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学びとは何か 〈探究人〉になるために の商品レビュー

4.2

70件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2017/11/05
  • ネタバレ

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幼児教育を生業とするものにとって、子どもが母国語を学習する過程や知識を、とくに「生きた知識」を身に付けるということがすごくわかりやすく、興味深かった。 また、最終章では「遊び」で学ぶことの大切さが書かれていて、保育をしてきた人達にとっては、自分だちは間違ってなかったと再確認できる内容だ。 自分はカタカナが苦手だが、「シェマ」「スキーマ」「エピステモロジー」を自分の「生きた知識」にしたい。 この先生のお話聞いてみたいな。

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2017/06/19

目次:はじめに、誰にでもできる研究、第1章 記憶と知識、第2章 知識のシステムを創る、第3章 乗り越えなければならない壁、第4章 学びを極める、第5章 熟達による脳の変化、第6章 「生きた知識」を生む知識観…他

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2017/06/05

2017/6/5 141.33||イ (4階哲学) 「学びの達人(探究人)」として紹介されている日本ラグビーに奇跡をもたらした監督 エディー・ジョーンズさんの「人間は、楽な方にすすみがちで変化することは難しいので、日々の生き方・考え方を変え、ほんの3~5%の小さな意識の変化を...

2017/6/5 141.33||イ (4階哲学) 「学びの達人(探究人)」として紹介されている日本ラグビーに奇跡をもたらした監督 エディー・ジョーンズさんの「人間は、楽な方にすすみがちで変化することは難しいので、日々の生き方・考え方を変え、ほんの3~5%の小さな意識の変化を生むことが、大きな違いを生む。」との言葉が印象的でした。

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2017/03/26

子供が母国語を覚える過程とケバブを通じて、正しい「学び」という行為を語る作品。 人が言語を習得するときには、単純に単語の意味を記憶するだけではなく、新しい単語を覚えると同時に、単語同士のつながりや使い方をシステム化しているそうだ。そして構築されたシステムにより、言葉を補うための...

子供が母国語を覚える過程とケバブを通じて、正しい「学び」という行為を語る作品。 人が言語を習得するときには、単純に単語の意味を記憶するだけではなく、新しい単語を覚えると同時に、単語同士のつながりや使い方をシステム化しているそうだ。そして構築されたシステムにより、言葉を補うための知識である「スキーマ」を養って行く。 スキーマは行間に隠された言葉の意味を推測し、知識の吸収を助ける役割を果たすが、その逆に固定観念による思い込みを助長する原因にもなり得る。したがって一度覚えた事柄であっても、必要に応じてそのシステムをバージョンアップする事が、いわゆる熟達者になるための学び方なのである。 結局の所、ケバブのように断片を集めただけの知識は使えませんよ、という話なのだが、じゃあ正しい学び方とは何なのか、わかったようなわからないような、面白かったような面白くないような… 熟達には程遠い自分にとっては、ケバブの断片が増えたような作品でした。

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2016/12/06

認知科学の視点から言語習得過程をベースとして書かれているのでスタンスに偏りがあるようにも思えるし、「天才」とか「才能」というキーワードを持ち出して、結果論からアレコレ論じている部分もあって全体的に論点が発散しており、まとまりがなく、問題提起に終わっている印象。最後は教育論になって...

認知科学の視点から言語習得過程をベースとして書かれているのでスタンスに偏りがあるようにも思えるし、「天才」とか「才能」というキーワードを持ち出して、結果論からアレコレ論じている部分もあって全体的に論点が発散しており、まとまりがなく、問題提起に終わっている印象。最後は教育論になってしまっているし。「学ぶこと」は「知識を得ること」という「知識偏重」の否定の否定?に関しては同意。 著者の立場からは天才や才能は「遺伝的に決定しています」とは言えないので、「努力とか根性とか慣れ」という要素を重視してしまうのは仕方ないか。そもそも母国語習得に遺伝は関係ないし。 参考になる部分はあったが、本書からは「学び」を語る難しさを思い知らされた。(これも学びか?)

