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マチネの終わりに の商品レビュー

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541件のお客様レビュー

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2021/09/19

こころに残る一冊。せつなすぎる、この後の二人を知りたくなる。 今だから感じるものもあると思うが、自分の人生の中でいろいろな人ととの出会いや別れ、恋愛だけでなくひととき通い合う心や一緒に感じた達成感。素敵な思い出、苦い思い出を想起させる。「未来は常に過去を変えている」こんなこと考え...

こころに残る一冊。せつなすぎる、この後の二人を知りたくなる。 今だから感じるものもあると思うが、自分の人生の中でいろいろな人ととの出会いや別れ、恋愛だけでなくひととき通い合う心や一緒に感じた達成感。素敵な思い出、苦い思い出を想起させる。「未来は常に過去を変えている」こんなこと考えたこと無かったです。

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2021/09/17

2021時9月 未来が過去を変える。不思議な感じがするかもしれないが、よく言われる「時が解決する」というも未来が過去を変えているということだ。 過去の記憶がその後の出来事によって今までのようには振り返ることが出来なくなるというのは、三谷は否定するが、よくある話だろう。実際、読者は...

2021時9月 未来が過去を変える。不思議な感じがするかもしれないが、よく言われる「時が解決する」というも未来が過去を変えているということだ。 過去の記憶がその後の出来事によって今までのようには振り返ることが出来なくなるというのは、三谷は否定するが、よくある話だろう。実際、読者は物語の中盤で引用されるリルケの詩を、この本を読み終わった後では、最初にイメージしたものと違うものに感じるに違いない。 上質なエンタメである。文章は隅から隅まで趣向が凝らされており、ストーリー展開が派手だ。 三谷やリチャードの卑小さは蒔野と洋子の崇高な共鳴を際立たせるとともに、物語に妙な安心感を与える。

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2021/09/03

テーマは、未来を変えることはできるけど、過去も、未来によって変わることができる。ということだと思います。 最初は、すれ違いの恋愛小説を読まされている感じでしたが、後半にかけてテーマに沿って進んでいき、ページが止まらなくなりました。 登場人物でちょっと許せない人がいましたが...

テーマは、未来を変えることはできるけど、過去も、未来によって変わることができる。ということだと思います。 最初は、すれ違いの恋愛小説を読まされている感じでしたが、後半にかけてテーマに沿って進んでいき、ページが止まらなくなりました。 登場人物でちょっと許せない人がいましたが、テーマがテーマなので、許せるようになりました。

Posted byブクログ

2021/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

平野啓一郎さんの作品は初めて。冒頭から繊細、かつ理知的な文章に心を掴まれました。物語が終盤に差し掛かるにつれ、バッドエンドの予感に怯えましたが、、希望のある終わり方で、救われました。小峰洋子は、同性の自分にとっても、大変魅力的でした。

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2023/08/26

著者の女性に対する幻想や理想が強すぎて読んでいてゲンナリした。知識や出来事を事細かに描写する表現力や調査力は凄いと思うけど、いい歳したおじさんが書いたと思うと非現実的なストーリーすぎて読んでいてトリハダ。

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2021/07/08

いろいろツッコミたくなったけど、結局はコミュニケーション不足ですれ違って、もっと追求すれば解決するのにって思いました。すごく好き同士なのに、別れることになっていじっかしかった。これが大人の恋愛なのでしょうか。

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2021/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

過日手にした著者の「私とは何か」に感銘を受け、立て続けに著者の作品を何冊か購入。 最初に手にしたのが本作です。 ちょっと長いなぁと思いながらも読み終えて改めて著者の他の作品も読み進めたいと思いました。 たった3回しか会えなかった人生最愛の人。 純粋な愛の物語ではありませんでしたが、私には純愛物だと感じました。 説明 内容紹介 天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。 芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。 内容(「BOOK」データベースより) 結婚した相手は、人生最愛の人ですか?ただ愛する人と一緒にいたかった。なぜ別れなければならなかったのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。 著者について 平野 啓一郎(ひらの・けいいちろう) 1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。著書は小説、『葬送』『滴り落ちる時計たちの波紋』『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)『ドーン』(ドゥマゴ文学賞受賞)『かたちだけの愛』『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』等がある。 2014年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 平野/啓一郎 1975年、愛知県生れ。北九州市で育つ。京都大学法学部卒。大学在学中の1999年、「新潮」に投稿した「日蝕」により芥川賞を受賞。以後、数々の作品を発表し、各国で翻訳されている。『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)、『ドーン』(ドゥマゴ文学賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Posted byブクログ

2021/06/26

序盤の話に何度か挫折し、もう読むの止めようかと思った。心にヒットしなかったんだよね。 でも2人が会えなくなってからの、あの窮屈さにはそれからどうなるかの期待があって、読むのが楽しくなった。

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2021/06/22

話が通じ合うということの純粋な喜び ホンモノであれば、5年経っててもまた巡り会えるの?通じ合うってそういうことなのかな。そうだと良いな。

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2021/06/20

三島由紀夫を熱く語った作家 平野啓一郎 が描く現代の恋愛小説であります。NYCでの演奏会を終えて、午後のセントラルパークにたたずむ、40代の男女二人。そこに至る二人の偶然の出会い、そしてそこから二人が歩む様々な道筋(含むイラクでの戦争、東日本大震災等)が細やかに描かれております。...

三島由紀夫を熱く語った作家 平野啓一郎 が描く現代の恋愛小説であります。NYCでの演奏会を終えて、午後のセントラルパークにたたずむ、40代の男女二人。そこに至る二人の偶然の出会い、そしてそこから二人が歩む様々な道筋(含むイラクでの戦争、東日本大震災等)が細やかに描かれております。そして、ここセントラルパークから二人がどのような新しい物語を歩むのか、かなり気になるラストシーンでもあります。(続編に期待)

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