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学びとは何か 〈探究人〉になるために の商品レビュー

4.2

66件のお客様レビュー

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2021/06/20

学ぶということは、どういうことなのでしょう? 多くの知識を記憶すること? 知識とは何? これらの問に正面から向き合っているのが本書である。 本書に登場する大事な言葉「スキーマ」の概念を抜粋しておく。 このスキーマを理解し、自分自身が持っているスキーマが何かを意識することで学び方が...

学ぶということは、どういうことなのでしょう? 多くの知識を記憶すること? 知識とは何? これらの問に正面から向き合っているのが本書である。 本書に登場する大事な言葉「スキーマ」の概念を抜粋しておく。 このスキーマを理解し、自分自身が持っているスキーマが何かを意識することで学び方が見えてくるのだ。 以下抜粋  私たちは日常で起こっている何かを理解するために、常に「行間を補っている」。実際には直接言われていないことの意味を自分自身で補いながら、文章、映像、あるいは日常的に経験する様々な事象を理解しているのだ。行間を補うために使う常識的な知識、これを心理学では「スキーマ」と呼んでいる 抜粋終わり 母国語を学ぶ子どもたちが、どのように言葉を理解し使いこなしていくのかを紐解きながら、学ぶこととはどいうことかを考えていく。 著者の最新作『英語独学法』でもスキーマについて触れており、本書を読むことで更に理解が深まった。

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2021/06/13

英語独修法で、筆者の考えに興味を持ち、本書を手に取った。 活きた知識を得るためには、どんな心構えで、何をしなければならないのか、の道筋が理解できた。 その分野の知識を習得するだけでなく、システムの構築や、学び方を学んでいく事も並行して行う必要がある事が理解できた。 この考え...

英語独修法で、筆者の考えに興味を持ち、本書を手に取った。 活きた知識を得るためには、どんな心構えで、何をしなければならないのか、の道筋が理解できた。 その分野の知識を習得するだけでなく、システムの構築や、学び方を学んでいく事も並行して行う必要がある事が理解できた。 この考え方を使って、更に学びたくなる一冊であった。

Posted byブクログ

2021/05/03

「知識=事実」であるという常識的な知識観を覆し、「生きた知識」とは自分で「発見する」ものであるという新たな知識観を提示する。認知科学の観点から一般向けに書かれた良書である。決して「自己啓発」的な内容には傾かずに丁寧な説明に徹している。棋士の例が挙げられているのは、とてもわかりやす...

「知識=事実」であるという常識的な知識観を覆し、「生きた知識」とは自分で「発見する」ものであるという新たな知識観を提示する。認知科学の観点から一般向けに書かれた良書である。決して「自己啓発」的な内容には傾かずに丁寧な説明に徹している。棋士の例が挙げられているのは、とてもわかりやすい。著者の最新刊『英語独習法』は本書の考え方に基づいた実践的な本となっている。こちらも現実的で薦められる。

Posted byブクログ

2021/02/22

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)【要約】 筆者は、 「頭で知っている使えない知識」としての「死んだ知識」ではなく、「体で覚えた使える知識」としての「生きた知識」の重要性を説く。 また、目指す学びは「外にある知識を教えてもらう」のではなく、「様々な問題にたい...

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)【要約】 筆者は、 「頭で知っている使えない知識」としての「死んだ知識」ではなく、「体で覚えた使える知識」としての「生きた知識」の重要性を説く。 また、目指す学びは「外にある知識を教えてもらう」のではなく、「様々な問題にたいして“自分で答えを発見する”探究」であると捉えている。 こうした探究により、「自分で探す」ことで発見し獲得する知識が重要なのであり、これこそが「生きた知識」だ。 さらに、探究には知識の広がりと深さの両方が必要だ。 知識は単なる事実の貼り付けではなく、要素が加わることでシステムを再構築し変化し続けていく。そして、新しい知識を生み出す。 学習者は、自分自身で学ぶ力を身につけるとともに、その学びへの過程の中で、学び方の枠組みとなる知識であるスキーマを修正しながら、新たな学習システムを構築していくことが求められる。 筆者は、これがよりよい学びとなると説いている。

