好きなようにしてください の商品レビュー
筆者の本が好きでよく読んでいる。 目新しい話は少ないので★3つレベルだが 楠木教授ファンなので★1つ追加。
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悩み相談に答える本。答えの中に経営学の考え方も入っている。 終身雇用と年功序列は評価をしないコスト削減システム。 仕事とは人のためにやるもの。 人の評価は能力とお金の匂いがするの二つ。
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人生の勝ち負けなんて90%は気のせい。 自分のやるべき仕事に没頭している人は 人のことをいちいち気にしない。 責めてくるのはその人に大してやることがなく、暇だからだ。 外野の声は一切気にしなくていい。 本当に悪い奴というのは、表には出ません。 手下を使って悪いことをします。 ...
人生の勝ち負けなんて90%は気のせい。 自分のやるべき仕事に没頭している人は 人のことをいちいち気にしない。 責めてくるのはその人に大してやることがなく、暇だからだ。 外野の声は一切気にしなくていい。 本当に悪い奴というのは、表には出ません。 手下を使って悪いことをします。 ですから、 “復讐(や警察)におびえるのは手下であって、親玉はそしらぬ顔をして寝ている”といったような意味です。 NewsPicksには起業、挑戦、成長、イノベーションなどの文言が溢れている。そういう人と自分を比較することやめることだ。結局人間なんて、だいたいみんな同じように毎日の現実の仕事をして、何とか世の中と折り合いをつけている。この世の中に中期的に傾くリスクのない仕事なんてない。自分の仕事に正面から向き合う。自分以外の誰かの為になってこその仕事。 ちょっとした引っ掛かりを毎日の中で意識していることは重要。自分はこういうことがやりたいのかなぁ、という気がすることを意識しておく。いつかそのうち、そうか、俺はこういうことがやりたかったのか、という時が来る。それがいつになるのかは誰にも分からない。それでもいつかはそれが降ってくる。それが機の熟した感の正体。 そんな風に本当に腹落ちするまでは行動に移さない。焦って決断しても結局いい仕事はできない。機が熟すまでは粛々とやるべき目先の仕事をして、淡々と生活していればいい。何もやりたいことが思いつかない時や、物事がうまくいかない時はうどん食って布団かぶって寝られるか、次の日に起きて普通に淡々とやっていけるかどうか。これが割と大切な人間の資質。 トレードオフの本質からして、何をするのか、やりも何をしないのかの判断の方がよっぽど大切。前者に比べて後者の方がずっとタフな意思決定。何かをするという意思決定は、その裏で自動的に何をしないのかを決めている。 キャリアには計画も戦略も不要。ほとんどのことは自分の思い通りにはならない。キャリアはご縁次第。日付を入れて計画するなんてどだい無理。実際に動いてみないと本当のところは分からない。 やりたいと思ったことは全部やる、これが今の方針だ。 人と比較しないこと。物事を良し悪し、優劣で考えるのが不幸の始まり。長く続くキャリアの拠り所は好き嫌いと向き不向きしかない。 まず誰かを儲けさせて、それからそのことによって自分が儲ける、のが商売の原理原則。
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【あとで決まる】 「どちらを選べば将来よくなるのか」でみなさん悩んでいます。 しかし、十分に悩んだ後はどちらを選んでも、選んだ時点(そのとき)で優劣はありません。 書籍名は忘れましたが、 「自分が選択した道が正しかったと後になって言えるように努力するのが人生である」 とい...
【あとで決まる】 「どちらを選べば将来よくなるのか」でみなさん悩んでいます。 しかし、十分に悩んだ後はどちらを選んでも、選んだ時点(そのとき)で優劣はありません。 書籍名は忘れましたが、 「自分が選択した道が正しかったと後になって言えるように努力するのが人生である」 といった意味の文章を読んだことがあります。 確かにそうだと思います。選択した時点では優劣はないのです。 そのあとの本人の努力によって優劣がついていくのであって、将来、「優」あるいは「劣」になるかは選んだ本人がつくりあげていくものです。 そしてどちらを選ぶかは本人が決断するのです。 自分以外の意見で決断してしまうと「優」にならなくても言い訳ができるので、決断後の努力を怠ってしまいます。 逃げ道をつくらないことも重要です。 「優」につくりあげることが人生です。将来「優」になることが決まっている方を選ぶのではないのです。 つまり、本人しだいでどちらを選んでも「優」になってしまうのです。 人に相談して「劣」となったときの逃げ道を用意したい気持ちはわかりますが、相談した分だけ逃げ道ができてしまい、背水の陣で努力することがなくなり、結果的に「劣」になる確率も高めてしまっているのです。 どうしても相談したいなら、出てきた答えと逆をあえて選んでみるのもおもしろいかもしれません。 わたしは人に相談するときそうします。 座右の銘 : 「常に少数派」 ← だから知らんて!
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Newspicksの読者と経営学者・楠木建の往復書簡。キャリア論と生き方について意識高い系はもとより普通の人も見直すのに好例となる一冊。意思を持ちつつ、川の流れのように、というのに膝を打った。メモ。 (1)仕事における総合格闘技。それが営業。 (2)攻撃して来るのは暇な連中。自分...
