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図書館の魔女(第二巻) の商品レビュー

4.2

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

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2019/06/17

面白かった‼ 政治的な駆け引きも面白い。そして、キリヒトの正体が明らかになり、それが切ない。 今後、キリヒトとマツリカが、キリヒトの役割(刺客としての)をどのように受け入れていくのか、が肝となるだろう。

Posted byブクログ

2019/06/09

序章は一ノ谷の地下にある水路の冒険の続き。サイフォンのしくみがどうしても分からず、動画を見て勉強してしまった(笑) なにやらキリヒトもやっぱり普通ではない、というヒントがちりばめられていて、彼の正体が気になる。 と読み進めると…前半と後半のトーンが…! キリヒトの素性が明らかにな...

序章は一ノ谷の地下にある水路の冒険の続き。サイフォンのしくみがどうしても分からず、動画を見て勉強してしまった(笑) なにやらキリヒトもやっぱり普通ではない、というヒントがちりばめられていて、彼の正体が気になる。 と読み進めると…前半と後半のトーンが…! キリヒトの素性が明らかになって、一巻のあのシーン、あんなことになってたの!? とびっくりする。 一ノ谷の回りにひしめく陰謀の数々と、それらの中をすいすい泳ぎ回る図書館の有能メンバー達。 前半は地下の探索や市井の食べ物、川遊びの話に目を輝かせるマツリカ。キリヒトが当たり前の事を知らないマツリカをからかい、川遊びについて子供らしい顔で話すシーンが印象的。 中盤以降、市井で聞こえた男達の会話から暗殺計画の陰謀を解き明かしたマツリカをヒヨコが危惧していたが、多分マツリカはキリヒトの知られざる一面を知り、またそれが立場が違えども自分と同じ境遇に近いものを感じて、そしてそれはキリヒト本人は厭っていることに気づいて、初めて人心を、というか、キリヒトを思いやったんじゃないかな。 特別な秘密を共有し、てらいなく話せる友人、とも言えるキリヒトの境遇に涙を流して、本人に気づかれないよう配慮して、本人がなるべく厭っている能力を全面に出さなくてもいいように彼の心を守ろうと言葉を紡ぐマツリカは、ヒヨコが思っているほど歪ではないんじゃないかと思うよ。 今回の件で、マツリカとキリヒトの絆や、図書館メンバーの絆が強くなったよう。 活発になるニザマ帝国の企みや一ノ谷の内部がどうなるのか、地下の謎の物体は何なのか。次に続く。 ◯調べた言葉一覧 蘚苔(せんたい)…コケ植物 花卉(かき)…観賞用になるような美しい花をつける植物の総称。 耳朶(じだ)…耳たぶ 茫漠(ぼうばく)…とりとめがないほど広いさま。また、ぼんやりしてつかみどころのないさま。 無窮(むきゅう)…きわまり無いこと。無限。永遠。 粗朶(そだ)…木の枝を切り取ったもの。たきぎその他に使う。 回折(かいせつ)…進行する波動が障害物の影の部分に回り込んで伝わる現象。物かげにいても音が聞こえるなど。 迫持(せりもち)…入り口や窓の上部が、半円になるように石や煉瓦を互いにせり合わせる建築方法。アーチ。 悖乱(はいらん)…道理に逆らい、正道を乱すこと。道に外れた行いをすること。 一尋(ひとひろ)…尋(ひろ)は、古代の中国や日本で使われた長さの単位であり、現在の日本では主に水深を表すのに用いる。尋=6尺(1.818メートル) 固陋(ころう)…がんこで、見聞がせまいこと。また、考え方が古くて新しいものを受け入れないこと。 襤褸(らんる)…使い古しの布。ぼろきれ。 兵站(へいたん)…戦場で後方に位置して、前線の部隊のために、軍需品・食糧・馬などの供給・補充や、後方連絡線の確保などを任務とする機関。その任務。 輜重(しちょう)…軍隊の糧食・被服・武器・弾薬など、輸送すべき軍需品の総称。 問屋場(といやば)…問屋場は、江戸時代の街道の宿場で人馬の継立、助郷賦課などの業務を行うところで、駅亭、伝馬所、馬締ともいった。 鵞ペン(がぺん)…ガチョウの羽ペン 詭計(きけい)…人をだます計略。 遽然(きょぜん)…にわかであるさま。突然。 趨勢(すうせい)…物事がこれからどうなってゆくかという、ありさま。なりゆき。 用間(ようかん)…スパイ 劃定(かくてい)…区切りをはっきり定めること。 排簫(はいしょう)…中国の竹製縦笛。 禾本科(かほんか)…イネ科 凱風(がいふう)…南風。初夏のそよ風。 昂然(こうぜん)…自信に満ちて、意気盛んなさま。 纏繞(てんじょう)…まといつくこと。からまりつくこと。また、巻きつけること。 こうやって調べると禾本科の穀物畑とか、すごい冗長性だな…。

