エミリの小さな包丁 の商品レビュー

森沢明夫(著者)

2023/05/17

自分は自分の人生の神様…責任や義務もあるけれど、そんなふうに前向きに捉えたい。
物語の中を吹き抜ける海風と風鈴の音が爽やか。淡々と、丁寧な毎日を過ごしているおじいちゃんのその心意気に学ぶ。
いいも悪いもいわない、どうしたらいいかも言わない…なかなかそう子どもには接してやれない…

2023/05/07

すごく読むのに時間がかかった。大三おじいちゃんの静かな優しさ、心平さん、鉄平さん、フミさん、直斗さん、京香さんの優しさが温かかった。きっとエミリの人柄も優しい人なんだろうな。

噂話をする世間の人、なぜなんだろうと思う。すごく嫌悪感。自分はそうあらないようにしたい。

お母さん、おばあちゃんもとても素敵な人たちで、ほわっとした気持ち。最後に改めて、表紙の絵がすごく素敵だなと思った。

2023/04/26

登場してくるお魚料理がどれもこれも全部美味しそうです
いろいろうまくいかないと、自分を責めて、なんて自分はダメなんだろうって思いがち
人の言葉を素直に受けとることができなくて、そんなの上部だけだよって思ったりして、そう思ってしまう自分にまた嫌気がさす

今いる場所から離れてみることも大切
ちゃんと休むことも大切

大変なことも、もちろんあるけどまた頑張ろうって思える本です

2023/04/23

出刃包丁という「武器」を携えて「あの人」を訪問するというプロローグにギョッとさせられましたが、最後まで読んで納得！　鬱々とした過去を受け入れて、歩みつつあるエミリの姿なのでした！
銅製の風鈴だから、「リン」とかじゃなくて「凜。」なのですね。

2023/03/20

タイトルと装丁がすごく素敵！
田舎の祖父の家、夏、海、料理と自分が大好きなものが詰まった話やった。
ラストは泣けた〜

残念ながら私にはもうおじいちゃんがいないけど、田舎の漁村での暮らしに憧れる〜
そして、どの料理も本当に美味しそう！
エミリも言ってたように、おじいちゃんが説明する魚料理は美味しさが倍増する！
せっかく日本にいるんやし、魚料理をたくさん作りたくなった！！

すごく素敵で全てが好きな作品で、心に残るフレーズがあった。

「幸せになることより、満足することの方が大事」

最近、満足して幸せに生活してたので、自分が感じてたことを言語化された！って感じでこの言葉を大切に生きようと思った！

2023/03/07

一生魚を捌くことは出来ないだろうし、興味も無いと思っていました。それがなんと、この本を読んでいる最中に40㌢超えの鰤をいただき、捨てることもできないサイズ感と刻一刻と鮮度は落ちるという不安に駆られて、半ばヤケクソで捌ききりました。
その達成感たるや!!笑
その後、読み進めていく中で、明らかに自分の視点と価値観が変わっていることに気づきました。
主人公のエミリの"うら"がどんどん変わる感覚を自分自身でも体感出来た気がしています。

2023/02/19

不倫して傷つき15年会ってなかった祖父の海の家に転がり込んだエミリ。何も聞かずに受け入れてくれ、釣りに行ききちんと美味しいご飯を食べさせてくれた。出てくる魚料理がどれも美味しそう。周りの人にも助けられ、前を向いて歩くことができるようになった。傷をえぐる人とは距離を置くべき。過去の失敗に呪縛されたまま生きないこと。つらいときでも鼻歌を歌っていれば、世界は変えられなくても気分を変えることならできる。自分の存在価値と、自分の人生の価値は、他人に判断させちゃだめだよ。判断は必ず自分で下すことだ。涙。凛。

2023/01/29

苦労した分だけ心が磨かれる
つらい工程を経たからこそ、完成した風鈴は見た目も音色も美しくなる
世界は変えられなくても気分を変えることはできる

2022/12/27

エミリの気持ちに共感できて、涙を流しながら読んだシーンもあり、最後も泣いてしまいました。

おじいちゃんの心まで満たされるお料理や、物知りなおじいちゃんの知識も勉強になりました。

おじいちゃんの周りの人々もみんな良い人達ばかりで、エミリは本当に救われたなぁ〜。
最後まで読んで、また冒頭を読み返し、最初の『これは殺人事件が始まるのか？？！』という自分の予想がアホらしくなりました。笑

2022/12/22

表紙と題名に目がいって読んでみました。
とても素敵なお話で、新鮮なお魚を使ったお料理が美味しそうに描かれてて食べたくなりました(^^)

おじいちゃんの言葉、『周りを変える必要なんてない。自分のうらを変えれば、それがそのまま自分の人生を変える』胸に響いた。　最後の終わり方もこれまた良い！！！！