1,800円以上の注文で送料無料

かなわない
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

かなわない

植本一子(著者)

追加する に追加する

かなわない

定価 ¥1,870

550 定価より1,320円(70%)おトク

獲得ポイント5P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

12/8(日)~12/13(金)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 タバブックス
発売年月日 2016/02/01
JAN 9784907053123

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

12/8(日)~12/13(金)

かなわない

¥550

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

3.9

72件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 久しぶりに読み直した。最初に読んだのは2016年、そこから8年経ち、自分が子どもを持った状態でどう見えるのか気になったのであった。近年の日記ブームの火付け役であるのは間違いない。今やSNSであふれる育児における本音を、自分の立場を明示しつつ、ここまでストレートに書いている本は、8年経過した今でもなかなか出会えない。そして人生の主体性が育児によって失われてしまう記録として、これほど濃密なものはない。だからこそ未だにロングセラーなのだろう。  子どもを育てる中で、しんどいことは山のようにあるが、こちらの思い通りにならないときがもっともしんどい。しかも、その意思を尊重しなかった場合、将来どのような子どもになってしまうのか?という見えない未来の十字架まで背負わなければならない。著者がそんな袋小路に追い込まれていく過程がありありと描かれていた。単純に育児、夫の生活が辛いと書いているだけではなく、暮らしのディテールの細かさと、感情の機微がバランスよく配置されているからこそ、読み手の心の深い部分にタッチしてくる。本著を読んで「母親失格だ」なんて言うのは、育児をしたことがない通りすがりの素人によるクソリプである。本著を読んで、同じような境遇の家族がどれだけ救われるか。実際、育児において孤独が眼前に出現すると本著のことを思い出す。2歳後半で絶賛イヤイヤ期なのだが、同じような場面に遭遇している著者の姿に勇気をもらった。彼女が「怒鳴った」と書くことで、同じように怒鳴ってしまった人はそこに共感を見出し反省するだろうし、今後同じ場面に遭遇した人はなるべく怒鳴らないようにできる。そんな一種のケーススタディとしての精度は一級品だ。  「正直に書く」のレベルが、その辺のエッセイとは雲泥の差であり、既婚者による恋愛の話がここまで書かれていることにも改めて驚いた。それを受け止めるECD氏の懐の深さに圧倒されつつ、それぞれの家族の形のあり方があるのだと読み終えると腑に落ちるのも不思議なことだ。一度目に読んだときと、今回読み直した中で大きく異なる点としてECD氏がこの世にいないことだ。彼の寿命に関する話は日記の中で時折登場するが、死の現実味が当然ながら存在しない。それはあくまで年の差のある関係ゆえのコメディリリーフのような意味でしかないのだが、読み手としてはこの数年後に亡くなることを知っているがゆえに胸が痛くなった。無限だと思われている時間が、我々の想像以上に有限であることに気付かされた。ECDの愛の定義は一生心に留めておきたい。

Posted by ブクログ

2024/08/20

読後感はどっしりとしていた。 前半はパワーに圧倒されて、読むのに力が必要だった。 正直、ムムッとなることも書かれていたが、生身の人間味を感じられて、生きてる感覚を取り戻せるようだった。

Posted by ブクログ

2024/06/06

赤裸々な文章とはこのこと、っていう感じ。 この日記を書かれた時の年齢も自分と近く、広島出身ということで白バラ牛乳や木次乳業もちらっと登場するのが嬉しい(島根出身の自分)。 と、途中までは思っていた。途中までは… 子どもに当たってしまうことや、親との確執など、全部他人事とは思えな...

赤裸々な文章とはこのこと、っていう感じ。 この日記を書かれた時の年齢も自分と近く、広島出身ということで白バラ牛乳や木次乳業もちらっと登場するのが嬉しい(島根出身の自分)。 と、途中までは思っていた。途中までは… 子どもに当たってしまうことや、親との確執など、全部他人事とは思えないエピソードが後半は多い…不倫まで。てんこもり。 ECDがどうなるか、先に知っているが故に、色々思いながら読んでしまう部分もあった。 幼少期の体験から自己肯定感が低いのが全ての原因、と『ちひろさん』の作者にも言われている。 子どもを愛したら、愛されなかった過去の自分が嫉妬する。わかる気がしてしまう。 自分も母や父に抱きしめて欲しい時が多々あったのに一度も抱きしめてもらえなかったと記憶している(本当に一度もなかったかはわからないが、母も3歳くらいから抱きしめた記憶はないと言う) また、好きなものも否定された記憶は濃く残っている。 すごく寂しかったが、私は祖母が代わりに抱きしめてくれたのが救いだった。 そのため、自分の子どもには抱きしめてあげたいし、祖父母(私から見た義父母)ともたくさん関わって、なんなら時々は私の悪口を言ってくれてもいいと思っている。 今自分の子を目一杯愛せて嫉妬することがないのは、やはり祖母に感謝したいところ。 母も仕事で忙しく(高卒で、今は課長になっているくらい)、ストレスもあり、しょうがなかった部分はあると思うが、だからと言って子どもに受け入れろよと言うのも違うと思うし、そう言う考えを肯定してくれるカウンセリング、、 読んでいるだけで心が軽くなった。 そして子どもに対しての態度、気をつけなくてはと身が引き締まった。 自己肯定感…やはり子育ての課題だなと改めて思う。

Posted by ブクログ