かなわない の商品レビュー
子育て日記と思って読んでいると、著者の不安定な精神状態に引っ張られ、シンクロしそうになった。 カウンセラーの先生の言葉により引き戻される。 年の差もあってか、石田さんの大人な言動が印象強い。
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写真家植本一子さんの日記。前作『働けECD』が面白かったので読んでみました。2人のイヤイヤ期を迎えた娘を抱え、仕事や自分の時間が持てず息詰まる気持ちや、思うような母親になれない葛藤が綴られていて読んでいて辛くなりました。そして好きな人ができ、ラッパーの旦那さんに離婚を迫り。。とて...
写真家植本一子さんの日記。前作『働けECD』が面白かったので読んでみました。2人のイヤイヤ期を迎えた娘を抱え、仕事や自分の時間が持てず息詰まる気持ちや、思うような母親になれない葛藤が綴られていて読んでいて辛くなりました。そして好きな人ができ、ラッパーの旦那さんに離婚を迫り。。とても波乱にとんだ内容でした。読んでいてやはり一回り以上年上である旦那さんの石田さんがとても度量が大きくてすごい人だなと思いました。著者の離婚にこだわる気持ちや子供達への対応には疑問も感じましたが、ここまで正直に書いたことはすごいと思う。今もまだふたりは夫婦のようだから良かった。とても惹きつけられる文章を書く方です、次作も期待しています。
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イヤイヤ機を迎えた子育ての部分はかつて自分も経験しただけに、子供と自分しかいない孤独感がひしひしと伝わり、辛かった。 子育てにも余裕が出て来て、仕事が増え、好きな人と出会い、自分の過去と内面を見つめ直し、ここまで書かなくてもというところまで、著者は書き続ける。その姿にはかなわない...
イヤイヤ機を迎えた子育ての部分はかつて自分も経験しただけに、子供と自分しかいない孤独感がひしひしと伝わり、辛かった。 子育てにも余裕が出て来て、仕事が増え、好きな人と出会い、自分の過去と内面を見つめ直し、ここまで書かなくてもというところまで、著者は書き続ける。その姿にはかなわない。
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写真家 植本一子が書かずにはいられなかった家族、母、生きづらさ、愛。 まぶしい世界を追い求めている人、という印象を受ける。 同調はするけれど、同情はしない。 どんな人も大切な物語をもっている。 一子さんが今日も笑っていられますように。
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多かれ少なかれ、母親はみんなこんな感じであって、がっつり向き合うひと、流すひと、うまくやれちゃうひと、いろいろいて、それは物理的にも精神的にも余裕とかのちがいなのかもしれないけれど、何が正解か幸せかなんてほんとうにわからないな、と思う。苦しいのは深く生きてるからで、一子さんはほん...
多かれ少なかれ、母親はみんなこんな感じであって、がっつり向き合うひと、流すひと、うまくやれちゃうひと、いろいろいて、それは物理的にも精神的にも余裕とかのちがいなのかもしれないけれど、何が正解か幸せかなんてほんとうにわからないな、と思う。苦しいのは深く生きてるからで、一子さんはほんとうにかわいい人だと思うし、すごく魅力的だ。何はともあれ、この本を読めてよかった。この本を思い出すだけで、きっとこの先もたくさん泣けるし笑えるし、怒りを共有できるし。なにもかも詰まってた。
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2016.6.9 前半の育児ドタバタ劇とECDに対する文句とかケラケラ笑ってたら、後半はとんでもない展開に。前半の部分は子育て中の母親が読むと救われる部分も多いのではないかと思う。 僕は全然恋愛体質ではないので、恋とは面倒なものよのうと思いながら後半は読んでた。何にせよECDが偉...
2016.6.9 前半の育児ドタバタ劇とECDに対する文句とかケラケラ笑ってたら、後半はとんでもない展開に。前半の部分は子育て中の母親が読むと救われる部分も多いのではないかと思う。 僕は全然恋愛体質ではないので、恋とは面倒なものよのうと思いながら後半は読んでた。何にせよECDが偉大な人だということが良くわかる。
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著者の精神状態が伝染するので、気持ちが弱っている人にはオススメ出来ない。私はかなりやられてしまった。
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植本一子さんの日記。初めは育児日記から始まるのだけれど、だんだんと生活に変化も出てきて、「好きな人」との話が出てきたからぐらっと変わっていく。最後はどうなるんだろうと、ページをめくる指がとまらない。 「ここまで書くのか」と思うくらい正直に書いている植本さんが清々しくって、読み終...
植本一子さんの日記。初めは育児日記から始まるのだけれど、だんだんと生活に変化も出てきて、「好きな人」との話が出てきたからぐらっと変わっていく。最後はどうなるんだろうと、ページをめくる指がとまらない。 「ここまで書くのか」と思うくらい正直に書いている植本さんが清々しくって、読み終えた後は元気が出た。何度か自分もそうだなあ、と思うところがあって嬉しくなった。 途中にいくつかエッセイが挟まっていて、その文章がとても素晴らしくって。いくつも言葉を拾ってメモをしておいた。
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―――ここに書かれたものは、母への復讐でも、夫への恨みでも、彼への呪いでもなんでもない。飛行機から見下ろす、新幹線の車窓から眺める、家から溢れる光の中にある、ただそこにあった私の物語にすぎない。――― 生活に勝るものはない、と、私はつねづね思っていて、ノンフィクションの持つ力...
―――ここに書かれたものは、母への復讐でも、夫への恨みでも、彼への呪いでもなんでもない。飛行機から見下ろす、新幹線の車窓から眺める、家から溢れる光の中にある、ただそこにあった私の物語にすぎない。――― 生活に勝るものはない、と、私はつねづね思っていて、ノンフィクションの持つ力って、真実だから、嘘がないから、もちろんそれなりにフィルター加工はされているだろうけれど、このひとの文章はほぼフィルターがなく感じた。そんなもんかけるくらいなら書かない、とでも言うように、「彼」と出会って愛を育んだであろう日々はバッサリと抜け落ちている。 そして年始に「ニ日ぶりにまともに帰宅」したりしている。 「彼」とのことはきっと書かずにこちらの想像にお任せしますなのだろう、とおもっていたら急にあんな文章を書き下ろしでぶっこんでくるのだから。 本書を読むと、旦那の石田さんって、すごすぎる。 でもそれって、石田さんはすごい、と読者が思うように書いてあるからなんだよな。きっとここに書いていない許せないこと、石田さんをこきおろすことだって、できたとおもう。でも、植本さんはそれをしなかった。 ちゃんと尊敬して肯定して、 ―――石田さんは一子ちゃんがなにも失わないようにしてくれてるね―――という諸々を書いている。まあ実際石田さんはすごいとおもうけれども。 植本一子さんは、石田さんと彼にかなわなかったのだろうが、我々読者は植本さんにかなわないという気持ちで本を閉じる。
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まったくの予備情報なし。店頭で見かけて購入し、読んでみた。 自分と向き合うしかないと、つくづく思う。
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