Newspicksの読者と経営学者・楠木建の往復書簡。キャリア論と生き方について意識高い系はもとより普通の人も見直すのに好例となる一冊。意思を持ちつつ、川の流れのように、というのに膝を打った。メモ。 (1)仕事における総合格闘技。それが営業。 (2)攻撃して来るのは暇な連中。自分にやるべき仕事があって、それに没頭している人は人の事をいちいち気にしてああだのこうだの言ってこない。 (3)自分と自分の生活にとって本当のところお金はどういう意味を持っているのかに対する答えを出すこと。 (4)この先の長い間、お互いを見つめるのではなく同じ方向を見ていくということが大切。 (5)自分の仕事に正面から向き合うとは自分が役立とうとする他者を向くということ。 (6)組織に対するメンバーの構え。(1)エグジット(離脱)。嫌だったらさっさと辞める(2)ロイヤリティ(忠誠)。自分と組織を同一化する状態、行動(3)ボイス(告発)を異議申し立てによる衰退する組織の回復。(アルバートオットーハーシュマン) (7)自分に残るのは過程。仕事のやり甲斐は自分の納得を追求する過程。客にとっては結果(成果)が全て。仕事の成果を自分で評価してはいけない。しかし自分の中で積み重なるのは過程が全て。 (8)自分が何をやるかどう生きるかではなく環境のどちらに身を置くかは環境の選択に過ぎない。Aという環境に身を置くと自分はXになるが、Bという環境ではYになると考える。この種の考え方を環境決定論と言います。 (9)今乗っている。この感覚がとても大事です。自然と前向きに努力できる。‥こういう感覚は川の流れの中で初めて出会うこと。 (10)世の中で自分の思い通りになることなど、殆どありません。むしろ、たまに思い通りになる事があると、割と嬉しくて思わずニコっとする。大人はイラっとせずニコっとするものです。 (11)ゼロからプラスを創るのは何か。その人に固有のセンスとか言いようがないもの。フォームと言っても良い。 (12)何をどの様に話すかよりも何を話さないか、講演の仕事の質は格段に高まる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
なるほど、明快。 とあるネット上のサイトに寄せられた相談に著者が答えたものをまとめた一冊。ビジネスに限った話ではなく、こうした相談コーナーに寄せられる”悩みごと”はえてして、どうしようもないものが多い傾向にあり、それには「好きなようにしてください」とひと言で答えるしかない。明快。 さらには、コンサル的な仕事上のこう聞かれればああ答える、ああ聞かれればこう切り返すというテクニックの応酬で、コンサルの仕事も実は実のないものが多いと感じていたが、まとめて読むとそれが非常に良くわかる。 なにしろ編集者から 「相談に対する回答の中身よりも、『好きなようにしてください』に続く余談の部分、ここで出てくる楠木さんの仕事論がいいんです。」 と、その相談コーナーの編集方針が語られている。 もし、まじめに相談しようと思って投稿した人がいたら、たまったもんじゃないなぁ。 と、ちょっと同情を覚えないでもないが、基本的に人に相談してくるメンタリティの人って、最後は”お好きなように”って言うしかないしな。実は、至極全うな正しい対応だと思う。 冒頭、著者自身が引用している川柳にあるように、 結局は「がんばろうぜ」になる相談(水野タケシ) ということだ。それを判った上で1年も相談を受け続け、そして1冊の本にしてしまうのだから確信犯もいいところ。コンサルタントに抱く、根底的に”うさんくさい”イメージが如実に見てとれる1冊だ。 なので、大企業かスタートアップのベンチャーのどちらに就職しようかと悩む若者に 「仕事を選ぼうとしているのに、環境を比較している」 と環境決定論を展開。 仕事で成功しても女は幸せになれないと悩む女性には 「それって本当に男女の違いに起因する問題なのか?」 と大きな問題にすり替える。 いや、著者が悪いと言ってるのではない。悩んでいる人ってのは全体が見えてなかったり、悩みの本質が分かってないから、その拘泥してるところから引っぺがしてあげるのも解決法ではあるのだろうけど、あぁ、こうしてコンサルタントや、なんなら街角の占い師、あるいは詐欺師、新興宗教の教祖は、人心を掌握していくのだなぁというのが見て取れる。 そういった手段のいくつかを垣間見れるのは、面白いと思った。
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あらゆる仕事能力の中で最も強力なのは、広い意味での「営業力」、つまり実際にお客さんに価値を認めさせてお金を支払わせるところまで持っていく力。(p12) 目の前の選択肢に飛びつく前に、具体的なオプションが出てきても、すぐにどれかを選ぼうとせず、具体と抽象の往復運動を。(p44) ...
