永遠をさがしに の商品レビュー
優しい気持ちになりたいとき。 マハさんの本を読みたくなります。 世界的指揮者の父と、楽団のチェリストだった母。 母は突然姿を消し、父子家庭に。 そこに新しい母親がやってきた。 和音の家族、友情、初恋、そして音楽と永遠が詰まっていました。 レビューを読んでいると、賛否ありそう...
優しい気持ちになりたいとき。 マハさんの本を読みたくなります。 世界的指揮者の父と、楽団のチェリストだった母。 母は突然姿を消し、父子家庭に。 そこに新しい母親がやってきた。 和音の家族、友情、初恋、そして音楽と永遠が詰まっていました。 レビューを読んでいると、賛否ありそうですが、 私は途中、何度も泣きそうになりました。苦笑 「バッハのメロディは、木の幹を這い上がっていく樹液。大地から水を、養分を、エネルギーを吸い上げて、一気に空に放つ。緑の葉となり、きらめいて。」 「メロディは風になるのよ」 「時代をクリアに映し出している音楽はなんでも好き。でも、時代を超えて人の心を打つ音楽は、もっともっと好き」 ああ、いいな、と思いました。 そして何度か読み進める手を止めて、表紙を見るのが良い時間でした。 なんでかわからないけど、この表紙の作品が愛しくてかわいらしくて。 なんだか泣きそうになるんです。
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和音が己の本分に気付き、羽ばたいていく その過程は、困難だった 物語はシリアスだが、コメディ性も帯びている 全体的に病気の罹患がご都合主義的な気がした
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世界的な指揮者を父にもつ高校生の和音は、不在がちな父と、離婚後いなくなってしまった母、広い家にひとりで暮らす生活に孤独を感じていた。 父が海外赴任となり、突然型破りな新しい母・真弓と2人で暮らすことになる。 なんだかドラマチックな展開続きで、現実感はなかったけれど、真弓の板を割ったような性格がとてもよかった。 私も高校の部活だけれど音楽をやっていたので、真弓が「永遠」について、「チェロを弾きはじめる直前の、あの数秒間のこと」と表現していたのは、なんだかわかる。 3年生の、最後の定期演奏会。指揮者が腕を振り上げて、最初の一音を鳴らすまでのあの瞬間。ほんの一瞬なんだけど、なんだか永遠に感じたし、もう10年以上昔のことなのに、会場の熱気とか、暗い客席と照明の眩しさとか、ステージのにおいとか、今でも鮮明に思い出せる。時を超えて、私の中でずっと続いているから、確かにあれが永遠なのかもしれない。
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いいな〜若いって。今思うとだけど、死に物狂いで頑張れば何にだってなれる。この小説のようにはいかないにしても、何にだって化けられる可能性を秘めている。ただ、その頃は、いろんなことで悩んでいて物事を前向きに考えられないんだ。もう後戻りが出来ないオマケの余生を過ごすこの歳になってやっと...
いいな〜若いって。今思うとだけど、死に物狂いで頑張れば何にだってなれる。この小説のようにはいかないにしても、何にだって化けられる可能性を秘めている。ただ、その頃は、いろんなことで悩んでいて物事を前向きに考えられないんだ。もう後戻りが出来ないオマケの余生を過ごすこの歳になってやっと分かってきた。水前寺清子が毎日のように「若いときゃ 二度ない どんとやれ
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原田マハさん、音楽も書けるんだ〜って思ったのがまず一つ! そんなにどんどん辛いことがなくてもいいのに...と思いながらも、原田マハさんの力に負けて途中何度も涙が出た(笑) 大きくて深い真弓さんの存在と思いやりのある友達たちがとてもよかった
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少女漫画みたい。 登場人物の行動、言葉、想いがありえない。 世界的な指揮者で家族も顧みない人なら、仕事に集中したいはず。簡単に奥さんを失踪させないだろうし、娘の親権を奥さんに押し付けようとするはず。実際奥さんは実家に帰ってるのだから、探すのは容易いはず。 真弓さんが和音と一緒...
少女漫画みたい。 登場人物の行動、言葉、想いがありえない。 世界的な指揮者で家族も顧みない人なら、仕事に集中したいはず。簡単に奥さんを失踪させないだろうし、娘の親権を奥さんに押し付けようとするはず。実際奥さんは実家に帰ってるのだから、探すのは容易いはず。 真弓さんが和音と一緒に住もうと思う程のことが起きたかな? 母が死に、真弓さん自身が突発性難聴になった。憧れのチェリストのプリオン病が進行した。彼女の保存メールから「わおんをよろしく」とあるのを見た。 この状態の時に、人の面倒をみようと思うかな?目眩で歩くのも大変なのに?国響を辞めたと聞いたら大概誰でも「オケが全てではない」と返答するはず。憧れの先輩であり、同じ状況になった人だから心が慰められて、「わおんをよろしく」に並々ならぬ想いを抱いた? 時依さんはプリオン病になって失踪したのはなぜ? 16歳になるまで娘に病気のことを知らせないのはなぜ?12歳ではダメだったの? 母がプリオン病だと聞いた時、和音はなぜすぐに病院に向かわなかったの? よくわからない。
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真弓さんのようなサバサバして温かい人になりたいものだな、と思った。 素直で思いやり深い友達もいいな。 和音と真弓があまりにも似てる境遇が多いことや泣かせる運命には疑問もあったけれど、前半があまりにも面白かったので、最後まで一気に泣きながら読んでしまった。
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おもしろかった。 父親も、実は和音のことをとても気にかけていたというのは良かったけど、今の今までそれが表に表れない(和音には父親の愛情が伝わっていない)というのは、ちょっと無理がないかい?と感じてしまった。
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面白かったけど… 好きな作家さんなんだけど… アート系以外はどうも女性に向けたお涙頂戴感が強く出てるように思えて、これもかぁ…という感じでした。 色んな現実離れした要素が多すぎて、え?え?と、なかなか感情がついていかなかったです。
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2022.11.19 読了。 世界的な指揮者の父と二人で暮らす、和音の元に新しい母親がやってきた。音楽を通して母と子の愛情や友情を描いた物語。 原田マハ作品は何作も読んでいるが、芸術系の小説は初めて読んだ。チェロを演奏するということを通して和音と和音の実母、和音と新しい母親真...
2022.11.19 読了。 世界的な指揮者の父と二人で暮らす、和音の元に新しい母親がやってきた。音楽を通して母と子の愛情や友情を描いた物語。 原田マハ作品は何作も読んでいるが、芸術系の小説は初めて読んだ。チェロを演奏するということを通して和音と和音の実母、和音と新しい母親真弓、真弓と真弓の母親の三様の母子の関係が描かれていてどの母子も憎しみ合っている訳ではないのに何処か苦しい。そして一般人が与えられても苦しいだろう試練が音楽家の性を持つ者達に与えられてしまう非情さが本人達の立場だったら身を引き裂かれる思いだろう事柄が連鎖するように起こっていく。 この作品で一番魅力的に感じられたのは新しい母親である真弓だった。自分の苦しみも抱えているのに和音に慈悲深い愛情を与えられるのが素敵な女性だと感じた。真弓が居なければ梶ケ谷家の再生はきっとなかったのではないか、と思った。
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