幸せになる勇気 の商品レビュー
- 日常の端々でたまにアドラー心理学を思い出すことがあり、嫌われる勇気が刺さったのを思い出して、手に取った。 - 嫌われる勇気はアドラー心理学の紹介的な部分があったが、今作はより実践的な部分に踏み込んでいる。特に教育に関して。 - 結局は青年の幸せになる勇気に帰結していくあた...
- 日常の端々でたまにアドラー心理学を思い出すことがあり、嫌われる勇気が刺さったのを思い出して、手に取った。 - 嫌われる勇気はアドラー心理学の紹介的な部分があったが、今作はより実践的な部分に踏み込んでいる。特に教育に関して。 - 結局は青年の幸せになる勇気に帰結していくあたり、アドラー心理学の個人心理学たる所以を感じた。 - ラストのやり取りは思わず涙した。 - アドラー心理学はかなり宗教と反する概念だが、自分としてはアドラーの考えの方がしっくり来るなと感じた。 - 愛し、自立し、人生を選べ ▽以下読書中のメモ アドラー心理学ほど、誤解が容易で理解が難しい思想はない。 アドラーを知って、視界が開けたと言う人間は大抵、アドラーを誤解している 共同体感覚を語った時、これは科学ではないとアドラーのもとを去った人間もおる →反証可能性を持たないため、厳密な科学ではない 宗教と哲学の違い…物語の有無(どう生きるか?という出発点は同じ) 課題の分離の観点…「その判断によって起こる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」 尊敬と従属、信仰、恐怖は切り分けて考えないといけない 尊敬とは、「その人が唯一無二であることを知ること」 他者の関心に関心を持つ…これははるちゃんが実践していることだ。僕ははるちゃんを尊敬していないのか?? 共感は技術である。他社と同じ心で、他社と同じ人生を送っていたら?と考えること。そうしたら同じような課題に直面し、同じような対応をするのではないか?と。 人は過去に起こった出来事から、自分の目的に合うものを選び出す…逆に言えば合わないものは消去する。それをふまえると、過去は存在しない 語り合うべきは「悪いあの人」「かわいそうなわたし」ではなく、「これからどうふするか」 →こういう建設的な所は非常に共感する。あの人が悪いについては語り合うことがない。 称賛欲求→目立ちたがり→権力争い→復讐→無能の証明 怒りや暴力を伴うコミュニケーションをする人間は尊敬されない…アドラー「怒りとは、人と人とを引き離す感情である」 ニーバーの祈り「神よ、願わくば私に、変えられぬ物を受け入れる落ち着きと、変えられるものを変える勇気と、その2つを見分けられる知恵を授け給え」 根源的な欲求は「所属感」…これを満たすために他者からの承認をもらうという方法もあるが、それには終わりがなく、依存を引き起こす。 →自分で自分を承認するしかない。 普通であることの勇気 「人と違うこと」ではなく、「わたしであること」に価値を置く →ビジネス的には相いれないが、根源的に自分の中でそう思っておくことは大事だろうな。 人生のタスク…仕事、交友、愛。仕事と交友の線引きは信頼か信用か。 人間は生きるために、生存のために分業しなければならない。分業すなわち仕事をするためには、他者を信用しなければならない。善悪を超えた、生きるための論理的帰結。 →普通であることの勇気、のところでビジネスと相容れないな〜と思ってたけど、アドラーは仕事においては分業を推奨している。ふむふむ。 分業の意味で、職業に貴賎はない。共同体の誰かがやらねばならぬこと。価値は、その仕事にどのような態度で取り組むかで決まる。 信頼とは、無批判であることとは異なる。相手の発言内容を批判的に考えることは大切な作業。 大事なことは、仮に嘘をついていたとしても、嘘をついたその人ごと信頼すること。 課題の分離を踏まえれば、人間はお互いを分かり合うことはできない。そのうえで、信じ切るしかない。 全体の一部である自分が、はじめの一歩を踏み出さなければならない…マザー・テレサ「世界から戦争をなくすには、まず家に帰って家族を大切にしてください」 仕事のタスク…自分の幸せを追求することで分業の関係を築く 交友のタスク…あなたの幸せを追求する 愛のタスク…わたしたちの幸せを追求する このわたしたちは、自分、あなたとは不可分な、より上位の概念 愛は主語がわたしたちになる…自己中心性からの脱却。私たちからさらには共同体へ。共同体感覚。 楽になりたい、と幸せになりたい、を区別する 愛し、自立し、人生を選べ 世界はシンプルだが、シンプルであり続けることは難しい。何でもない日々が試練となる 最良の別れのために、不断の努力を続けるしかない
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「嫌われる勇気」の続編ということで読んだ本。 アドラー心理学を基に「哲人」と「青年」の対談というかたちで話が進む。 「課題の分離」をようやく理解したので、今回は、何か得る物はあるのか、読みながらちょっと不安になってしまった。 言わんとしていることが「ふわっ」とわかる程度だったので...
