言ってはいけない の商品レビュー
『言ってはいけない 残酷すぎる真実』は、社会問題についての過激な主張が目立つ一冊。著者が取り上げるテーマは、社会に根付く偏見や差別、虐待など、耳を塞ぎたくなるようなものばかりである。一方で、問題について正面から向き合い、問題解決に向けた提言やアイデアを示す姿勢には、読者として共感...
『言ってはいけない 残酷すぎる真実』は、社会問題についての過激な主張が目立つ一冊。著者が取り上げるテーマは、社会に根付く偏見や差別、虐待など、耳を塞ぎたくなるようなものばかりである。一方で、問題について正面から向き合い、問題解決に向けた提言やアイデアを示す姿勢には、読者として共感を覚えた。ただし、あまりにも過激な主張が続くため、物議を醸すこともあるかもしれない。過激な内容に抵抗がある人には、読むのを躊躇うかもしれないが、問題に対して積極的に取り組むためにも、一読しておくべき一冊だと思う。 私の遺伝についての感想。 遺伝は人間の性格に一定の影響を与えるとされています。遺伝子には、人間の身体的特徴だけでなく、行動や性格にも関連するものがあります。たとえば、親から遺伝した遺伝子が、感情の調整やストレス耐性、注意力や集中力などに影響を与えることが知られています。しかし、遺伝子が完全に性格を決定するわけではなく、環境や教育、経験などの要因も影響を与えます。また、遺伝子の影響は個人差があり、同じ遺伝子を持っていても、環境や経験の違いによって、性格が異なることもあります。遺伝が性格に与える影響は複雑であり、明確には解明されていないと思う。
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遺伝とか子育てとか差別とか貧困とかセックスとか美貌格差とか所謂言ってはいけないタブーにどんどん触れていく本書。残酷すぎる真実は不愉快な現実なのか未来に向けた真理なのか?
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あーやっぱり、そうだったんだー。とか、えーそうだったんだー。そう言われれば、そうかもなー。と思いながら、読みました。 以前から私は世界平和のためには世界中の国のトップを女性にした方が良いのでは?と思っていたのですが、この本を読んで、その思いが強くなりました。でも、選挙戦を戦っ...
あーやっぱり、そうだったんだー。とか、えーそうだったんだー。そう言われれば、そうかもなー。と思いながら、読みました。 以前から私は世界平和のためには世界中の国のトップを女性にした方が良いのでは?と思っていたのですが、この本を読んで、その思いが強くなりました。でも、選挙戦を戦ってトップになるわけだから、戦うのが好きな人がトップになるんだよねー。世界平和への道は遠いかも。 子育てに関する話は、もっと早く知りたかったな。すでに我が子は成人してしまいました。今、子育て中の方に教えてあげたいですね。クヨクヨ悩んでもなるようにしかならないし、親の教育のせいじゃないって。でも、良い環境を探してあげることが大事なんだって。
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この本は読んだからと言って今すぐ役立つ、というわけではなく、読んだ人全員に役立つというわけでもない。読み手によっては、結構絶望的な内容にもあると思う。 毒にも薬にもなる本。 ただ、刺さる人には刺さると思う。 この本で言いたいことは、「あなたの能力は遺伝で(大体)決まっている」...
この本は読んだからと言って今すぐ役立つ、というわけではなく、読んだ人全員に役立つというわけでもない。読み手によっては、結構絶望的な内容にもあると思う。 毒にも薬にもなる本。 ただ、刺さる人には刺さると思う。 この本で言いたいことは、「あなたの能力は遺伝で(大体)決まっている」ということである。 しかし、このことは現代で言及することは許されない。 なぜなら現代は「努力至上主義」(努力さえすれば解決できる)に支配されているからだ。 できない=努力不足⇒サボる奴 というレッテルを一方的に貼られて苦しんでいる人は多くいると思う。 そして、現代は知識社会であるが故、その苦しみはさらに大きくなる(中世のような肉体的労働力が優勢だった時代なら、そんな問題は今よりは少なかっただろう) 世の中には努力しようとしてもできない人だっている。 宮口幸治さんの「どうしても頑張れない人たち」は、そんな人たちにスポットを当てた本だ。 綺麗ごとでは人は救えない。 自分も子どもの頃から人付き合いが苦手だった。今でも苦手。 しかし、人と満足なコミュニケーションが取れない奴は悪、という風潮でひたすら苦しんだ。 大人になって子どもが生まれたが、やっぱり対人関係が苦手だった。何のことはない、遺伝なのだ(自分の父も酒の力を借りなければ人と話せないという、ある意味コミュ障だった)。子どもには苦手なところは苦手なところとしてある程度までできればOKというようにし、得意なところに力を注げる環境を作っている。 この本をもっと早く知っていれば、私は苦しむことはなかった。でも、子どもを救えたのはそれだけでも、幸運だった。 じゃあ、この本をどう生かせばいいのか?について私は以下のように思う。 ①自分のが努力しなくても人より少しでも高い成果が出せるところを見極める ②それを探すために、様々なことにチャレンジしたり本を通して知識を得る。 ③最初は深く突っ込みすぎない。広く浅くやって、いけそうなら追加投資する。 ④自分が苦手なところは限界まで避ける。 ⑤そんな自分を受け入れてくれる環境を探す。 という感じ。
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人間の能力の(ほぼ)全ては遺伝によるもの、という話。 ただ、努力は無駄だ!という意味ではなく、自分の得手不得手をきちんと理解して、その上で得意なことを伸ばす努力をしなさい、という主旨だった。 なんとなく印象や耳触りが良いから、「何でも努力するのは良いこと」とされてきた考えに一石を投じる本書は、体感的には受け入れがたい部分もあるけれど、あらゆる研究結果が載せられているので、納得感をもって読めると思う。
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不都合な真実がデータとともに盛りだくさん。盛りだくさんすぎて、「つまり…?」なところが多く、私には正直読むのが大変でした。 とはいえ興味深い事柄は多く、テレビのコメンテーターが行ってしまったら炎上しそうなことまで、実験やデータとともに詳しく説明してくれるのが、この本の魅力。
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一般知能の8割、論理的推論能力の7割が遺伝で説明できる、つまり知能は遺伝の強い影響を受ける。この事実は、教育という後から育て、開発すればいいという社会の基本的な概念を覆す、不都合な真実ではないか?というのが本書のスタートだ。犯罪を犯す可能性すら、遺伝子で説明が可能という。IQと人...