あらゆる仕事能力の中で最も強力なのは、広い意味での「営業力」、つまり実際にお客さんに価値を認めさせてお金を支払わせるところまで持っていく力。(p12) 目の前の選択肢に飛びつく前に、具体的なオプションが出てきても、すぐにどれかを選ぼうとせず、具体と抽象の往復運動を。(p44) 偉い人は別に謙虚というわけではない。本当に立派な人は、「自分はまだまだダメだ」と心底思っている。だからまるで威張らない。本人の中に、威張る理由がない。(p296) 威張る人には、気持ちのどこかに淋しさがあるもの。威張られた時は、嫌がったり怒ったりせず、ひたすら静かに悲しむ。(p300) あなたはまだ20代なので、まだ仕事に対する構えが「趣味的」なのかもしれない。自分以外の誰かに価値を届けるためにやる。これが仕事の基本中の基本。仕事の受け手が必要としていないことは、やっても意味がない。(p353) 自分が認められたくて、カッコいいデザインに明け暮れていた。それで確かに世の中から「承認」されていた。でも、そんな自分を向いたやり方では仕事は続かない。本当の仕事とは、人に何かを与える、その内実にしかない。(p381) 「努力の娯楽化」他人が「異様に努力しているなぁ‼︎」と驚くようなことであっても、本人からしてみればそれほどつらいわけではない。(p386) 自分でさえ面白くない、ワクワクしないことで会社を動かしたら、その時点で特別背任罪。(p400) 人に話したくてたまらない話をする。戦略の原点にして頂点。(p401) プロとアマチュアの違いは持続性なり頻度にある。調子がいい時も悪い時も、状況がフォローでもアゲインストでも、一定のレベルの仕事を維持できるかどうか。ここにプロとアマチュアの決定的な差異がある。(p407)
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実に面白かった。 自身だけではなく、部下からの相談を受ける際の受け答えや考え方の整理に役立つ。 繰り返し読みたい。
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20160430読了 経営戦略を専門とする教授のキャリアに対するQ&A。ほとんどの回答が「好きなようにしてください」に集約される。 キャリアや人生に対する考え方に気づきが多かった、気がする。特に仕事の原則、自分の仕事をふわふわした仕事と述べるあたりが興味深い。 ・具体と...
20160430読了 経営戦略を専門とする教授のキャリアに対するQ&A。ほとんどの回答が「好きなようにしてください」に集約される。 キャリアや人生に対する考え方に気づきが多かった、気がする。特に仕事の原則、自分の仕事をふわふわした仕事と述べるあたりが興味深い。 ・具体と抽象の往復運動 ・本性主義、変わらないものを見抜く ・時間的な奥行きを持って考える ・すぐに役立つものほどすぐに役だ立たなくなる ・自分以外の誰かのためにやるのが仕事、アウトプット、他人の評価がすべて ・環境決定論の無意味 ・実績のみが実在 ・空間的拡張により視野を広げる ・仕事が出来る人とは、要するに「稼げる人」 ・掛け算で稼ぐ力を持つ。実績と信頼を積む ・自分の仕事を自分の言葉で定義する ・仕事と作業の峻別 ・論理的確信がなければ起業すべきではない
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・具体と抽象の脳内運動を繰り返すことが大事 -具体ベタベタではダメだし、抽象だけでも絵空事 -具体から引き上げた抽象をその都度直面する具体に下ろしていくことが基本の所作として必要 ・どう話すかではなく、何を話したいか、が大事 -自分が本当に面白いと思うことがあれば自然とうま...
・具体と抽象の脳内運動を繰り返すことが大事 -具体ベタベタではダメだし、抽象だけでも絵空事 -具体から引き上げた抽象をその都度直面する具体に下ろしていくことが基本の所作として必要 ・どう話すかではなく、何を話したいか、が大事 -自分が本当に面白いと思うことがあれば自然とうまく話せる -その面白いと思えるものをどれだけ見つける/作れるかが大事 ・成長とは今の自分の中に埋もれている何かを徐々に引き出していくプロセス -全く違う自分になることはできない ・自分を変えるには時間の使い方、付き合う相手、住む場所を変えるの3つしかない -時間は何をやらないか、を決めることが大事 ・自分の仕事の土俵を自分で定義することが大事 -何が得意で、何がすきなのかを自分で考える -コモディティにならないためには何を、どうすべき、したいのか ・人生を決めるのは優先事項の決定、資源の配分、具体的なアクションの3つ ・成功する事業はその人自身が本当に事業を面白く思い、論理的確信をもっているところから生まれる -人にやらされた、自分で面白いと思っていないビジネスはうまくいかない ・好きなこととは嫌いなことをしないことと同義 -好きと嫌いはコインの裏返し -嫌いなモノの方が人の直感として分かりやすい ・自分の目的をきちんと認識することが必要 -目的なしには手段の有効性を評価できない -自分にとっての幸せは何かを考える -一概におカネを取っても何故その水準のおカネが自分にとって必要なのか、を認識することが大事 ・子供には自分の好きなことを考えさせ判断させる -親が口出すのは自分の「たった一回」の「自分固有の」人生に基づく偏ったアドバイスの可能性 ・論理のストックを持つことが大事 -知識では無く論理があれば具体化できる -論理とはそう変わらないもの ・自分の自由意思で生きていくことが人生 -せざるを得ない、って誰に頼まれたの -全ては自分自身が決めること。会社も上司も自分が場所を変えれば変更可能
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