知において、キーポイントではないかと考える。以下に、個人的に尺度となりえそうなものを並べる。 時間軸:時間軸、人数、面積、規模間、場所、用途、難易度、構造、システム、大きさ、高さ、広さ、素材、硬さ、伸びやすさ、頑丈さ、速さ、触感、感性、文化 メタ認知を身に着けるのに、本書は入り口やコツをつかむきっかけに過ぎないのであって、セルフモニタリングやコーチングによる自らの思考の分析や日常の共通点探しを習慣づけることが必要なのかと感じた。
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本書はテーマは、「メタ思考」です 要は様々な物事を「1つ上の視点から」考えてみることが重要だ、というのが本書で伝えたいメッセージです。 3つの特徴 ①成長するために「気づき」を得らえる ②思い込みや思考の癖から脱する ③気づきや発想の広がりを基にした創造的な発想ができる...
本書はテーマは、「メタ思考」です 要は様々な物事を「1つ上の視点から」考えてみることが重要だ、というのが本書で伝えたいメッセージです。 3つの特徴 ①成長するために「気づき」を得らえる ②思い込みや思考の癖から脱する ③気づきや発想の広がりを基にした創造的な発想ができる 思考の偏り、あるいは、バイアスの最たるものが自己中心の視点です。 メタの視点に上がるとは、自分の特殊性を排除して、自らを客観視することから始まります 「自分勝手さ」の最たるものが、発言や行動における「自己矛盾」といえる 「気づいていない人」の最大の問題点は、「気づいていないことに気づいていない」という「無知の無知」状態だからです。 「相手がおかしい」と思うのではなく「何か自分の理解できない世界がある」と思ってみる 「相手を変えようとする」か「自分を変えようとする」かの違いとも言えます。 メタ思考のための2つの方法 上位目的を考える 抽象化する の2つの視点でみる。 ① Why型思考 ⇒ なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ なぜ5 ② アナロジー思考 ⇒ 類推 つまり 類似のものから推論する ⇒ 要は似ているものから借りてくる メタ思考を鍛えるためには ① 自分に突っ込みをいれる ② 疑ってかかる つまり、相手のいうことは容易に信じない ③ 見た目は違うが、メタレベルでの、共通点を探す ISBN:9784569827735 。出版社:PHP研究所 。判型:新書 。ページ数:236ページ 。定価:870円(本体) 。発行年月日:2016年05月 。発売日:2016年05月18日
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自分の中では普段からよく使う思考回路だったので、新しい事は特になかったが、うまく言語化して解説してあるので、わかりやすかった。
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“抽象度合いが高すぎる言葉にしてしまうと、一般的すぎて陳腐なアイデアになってしまう”というのはアレだ、僕が「自分は賢いなぁ」と思いながら手垢のついた一般論を吐くやつだと反省した。陳腐な一般化は怠惰さの表れ。 抽象度を自在に行き来して、そのものの特性を見つけて程よく抽象化すること。...
“抽象度合いが高すぎる言葉にしてしまうと、一般的すぎて陳腐なアイデアになってしまう”というのはアレだ、僕が「自分は賢いなぁ」と思いながら手垢のついた一般論を吐くやつだと反省した。陳腐な一般化は怠惰さの表れ。 抽象度を自在に行き来して、そのものの特性を見つけて程よく抽象化すること。“自転車に乗れるようになること”をメタに捉える場合“練習すればできるようになるもの”みたいに陳腐な一般化するのではなくて、“ペダルがないもので練習すると乗れるようになる”“一度乗れるようになると練習はいらない”“動き続けていると転ばない”のような具体的なレベルからメタに捉えると応用が効く考え方になる。 訓練が必要だと思った。関係ないものの共通点を見つけることもトレーニングになる。
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すぐに仕事に活用できそう。抽象的な説明のあとに必ず具体例が来るのでイメージしやすい。頭ひとつ抜きん出るためのヒントがたくさんあった。
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・思考のクセ=バイアス ・それを解消するのが「メタ思考」 ということがキーワードだと思いました。 日常でも思考のクセは存在していて、自分では気づいていないことが分かる本でした!
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「具体⇄抽象」トレーニングとほぼ同内容。同じ著者のものを買いすぎた。。先に書かれたのはこちらなので、こっちから読んだ方がまだ良かった。
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アナロジーのトレーニング本とも言い換えられます。 ドリルみたいな使い方ができて面白いです。アナロジー自体は多くの人がやっていることではありますが、他分野かつ多角的に問いが設定してあるので、知らない知識や使ったことのない脳が働く感じもあって良いです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『なんで家族を続けるの?』(内田也哉子・中野信子)読んで、キレそうな自分を抑えるのに必要な【メタ認知】についてもっと知りたいと思って手に取った一冊。 読み終えて【2つの課題】が出て参りました。 メタ思考が行うためには、how思考よりもwhy思考が重要なのですが… 1つ演習問題をやってみると私は完全なhow思考であり、投げかけられた問題の意図を汲む事ができていない状態でした(泣) なので、『ブルーピリオド』(山口つばさ)の主人公・八虎のようなwhy思考を行うのがまず1つの課題。 そしてwhy思考の他にあともう1つ、アナロジー思考(類似のものからの推論)があり、 これも全くできてない。 いろんな物事を使って謎かけし、それを何かに使えないかを日頃から考える事がもう1つの課題。 しかし… 謎かけは物事の内容とその表現を知ってこそできるものなので、 言葉を知ったり、体験をする必要がありそうです。 やる事いっぱいネ!
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読みながら何度もうなずいた。非常に学びの多い本。 一点、メタ思考初心者の私にとっては、演習問題があまりにも抽象的(ザックリ)すぎて、何も浮かばなかった。回答例を多数上げてくれると、自己の経験と照らし合わせて合点し、そこから思考が広がるのだが…。←それをトレーニングする本!
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