一般知能の8割、論理的推論能力の7割が遺伝で説明できる、つまり知能は遺伝の強い影響を受ける。この事実は、教育という後から育て、開発すればいいという社会の基本的な概念を覆す、不都合な真実ではないか?というのが本書のスタートだ。犯罪を犯す可能性すら、遺伝子で説明が可能という。IQと人種の関連性にもまたタブーがあるが、本書ではエビデンス含めて、白人が黒人と比べた時にIQが高いこと、一方でアジア人はもっと高いこと、実の親と比べて義理の親の場合は虐待の可能性が高まること、などを詳しく説明している。心拍数の低さとサイコパスがリンクするというのも非常に興味深い。サイコパスが環境や遺伝だけでなく、心拍数というものとリンクしているとすれば、早期にサイコパス候補を示すことが出来る。犯罪係数がわかるとすれば、あなたの子は犯罪を犯す可能性のある子供である確率が○%ですということを告げられることになる。まさに、アニメのサイコパスが描き出した未来である。 当然ながら美貌格差がそのまま収入格差となるのは、一般的にそうだろうと思うのだけど。 宗教性(どの宗教を選ぶか)は、遺伝とは関係ないことがわかっている。つまり環境だ。 子供は、子供のグループの中で排除されないように生きる、つまり親の言うことを聞かないということだ。子育て神話(親の努力は報われる)は間違っていることになる。子育ての中で唯一意味があるのは、友達という環境を作ること、ということになる。政治家などに女子高出身者が多いのは、バカで可愛い女を演じる必要がないからとする。ちょっと強引だが。 私はなぜ私になったのか、それは遺伝と環境によって私になった、である。
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面白い。感情論ではなく、客観的なデータに基づく事実は説得力がある。そしてポジティブな遺伝とネガティブな遺伝、どちらも同じ遺伝なのにそこに生まれる差別に言われるまで気づかなかった。
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後半あたりから興味深い内容で面白かった。 人にとって遺伝の影響力の大きさを改めて考えされられました。 自分も周りの人も遺伝と環境の影響で人格形成されているのかなと考えながら見てみると面白いかもしれませんね。 こういう研究がもっと進めば、自分をより知れたり、もっと生きやすい社...
後半あたりから興味深い内容で面白かった。 人にとって遺伝の影響力の大きさを改めて考えされられました。 自分も周りの人も遺伝と環境の影響で人格形成されているのかなと考えながら見てみると面白いかもしれませんね。 こういう研究がもっと進めば、自分をより知れたり、もっと生きやすい社会を作れる可能性が広がるかもなと思ったりしましたね。
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遺伝・美貌格差・教育に関する残酷すぎる真実集。 北九州地方に拠点を持つ某予備校は、「努力は実る」というスローガンを掲げてのスパルタ式教育で知られる。 私自身も一時期お世話になった。 しかし、この本は、そのような日本人好みの努力論を、身も蓋もない言い方で全否定する。 知能や...
遺伝・美貌格差・教育に関する残酷すぎる真実集。 北九州地方に拠点を持つ某予備校は、「努力は実る」というスローガンを掲げてのスパルタ式教育で知られる。 私自身も一時期お世話になった。 しかし、この本は、そのような日本人好みの努力論を、身も蓋もない言い方で全否定する。 知能や反社会性は、遺伝に大きく左右されるものだそうだ。 結婚やセックスについても、進化心理学や進化生物学の見地からアプローチし、一夫一妻ではなく、乱婚こそが人類の本性だと喝破する。 また、家庭教育は言語能力の面では大きな影響を与えるが、それ以外の人格形成に関しては、遺伝と友達関係の方が影響力が強いのだそう。 ついつい蓋をしたくなるきな臭い内容も多いが、目を逸らしてはならぬ真実であるからこそ、必読の書であるのだ。
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