永遠をさがしに の商品レビュー
和音(主人公)、真弓、時依(母親)の3者がチェロで繋がっていて、共鳴しあっている感じが心地良い。チェロは自分には馴染みがない。でも、原田さんの文章で腕(かいな)に抱かれるチェロが鮮明にイメージできる。 時依が公響団を引退し、真弓が試験を受ける場面…審査員であった時依が真弓の演奏を...
和音(主人公)、真弓、時依(母親)の3者がチェロで繋がっていて、共鳴しあっている感じが心地良い。チェロは自分には馴染みがない。でも、原田さんの文章で腕(かいな)に抱かれるチェロが鮮明にイメージできる。 時依が公響団を引退し、真弓が試験を受ける場面…審査員であった時依が真弓の演奏をみて涙した…きっと、この人になら和音のことも任せられると思ったのではないだろうか? 終盤、プリオン病の時依に和音の演奏を聴かせてあげることができてホッとした。 タイトルになっている「永遠」とは、色んな意味が込められていると思った。音楽に関わっている人間が演奏を始める前に感じる瞬間のことだったり、チェロのことだったり。 旅立った和音、これからも頑張って偉大なチェリストになってほしい!
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総理の夫を読了後、手に取ったからかピンと来なかった。ただ真弓さんの話になると、真弓さんがどんな人で、どんな部屋に住んでいて、どんな格好をしているのか容易に想像できたから、魅力的な登場人物を生み出して文章で伝えるって素直に凄いなと思った。
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音楽で繋がる人と人 子供と大人の狭間にいる和音の複雑な心境がもどかしい 真弓によって、音楽によって徐々に気付いていく皆の、自分の本当の想い 好き だからやりたい 伝えたい 聴いてほしい 色々と回り道をしたけど、自分の気持ちに嘘はつけない 心が揺さぶられる 呼応するようにそれぞれ夢...
音楽で繋がる人と人 子供と大人の狭間にいる和音の複雑な心境がもどかしい 真弓によって、音楽によって徐々に気付いていく皆の、自分の本当の想い 好き だからやりたい 伝えたい 聴いてほしい 色々と回り道をしたけど、自分の気持ちに嘘はつけない 心が揺さぶられる 呼応するようにそれぞれ夢へと向かっていく友人達 そんな姿が眩しい ラストシーンではG線上のアリアが自然に頭に流れてくる 優しい空間 永遠の瞬間
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こういう漫画のような世界観での直球には弱いんです。 鼻の奥がツーンと来てしまいます! 音楽を通して親子の絆・愛情、友情、夢への挑戦と、青春直球ストーリです。 高校生の和音は世界的な指揮者の父親と二人暮らし。チェロに挫折し、普通高校に通う彼女。 父親が渡米するも、一人日本に残る...
こういう漫画のような世界観での直球には弱いんです。 鼻の奥がツーンと来てしまいます! 音楽を通して親子の絆・愛情、友情、夢への挑戦と、青春直球ストーリです。 高校生の和音は世界的な指揮者の父親と二人暮らし。チェロに挫折し、普通高校に通う彼女。 父親が渡米するも、一人日本に残ることに。そんな状態に型破りな新しい母・真弓がやってきます。 真弓との奇妙な二人暮らしに.. そんな真弓に影響を受ける形で、彼女自身、彼女の周りが変わっていきます。 そして16歳の誕生日にもらった、実の母からのメッセージ。 実の母と和音の関係 そして、和音と真弓の関係 和音と友人の関係 再びチェロを弾き始める和音 音楽を通して気が付く自分の気持ち... この手の直球は弱いんです。 ちょっと電車の中で読むのが辛かった.. とってもお勧め
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“だから、もう一度、弾いてみなさい。永遠をさがしにチェロと一緒に旅をしなさい。きっと見つかるはずだから。” 原田マハさんの安定感 色んな母と娘の形があって、二人を結ぶ音楽があって
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世界的な指揮者と二人で暮らす高校生の和音のもとに新しい母がやってくる。 音楽と友情と家族と…あまりにも激動すぎて、大人になるには急すぎる出来事が続き、先が気になりあっという間に読了。 人を音楽を思いやる暖かい気持ちがたくさん溢れている
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最近よく名前を聞く原田マハさんの小説を読んでみたくて手に取った作品。 音楽の世界は自分はあまり分からないけど何かに一生懸命になる若者の姿は心動かされる。登場人物皆えぇ奴やなぁ、、。読んだ後に爽やかで前向きな気持ちになれる小説。
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ずっと読みたかった原田マハ×音楽作品。最初の印象は"再生産"だったが、単なる音楽家の2世の話ではなく、新たな家族のそれぞれの在り方、壁ができた時のオプションとチョイス、そして音楽の素晴らしさを感じさせる作品でした。言葉が巧み。やはり一気に読み終えてしまいました...
ずっと読みたかった原田マハ×音楽作品。最初の印象は"再生産"だったが、単なる音楽家の2世の話ではなく、新たな家族のそれぞれの在り方、壁ができた時のオプションとチョイス、そして音楽の素晴らしさを感じさせる作品でした。言葉が巧み。やはり一気に読み終えてしまいました。 最後はチェロ×ピアノのG線上のアリアを聴きながら読みました。感動。
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「響き合う幸せを、音楽を愛する人々と分かち合うために。ふたりはチェロを弾き続けていたんだね」。世界的な指揮者の父とふたりで暮らす、和音十六歳。そこへ型破りな“新しい母”がやってきて―。親子の愛情、友情、初恋、そして実母との奇跡の再会。音楽を通して描くドラマチックな感動物語。
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2020.12.2 原田マハさんが好きで読んでみたけど、コレはあんまり好きな作品ではなかったなあ。 良い意味でも悪い意味でも漫画みたいというか。 登場人物たちの口調のせいかもしれないけど、全体的に軽いなあという感じ。 原田マハさんの他の作品と比べると、唸るような面白さとはかけ離れていた、、 多分和音は、お母さんが病気になってなかったらチェロを再び弾くことはなかったんじゃないかな。 作中で和音の父が、「和音が初めて自分の意思でチェロを弾こうとしている」と言っているが、 状況的には、自分の意思というより周りの圧のほうが大きいように思う。。
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