エミリの小さな包丁 の商品レビュー
登場するおじいちゃんがとてもいい。 わたしも、このおじいちゃんみたいなお年寄りになりたいと憧れる。 「幸せになることより、満足することの方が大事だよ」 物語のなかで、おじいちゃんが作る風鈴の『凛』という音が見守るように寄り添うように聞こえる。空耳なのか心の中に優しい風が吹く時...
登場するおじいちゃんがとてもいい。 わたしも、このおじいちゃんみたいなお年寄りになりたいと憧れる。 「幸せになることより、満足することの方が大事だよ」 物語のなかで、おじいちゃんが作る風鈴の『凛』という音が見守るように寄り添うように聞こえる。空耳なのか心の中に優しい風が吹く時。それは、おじいちゃんそのもののようで心強くエミリをこれからも導くのかなと思う。
Posted by
大三おじいちゃんの深い愛情や優しさ、心平さんたちの温かさで、エミリの心と同じように私の心も澄んで穏やかになっていました。 食堂シーンでのはおじいちゃんはかっこよかったですし、あの三行には涙してしまいました。 森沢先生の小説によく登場するアイテムにも関係があって、これからも大三おじ...
大三おじいちゃんの深い愛情や優しさ、心平さんたちの温かさで、エミリの心と同じように私の心も澄んで穏やかになっていました。 食堂シーンでのはおじいちゃんはかっこよかったですし、あの三行には涙してしまいました。 森沢先生の小説によく登場するアイテムにも関係があって、これからも大三おじいちゃんには長いお付き合いになりそうです。凛。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
家庭的なお魚料理がとても美味しそう! なめろう食べたい! 傷ついた心を癒して、再び羽ばたくまでの羽休め。拗れた親子関係修復の糸口。 感動要素を詰め込んであるけれど、いちいち恋愛と絡めなくてもいいのにと思ったり。 老婆心ながら、今さら母親の胸の内を語るより、もっと小さいころ。満たされない心の修復を図ることのできるときにすればよかったのにと思ってしまったり。
Posted by
おじいちゃんが無口なのに、ただただ優しくて暖かくて。あんな風に穏やかに物事を考えられる人になりたい。作っている料理もとても美味しそう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公のエミリの事がわからず、彼女への感情移入がしづらくて中盤までは読む手がなかなか進まなかったのですが、途中でやっと彼女の事が全てわかると初期からにごしていたものも全て明らかになり、そして森沢さんらしいいつもの暖かさと優しさでじわじわと心を持っていかれました。 本当にじんわりと暖かいお話でした。 私にとってですが、家族の愛情は見返りを求める求めないの概念がないものだと思っているのでこういった穏やかな愛情を感じれるお話が心地よかったです。 最後のおじいちゃんの行動がエミリへのエールとなったところには、周りに人がいるにも関わらず涙がでてしまいました。 そこまで盛り上がりがある内容ではないのですが、少し疲れたな、というときには沁みるのではないでしょうか。
Posted by
若かりし日はお魚料理があまり好きではなかった。骨がめんどいし、胃にガッツリこないからだ。でも年齢を重ねてきて、胃にガッツリこないお魚料理が好きになってきて、骨はたまに喉に刺さりそうでこわいけど、煮たり焼いたり、洋風和風中華風、生でもあぶりでも、種類も食べ方も色々あって、無性に食べ...
若かりし日はお魚料理があまり好きではなかった。骨がめんどいし、胃にガッツリこないからだ。でも年齢を重ねてきて、胃にガッツリこないお魚料理が好きになってきて、骨はたまに喉に刺さりそうでこわいけど、煮たり焼いたり、洋風和風中華風、生でもあぶりでも、種類も食べ方も色々あって、無性に食べたくなる。読みながらお腹がグーグー、ヨダレが出そうになった。 エミリは途中まで卑屈な面があったのが、おじいちゃんや知り合った人達と過ごしていくうちに段々といい感じに変わってきて、安心した。最後のおじいちゃん目線がじ~んときた。
Posted by
幸せになるより、満足することのほうが大事 後半涙が止まらなかった。生き方で悩んでる今、読めてよかった。
Posted by
私自身、九州の田舎から出てきてもうすぐ20年経とうとしています。もし私がその田舎に帰ったら、同じようなしがらみに戸惑うのだろうな…と思うほど、ご近所さんとのやりとりがリアルでした。 そこがいいんだよねー!とも思いつつ、やはり田舎に行くのは私には数日の帰省とこの本の中だけでじゅうぶ...
私自身、九州の田舎から出てきてもうすぐ20年経とうとしています。もし私がその田舎に帰ったら、同じようなしがらみに戸惑うのだろうな…と思うほど、ご近所さんとのやりとりがリアルでした。 そこがいいんだよねー!とも思いつつ、やはり田舎に行くのは私には数日の帰省とこの本の中だけでじゅうぶんだな… おじいさんとの生活はとても美しく、この本はお気に入りの一冊になりました。
Posted by
森沢明夫のエミリの小さな包丁を読みました。 主人公のエミリは、仕事もお金も無く、両親は離婚して父親は北海道で新しい家族と暮らしており、母親は、若い男と暮らして、兄は高校を卒業後留学して帰ってこない。 兄に電話をしたら、漁師町のおじいちゃんのところに行ったらとアドバイスされ、電話を...
森沢明夫のエミリの小さな包丁を読みました。 主人公のエミリは、仕事もお金も無く、両親は離婚して父親は北海道で新しい家族と暮らしており、母親は、若い男と暮らして、兄は高校を卒業後留学して帰ってこない。 兄に電話をしたら、漁師町のおじいちゃんのところに行ったらとアドバイスされ、電話をしたらあっさりと来るように言われて逃げるようにおじいさんのところに行きます。 そこで、おじいさんの作る魚料理に胃袋をつかまれます。 釣りをして、料理をする自給自足のような生活。 色々な美味しいレシピも出てきて、ほのぼのとしたやりとり、そして淡い恋心もあり、ドラマか映画になりそうな話でした。
Posted by
夏休みを前に爽やかな気分になれました。 おじいちゃんの作る漁港ならではの料理がどれも美味しそうで、海辺の民宿にでも泊りに行きたくなります。 25歳のエミリが、作品中ではちょっと子供っぽい感じもしましたが、実際はこんなもんなのかなぁとも思ったり。
Posted by