Posted byブクログ

2020/09/16

知識についての解釈が大きく広がった!スキーマ(経験)が、新たな知識・技能の習得に大いに役立っていることだけでなく、そのスキーマが思い込みとなり、新たな学びを妨げる危険性を持つことを実感することができた一冊。先入観にとらわれすぎないようにしたい。

Posted byブクログ

2020/05/11

教育学の本かな、と思って読み始めたところ、認知科学や言語心理学の本でした。記憶とは何か、知識とは何かといったことを丁寧に解きほぐしたうえで、どうやって「生きた知識」を学ぶのか、ということをわかりやすく論じています。知識の断片をペタペタと貼り付ける「ドネルケバブ・モデル」の知識観か...

教育学の本かな、と思って読み始めたところ、認知科学や言語心理学の本でした。記憶とは何か、知識とは何かといったことを丁寧に解きほぐしたうえで、どうやって「生きた知識」を学ぶのか、ということをわかりやすく論じています。知識の断片をペタペタと貼り付ける「ドネルケバブ・モデル」の知識観から脱却し、知識のシステムを構築していくためには、自ら探究し続けることがとても大切です。「学び」観を深める一冊でした。

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2020/02/27

こんなに堅そうなテーマ、かつ堅い岩波新書…にも関わらず、 高評価なこの本は、教育に興味があれば、読まずにはいられません。 認知科学(これがどんな学問なのか、正確には理解していないのだけれど…)の専門家である著者が「学び」について論じた本。 特にこれからの「学び」は大人も子供も「...

こんなに堅そうなテーマ、かつ堅い岩波新書…にも関わらず、 高評価なこの本は、教育に興味があれば、読まずにはいられません。 認知科学(これがどんな学問なのか、正確には理解していないのだけれど…)の専門家である著者が「学び」について論じた本。 特にこれからの「学び」は大人も子供も「探求」だ、と言っていて、 最後の章が個人的にはとても自分の価値観・考えとも合って、心地よい。 どうやら著者は外国語の学ぶプロセスを研究している方らしく、 学びの過程を外国語学習の過程になぞらえて説明してくれているのだが、 本当にそれでよいのかは、素人なのでしっくりこなかった。 それでも、これからのあるべき教育を語ってくれている良書だと思います。

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2019/11/12

“学ぶ”という概念を認知科学、とくに子どもが言語を 習得する仕組みと対比して解き明かしている。 参考になるところは多いが、突然、教育論になるのは 謎。

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2019/09/28

『学びとは何か』 1.生きた知識とは、状況認識&処理を高めるものである。 2.生きた知識とは、自分で見つけるのみである。 3.一流は、ロールモデルをみつけ、自身との差異を認識している。 →差異の範囲を認識。 →学ぶ目的を決定。 →そして、学ぶ を 踏み出す。 ...

『学びとは何か』 1.生きた知識とは、状況認識&処理を高めるものである。 2.生きた知識とは、自分で見つけるのみである。 3.一流は、ロールモデルをみつけ、自身との差異を認識している。 →差異の範囲を認識。 →学ぶ目的を決定。 →そして、学ぶ を 踏み出す。 4.知識があるから、バイアスがかかり、結果、破壊再生の繰り返しとなる。 社会人となり、改めて学ぶ目的を考えている。 受け身ではなりたたないから。 そう、生きた知識が欲しいんだと気づいた。 さらに、それは僕がやることで、決めることなのだと気づいた。

Posted byブクログ

2019/02/28

どの年代でも、学びに対する疑問があると思います。いったいどうやって、何のためにと。 この本は、生まれたばかりの赤ちゃんから、子育て中のママから、学生、社会人、シニアまで年齢に関係なく自分の発見ができる本だと思います。

Posted byブクログ