Posted byブクログ

2019/05/30

前半は前巻から続く地下水道の話と市内お忍び行動。 相変わらずなかなか物語は進まず、これどう話が広がっていくのかなあと思っていた。 後半、陰謀話が始まるあたりから一気に面白くなった。 それにしても、丁寧で詳細なのはわかるんだけど、展開が遅い。 あと、作者の専門だから仕方ないけど、...

前半は前巻から続く地下水道の話と市内お忍び行動。 相変わらずなかなか物語は進まず、これどう話が広がっていくのかなあと思っていた。 後半、陰謀話が始まるあたりから一気に面白くなった。 それにしても、丁寧で詳細なのはわかるんだけど、展開が遅い。 あと、作者の専門だから仕方ないけど、言葉の用法の説明がが詳細すぎて、もう少し簡単かつ分かりやすくならないものか。 そしてキリヒトの正体は、さもありなん。 意外だったのは、そのことを彼自身が厭うていたこと。 そうかそういうお話なのか。 ようやく、この物語の核心が見えた気がした。 ラストでマツリカはそれまで彼女に欠けていたヒトの痛みを知ることができるようになったということなんだろう。 ならば、キリヒトにかけているものをマツリカが与えることができるのか。 願わくば、この物語は彼ら二人が魂で結ばれる物語になってほしい。 さて、次巻だ。

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2020/06/13

このシリーズは刊の最後に爆弾を残すのか。 惜しむらくは、自分の想像力ではキリヒトの動きがしっかり掴めなかったこと。

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2019/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2体の巨人に襲われてからのマツリカとキリヒト、イラムとアキームの繊細なやり取り、彼らの心象風景に触れて思わず泣いてしまった。

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2019/03/19

第2巻の感想が気になったあなた! そう、もう物語は始まり、魔女が動き出した。 1巻を読み終えたと言う自信を糧に物語を堪能して下さい。 ストーリーは他の方のレビュー通り。

Posted byブクログ

2019/03/08

しょっぱなから、ハルカゼとキリンの話に仰天した! けどマツリカとキリヒトの冒険にワクワク! なのに。。。。 私、マツリカとキリヒトは恋に落ちてると思うんだけど!? 三に進みます。

Posted byブクログ

2019/02/10

この巻で明らかになったキリヒトの正体が意外でした。只者ではない雰囲気を漂わせてはいたものの、ここまでのレベルだとは。 次巻あたりから物語が大きく展開しそうなので、続きが楽しみです。

Posted byブクログ

2018/12/17

図書館の魔女と呼ばれる少女マツリカと司書見習いの少年キリヒトが発見した地下道を探検するところは、マツリカの可愛いところが出ていて可愛らしいと思う一方で、それぞれの思惑で暗躍する政治家たちの企みを司書達と共に暴こうとする魔女らしいところが交錯しています。 後半では、司書見習いの少年...

図書館の魔女と呼ばれる少女マツリカと司書見習いの少年キリヒトが発見した地下道を探検するところは、マツリカの可愛いところが出ていて可愛らしいと思う一方で、それぞれの思惑で暗躍する政治家たちの企みを司書達と共に暴こうとする魔女らしいところが交錯しています。 後半では、司書見習いの少年キリヒトの意外な正体が明らかになります。 これから先が気になる回でした。

Posted byブクログ

2018/11/20

最初は1巻と同じ様な感じで読み進めていたのですが、中盤から急に物語が進みそこからは一気に読んでいました。と言うより、気付いたら読み終わっていました。主人公2人が本当に魅力的で、だからこそとても切ない。

Posted byブクログ