「嫌われる勇気」の続編ということで読んだ本。 アドラー心理学を基に「哲人」と「青年」の対談というかたちで話が進む。 「課題の分離」をようやく理解したので、今回は、何か得る物はあるのか、読みながらちょっと不安になってしまった。 言わんとしていることが「ふわっ」とわかる程度だったので、これは再読が必要だと思った。 書き留めておきたい言葉がたくさんあって、その時その時で読みたい章を読むのもアリだと思った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2024.06.24〜2024.06.28 前作嫌われる勇気を読んでから間髪を入れずに読み始めました。 前作はアドラー心理学とは何か、生きていく上で何を自分の価値観とするのか、について書かれていたが、今作は教育を軸に、共同体の中で生きていくとはどういうことか、幸せになるにはどうすればいいのかが書かれている。 前作もそうだが、幸せに生きるにはこういう行動を取ろう、といった具体的な解決策を求めている人は物足りないと感じるだろう。本書ではあくまで、幸せになるにはまずは誰かに愛を与える人間になろう、それは自分が変わるしかない、また、そのライフスタイルを選択し続ける勇気をもつしかない、という趣旨のことが書かれているだけだからである。 ただし、それが何の勇気にもつながらないかということはなく、そういう考え方を実践することでたしかに幸せになれるかもしれないし、そういう人間になりたいと思わせる内容になっている。 今、自分は娘が産まれてもうすぐ2ヶ月。それこそ、一方的に愛を与えないといけない生活を送っているが、幸せである。 この家族と過ごす「わたしたちの幸せ」の対象を広げることができるかどうかは自分次第。まずは、大切な娘に愛を与えたいと思う。 蛇足だが アドラー心理学を完全に体現したならば幸せになれる は正しくありそうだが アドラー心理学を体現できなかったならば幸せになれない ということは決してない。 あくまで、幸せになるための一つの選択肢として理解しておこうと思う。
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読みやすい。 少し間を置き読みかしたい。 「世界はシンプルであり、人生もまた同じである。」しかし、「シンプルであり続けることはむずかしい。」 われわれは、別れるために出会う。だとすれば、われわれにできることはははとつ。すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたふら「最良の別れ」に向けた不断の努力を傾ける。ただそれだけです。
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こちらも示唆しかない本。 やや教育に特化した内容。相変わらず本当に共感しか無い。 嫌われる〜、とコレはもう自分の心の中心に仕舞っておきたい
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最初はまどろっこしく読みにくいが、だんだん読み進めていくと、どんどん先に進める。 子供の問題行動をあげて、人の行動の根源を伝えていく。人間は弱いからこそ、共同体を作り、承認欲求を持ち、所属感や自分の価値を欲する。 普通であることを受け入れ、「与えよ。さらば与えられん」の精神を持つ事、愛する勇気が幸せになる勇気と言えよう