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2016/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 知識や学びとは何か、子どもはどのように学習していくのか、各分野の「達人」はそうでない人と比べて学びにどういう違いがあるのか等について紹介する本です。すごく楽しく読めましたが、本書を読んで自分自身の中で知識や学びに対する考え方が変わるとも思えませんでした。結局、筆者の重視する「生きた知識」を獲得する姿勢又は方法が必ずしも明示されていなかったと思うからです。

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2016/07/10

子育て中の親としても、一人の学習者としても、学びとは何かという問いに対するアプローチはとても参考になった。粘り強く学びを続けていきたい。

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2016/06/27

物事を理解するための言外の常識をスキーマというらしい。 これは学ぶときの、いわゆる「あたりをつける」作業に似ているとか。 スキーマが不適当なものであることもあるけれど、それを予め防ぐことはできないらしい。 私たちは、このスキーマを絶えず刷新して、新たな事象に向かっているらしい。 ...

物事を理解するための言外の常識をスキーマというらしい。 これは学ぶときの、いわゆる「あたりをつける」作業に似ているとか。 スキーマが不適当なものであることもあるけれど、それを予め防ぐことはできないらしい。 私たちは、このスキーマを絶えず刷新して、新たな事象に向かっているらしい。 学ぶとは、知識をつなぎシステムとしていくこと。 こういったことは、なるほどとも思うし、何というか、耳に心地よい。 しかし、「探求人」を育てるのは簡単なことではないとしか思われない。 例えばどうするのか、という提案の具体性に欠ける。 先ごろ話題になった『学力の経済学』。 ちゃんと読んでいないが、その中に、ご褒美でつることは、それなりに理にかなっている、とあったと思う。 本書では、ご褒美はバッサリ否定される。 学習者が主体的にかかわって、生きた知識を次々に身に着けていくことを「学習」と捉える著者の議論からすると当然なんだろうけれど、内発的な動機付けだけではやっていけないことも知られている。 バッサリ切り捨てるだけではなく、もう少しどう考えるべきか、説明してほしいところだ。

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2016/06/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<熟達者とは> ・すばやく本質をつかむ(何が大事かわかる) ・予測力(カン)がある ・大局観をもつ ⇒問題を大づかみにとらえて、ゴールが見えない局面でも目指す到達点をイメージできる直観 <超一流の達人になるには> ・メリハリをつけて、高い集中力をもった練習をする ・的確な目標を持てる ⇒目指すべきパフォーマンスやそこに到達するための具体的な道筋や方策が見える ・思い込みにとらわれない ・振り返りをする ・向上することへの挑戦をやめない ・自己分析力 ・自分の学びを自分で工夫する <探求人を育てるには> ・知識は教えてもらうのではなく、自分で発見するもの‡ドネルケバブモデル(知識の断片をとにかく覚える) ・自分で発見すること、自分で何かを作り出すことに喜びを見出すこと、粘り強さを育てること ⇒遊びが大切(楽しい、能動的、それ自体が目的である) ・ほんの3~5%の小さな意識の変化が大きな違いを生む ・一人で考えることをおろそかにしない

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2016/06/21

「学ぶ」ということと同時に「教える」ことも改めて考えさせられます。 非常に深い題材で、理論展開していけば際限なく広がりそうな内容を非常に上手くまとめられている。 物事を学び、上達する為の条件、方法、そして何が阻害要因なのか。 その理由が明らかにされていき、目からウロコの連続...

「学ぶ」ということと同時に「教える」ことも改めて考えさせられます。 非常に深い題材で、理論展開していけば際限なく広がりそうな内容を非常に上手くまとめられている。 物事を学び、上達する為の条件、方法、そして何が阻害要因なのか。 その理由が明らかにされていき、目からウロコの連続です。 とてもおすすめです。

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