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エミリの小さな包丁 の商品レビュー

4.3

130件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2024/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

じんわり優しい再生の物語。 無口で朴訥としたおじいちゃんの言葉…哲学というか、優しさと強さが沁みる。 都会だって田舎だって、悪気なく毒を持った人たちはたくさんいて、エミリはそんな中で素敵な人たちにあえてよかった。 自分も毒を撒いたり、取り込まれたりしないように気をつけようと背筋が伸びると共に、おじいちゃんの言葉に癒されました。

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2021/10/23

いい本に出会ってしまった。 恋も仕事も失い心に傷を負った25歳のエミリは、15年ぶりに母方の祖父を訪ねる。 エアコンもテレビもない、夏の盛りの龍浦。 おじいちゃんの優しい料理、無骨だけど温かい人柄、綺麗な海と新鮮な魚たち、気さくな人たち、胸を打つ本… 最後は涙なしでは読めなかった...

いい本に出会ってしまった。 恋も仕事も失い心に傷を負った25歳のエミリは、15年ぶりに母方の祖父を訪ねる。 エアコンもテレビもない、夏の盛りの龍浦。 おじいちゃんの優しい料理、無骨だけど温かい人柄、綺麗な海と新鮮な魚たち、気さくな人たち、胸を打つ本… 最後は涙なしでは読めなかった!! いつも効率重視で急いで作っている料理だけど、丁寧に作られた食事はこんなに人の心を打つんだなと。 どの料理もおいしそうで、こんな料理が作れる人になりたい。 おじいちゃんの人柄が本当に心を打つ。 心に響く言葉もたくさん。何度も読み返したい。

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2021/09/22

読み始めて半分くらいから、涙腺が緩んできて…。最後は涙の中読んでた感じでした。 心に沁みる言葉も多く、何度も読み返したいかも。 父娘もの弱いんです。今回はじいちゃん孫ですけど。

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2021/09/05

すごくいい本です。 癒しと心のリカバリー、誰しも順風なことばかりではなくて、そんな中でも前向きに生きていこうと頑張っている。なにより、自分を大事にすること大切さを教えてくれる。 一緒に食事をしたり、散歩をしたりする何気ない幸せの大切さをあらためて思う。 小さな包丁に込められた思い...

すごくいい本です。 癒しと心のリカバリー、誰しも順風なことばかりではなくて、そんな中でも前向きに生きていこうと頑張っている。なにより、自分を大事にすること大切さを教えてくれる。 一緒に食事をしたり、散歩をしたりする何気ない幸せの大切さをあらためて思う。 小さな包丁に込められた思い、さすがに泣けてしまいます、、人の思いに触れて温かい気持ちになりました、ありがとうございます。

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2021/08/22

初めての森沢作品。 小さな包丁というタイトルから、 勝手にちっちゃい子が出てくると思ったら、 わりと大人に話でびっくり。 想像とは違ったけど、良い話でした。 やっぱり美味しいもの食べるって大事。 それだけで、自分が生まれ変わる。

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2021/07/23

すごく好きなお話だな、と思った。ひたすら優しくてあたたかくて、おじいちゃんが素敵。 料理の描写は、魚そんなに好きじゃないのに食べたい!って思いながら読んでた。逃げるんじゃなくて攻めに行く、最後のエミリはちょっとかっこいい。武器を持ってなかったエミリが、武器を手に入れる部分もすごく...

すごく好きなお話だな、と思った。ひたすら優しくてあたたかくて、おじいちゃんが素敵。 料理の描写は、魚そんなに好きじゃないのに食べたい!って思いながら読んでた。逃げるんじゃなくて攻めに行く、最後のエミリはちょっとかっこいい。武器を持ってなかったエミリが、武器を手に入れる部分もすごく素敵で、家族なんだなとほっこりした。

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2021/07/01

不倫がばれて仕事をクビになり、鬱状態となった25歳のエミリが都会から逃げ、頼った相手は母方の祖父だった。 15年ぶりに会う祖父と、海の見える家で暮らした2ヶ月間の出来事。 エアコンもテレビも無い。21時には就寝して5時には起床し、浜辺から神社まで愛犬のコロの散歩。 畑では野菜を、...

不倫がばれて仕事をクビになり、鬱状態となった25歳のエミリが都会から逃げ、頼った相手は母方の祖父だった。 15年ぶりに会う祖父と、海の見える家で暮らした2ヶ月間の出来事。 エアコンもテレビも無い。21時には就寝して5時には起床し、浜辺から神社まで愛犬のコロの散歩。 畑では野菜を、港では魚を貰い二人で朝食の準備をする。 祖父の作ってくれる料理の美味しさと優しさ、都会とは違う非日常感の中で、エミリは癒され自分を見つめ直しはじめる。 そんな時に、元の同僚の沙耶がエミリを訪ねてやってくる。心配するふりをしながら、居酒屋でエミリの不倫をばらすフレネミーぶり。 閉鎖的な田舎であっという間に広がった噂に、再度傷つき心が折れそうになるエミリ。 そんな時も祖父の料理はやっぱり、美味しい。港で魚をくれる心平や、直人や京香も、変わらずエミリに接してくれた。 世界は変えられなくても、気分は変えられる。 祖父に教わりながら、沢山の料理を覚えて行くエミリ。祖父からもらった包丁を手に新生活の為に、海辺の街を出ていく。 胃袋をつかまれるとはよく言ったものだ。 祖父の作る料理達が、私の目の前のテーブルに並べられて大葉の香りや、味噌汁の湯気まで感じられるような気持ちになる。 終始食べてみたい、これをつまみにキンキンに冷えたビールを飲みたい!!と何度想像したことか。 海辺の漁師町も私の地元によく似ている。 新鮮な魚を貰ったり、釣りをしたり蟹をとったり。 両親が他界してからは帰ることもないので、懐かしくなった。 エミリは小さくなった包丁を手に、いつか誰かの胃袋をつかんで幸せになって欲しい。

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2021/06/27

読んでよかった、森沢さんの本はいつも読み終わったときにそう思う。 ただきれいな気持ちだけじゃなくて、モヤモヤしたものとか、そういうのも含めて楽しいばかりじゃない。たくさんの沁みる言葉。 魚料理はただただ美味しそう。

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2021/04/04

3.8 桔梗の風鈴、ある作家がいつも小説の 中に登場させてるって、森沢さんご本人ですかね? まだ2作目ですが、夏美のホタルにも確か出てきたような。

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2021/03/30

やさしいおじいちゃん、近所の人、浜の町で過ごす間に癒され、励まされ、考え方が前向きになっていくエミリがよかった。 作中の魚料理が食べたくなる。 食べること、生きること、美味しいこと、幸せなこと、当たり前のこと、大切なこと。 疎んじていた母の生き方もじつはそれなりに一生懸命で、おじ...

やさしいおじいちゃん、近所の人、浜の町で過ごす間に癒され、励まされ、考え方が前向きになっていくエミリがよかった。 作中の魚料理が食べたくなる。 食べること、生きること、美味しいこと、幸せなこと、当たり前のこと、大切なこと。 疎んじていた母の生き方もじつはそれなりに一生懸命で、おじいちゃんの愛があたたかい。

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