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人間はいつでも自己を決定できる 変化することは「死そのもの」 記憶は、いまの「目的」に反する出来事は消せる これからどうするか なぜ叱ってはいけないのか? →悪いことだと「知らなかった」可能性がある →必要なのは叱責でなく、教えること 問題行動の5つの目的 ①称賛の要求 ②注目喚起 ③権力争い ④復讐 ⑤無能の証明 すべては所属感、共同体の中に特別な地位を確保することが目的 暴力とは、どこまでもコストの低い安直なコミュニケーション手段 怒りとは人と人を引き離す感情 教育者やリーダーは常に「自立」という目標を掲げる必要がある →生徒や部下からの感謝でなく「貢献感」の中に幸せを見出す 自分の人生は、日々の行いは、すべて自分で決定するもの →決めるにあたって必要な材料を提供する →必要な材料 知識と経験 ライバルと競争する必要は無いし、競走しては行けない 民主主義的な組織とは、協力原理に基づく運営 共同体感覚は、「身につけるもの「」ではなく、 己の中から「掘り起こすもの」 人間の抱える最も根源的な欲求は「所属感」 「自立」=自分の価値を自分が決定すること →自己中心性からの脱却 メサイヤコンプレックス →人を救うことで、自分が救われようとする 交友とは「この人が好き」という内発的動機によって結ばれていく関係 人間の価値は仕事に「どのような態度で取り組むか」によって決まる。 →どんな仕事かは関係ない、職業に貴賎はない 尊敬と信頼は同義 人は、自分のことを 「信じてくれる人」の言葉しか信じない 信じること、愛することを、 誰かが始めなければならない 与えよ、さらば与えられん 恋に落ちるは物欲と似てる、手に入れたいだけ 愛とは、2人で成し遂げる課題 →「わたしたちの幸せ」を築き上げること 他者を愛することで、ようやく大人になる 愛に担保を求めてはいけない 運命は自らの手で作り上げる →運命だと信じることを決意する 愛の関係には責任や困難も待ち受ける 愛する勇気=幸せになる勇気 愛し、自律し、人生を選べ 人生はシンプル、なんでもない日々が試練になる 本当に試されているのはあゆみ続ける勇気 未来が見えないからこそ、運命の主人になれる
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結婚とは、相手を選ぶのではなく生き方を選ぶ 最良の別れに向けた不断の努力を傾ける 愛することは、私の幸せではなく、私たちの幸せを考えること 愛とは衝動的に発生するものではなく、決心すること 愛することはダンスを踊るようなもの これを読んで、正直なところ夫のことをまだ愛せていな...
結婚とは、相手を選ぶのではなく生き方を選ぶ 最良の別れに向けた不断の努力を傾ける 愛することは、私の幸せではなく、私たちの幸せを考えること 愛とは衝動的に発生するものではなく、決心すること 愛することはダンスを踊るようなもの これを読んで、正直なところ夫のことをまだ愛せていないなと思いました。 「楽になりたい」で結婚した自分を見透かされているような気持ちにも少しなりました。 死ぬ直前まで人は変われますとアドラーさんは言ってくれているので、ちょっとずつ実践してみようと思います。
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与えよ、されば与えられん。 尊敬されたいならまず相手を尊敬し、愛されたいなら相手を愛する。 他者を愛することで自己中心性から解放され、自立し、共同体感覚にたどりつく…。 一見シンプルに聞こえるが、自分の中で確立するには難しい。 嫌われる勇気と同様、何度も読み返すことになると思...
与えよ、されば与えられん。 尊敬されたいならまず相手を尊敬し、愛されたいなら相手を愛する。 他者を愛することで自己中心性から解放され、自立し、共同体感覚にたどりつく…。 一見シンプルに聞こえるが、自分の中で確立するには難しい。 嫌われる勇気と同様、何度も読み返すことになると思う。
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「嫌われる勇気」に引き続き読了。 頭では理解出来ても実践は難しいものだと感じた。しかし、痛いところを突かれる内容だったため読んで良かった。 「課題の分離」と「愛する技術」が印象的だった。 難しいことではあるが、まずは第一歩を踏み出したい。
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