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永遠をさがしに の商品レビュー

3.9

130件のお客様レビュー

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2025/11/07

とても温かく優しい一冊だった。 登場人物すべてが優しく、真っ直ぐで情熱的。 読んでいてとても心地がよかった。

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2025/10/25

選べるもの、選ばれるもの、選べもしないものについて考えさせられた 子どもが気づくまで愛情を持って待てる大きな人になりたい

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2025/10/22

とにかくまっすぐな友人、まっすぐすぎる新しい母、少し不器用な父に囲まれて、自分を、永遠を見つける和音。それぞれの母娘がすれ違いながらも、大切なことに気付いていく姿に涙した。

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2025/10/14

キュレーター原田マハさんならではの美術系の小説もいいけど、それ以外のジャンル、キネマの神様や本日はお日柄もよく、風のマジムみたいな小説が個人的には好きです。この作品もその類で、やっぱり心を打たれるんですよね。音楽にも造詣がおありなんだなぁと。かといって、家族モノや青春群像だからだ...

キュレーター原田マハさんならではの美術系の小説もいいけど、それ以外のジャンル、キネマの神様や本日はお日柄もよく、風のマジムみたいな小説が個人的には好きです。この作品もその類で、やっぱり心を打たれるんですよね。音楽にも造詣がおありなんだなぁと。かといって、家族モノや青春群像だからだから読みやすくグイグイ引き込まれます。

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2025/10/08

遅ればせながら電子書籍デビュー! 本屋さんに足を運んで、気になった本をKindleでダウンロードして読み始めるという、ずっとやってみたかったけどなぜかできていなかったことをやっちゃった! 今回も素晴らしいマハさんの作品であっという間に3日で読了。 奏一郎も時依も和音も、とにかくこ...

遅ればせながら電子書籍デビュー! 本屋さんに足を運んで、気になった本をKindleでダウンロードして読み始めるという、ずっとやってみたかったけどなぜかできていなかったことをやっちゃった! 今回も素晴らしいマハさんの作品であっという間に3日で読了。 奏一郎も時依も和音も、とにかくこの一家は言葉足らずで不器用。そこにティンパニーのような(?)真弓が登場することでどこか凍り付いていた梶ヶ谷一家が変わり始める話。和音のお友達文斗と朱里も真弓と同様に素直でまっすぐで、またこの2人もとてもいい。こういう人を周りにおいておきたい。 時依は永遠を「誰にもみつけられないもの」と言っていたけれど、奏一郎と真弓はしっかりとみつけられていたのが印象的。高校生の3人がそれぞれどういう永遠にたどり着くのか気になる!そして私自身も今まで考えたこともなかったけど、「自分にとっての永遠」をみつけてみたい。

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2025/10/07

ちょっとお疲れ気味で、ホッコリしたくて手に取った本。 原田マハさんならと思って選んで、やっぱり良かった。 音楽家族の物語、3つの母娘の形。 そしてお友達も。 チェロが聞きたくなりました。 原田マハさん 本当に尊敬する作家さんです。

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2025/10/04

実の母、時依と新しい母、真弓との母子関係をドラマチックに描く作品。和音のチェロの音色が時依に届いたと実感できたラストは圧巻だ。

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2025/09/20

心が温まるだけではなく、驚きや悲しみを感じられて面白い一冊。 父と母が離婚して、父と2人(実際には父がボストンに行くので1人)で過ごすことになるかと思いきや、突然再婚相手だと言われた女、真弓と主人公、和音が2人で暮らすことになってからもう面白い一冊であることを確信した。 そのあと...

心が温まるだけではなく、驚きや悲しみを感じられて面白い一冊。 父と母が離婚して、父と2人(実際には父がボストンに行くので1人)で過ごすことになるかと思いきや、突然再婚相手だと言われた女、真弓と主人公、和音が2人で暮らすことになってからもう面白い一冊であることを確信した。 そのあと、様々な困難等がありながらも和音と真弓の関係性が出来上がって良い3人家族になっていくのかと予想しながら読んでいたらそんな単純なものではなく、飼っていたカナリアが逃げたのは何故なのか、離婚した母、時依が何も言わずに突然居なくなったのは何故なのか、真弓が再婚相手の父について行かず和音と2人で暮らすことを望んだのは何故なのか、が和音の16歳の誕生日を機に解き明かされ、さらに真弓が抱えていた秘密が明らかになるところまで一気に読み進めてしまった。1人孤独を感じていた和音が実はみんなに守られ、愛を捧げられていたことがわかったとき、心がギュッとなる気がした。

Posted byブクログ

2025/09/20

世界的な指揮者の父とふたりで暮らす娘を中心に、元チェロ奏者の母、そして母がいなくなってから来た新たな母親。家族の愛と友情をクラシック音楽を通して描いたこの作品は、これまで読んできた原田マハ小説と同じ優しさと芸術愛に溢れていた。 やや作り物すぎるかのようなドラマチックな展開はテレビ...

世界的な指揮者の父とふたりで暮らす娘を中心に、元チェロ奏者の母、そして母がいなくなってから来た新たな母親。家族の愛と友情をクラシック音楽を通して描いたこの作品は、これまで読んできた原田マハ小説と同じ優しさと芸術愛に溢れていた。 やや作り物すぎるかのようなドラマチックな展開はテレビドラマか漫画のような軽さもあるが、登場人物たちのテンポのいい会話で辛い場面も楽しく進んでいく。チェロの響きが聴きたくなって、ドヴォルザークのチェロ協奏曲のCDを取り出した。美しい響きが文章からも聞こえてくる。

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2025/10/19

ずっと気になっていたけどなかなか読めずにいて、この作品がはじめましての原田マハさん。 〜『愛情と才能。選ぶものと選ばれるもの、そして選べないもの。』全ての選べない人へ〜 本屋さんで見たポップに惹かれて手に取った。 1文1文が美しくて、冒頭の和音と母のやり取りで一気に物語の中に...

ずっと気になっていたけどなかなか読めずにいて、この作品がはじめましての原田マハさん。 〜『愛情と才能。選ぶものと選ばれるもの、そして選べないもの。』全ての選べない人へ〜 本屋さんで見たポップに惹かれて手に取った。 1文1文が美しくて、冒頭の和音と母のやり取りで一気に物語の中に引き込まれた。原田マハさんは、物語のなかに読者を連れていくのがすごく丁寧で上手。 和音も父も母も、皆んなお互いのことを大切に想い合っているのに、大切に想うが故に一歩を踏み出すことができなくて、見えない壁に隔たれてしまう。ひとつ屋根の下で、それぞれがどうしようもなく孤独だった。その孤独さがとても切なかった。 期待して叶わなくて、意識的に期待しないでいることで自分を守ろうとする和音の姿は、まるで自分を見ているようだった。チェロもお父さんのことも、本心ではきっと嫌いじゃないことが文章の端々から伝わってくるから、色々な事が邪魔をして自分の本心に近づけないのがもどかしかった。 そんな日々のなか突然現れた「新しい母」という存在。 真弓さんと過ごす新たな日常を通して、和音が少しずつ前向きに変化していく日々は、暖かさと優しさに溢れていて、読んでいて心がほかほかした。 すべて読み終わったあともう一度プロローグを読むと、はじめとは少し違った色に見えるのも面白い。 この本をきっかけにクラシック音楽も聴いてみようかなぁって、すこしだけ。

Posted byブクログ