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天才 の商品レビュー

3.3

188件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    83

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    5

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2018/10/15

本書は、田中角栄を『俺』という一人称で記した自叙伝風の小説です。 改めて田中角栄の生涯を垣間見ることができました。ロッキードの田中自身からの視点や機微を感じることできました。つい先日、テレビでみた森光子さんとの対談が思い出され、まさに波瀾万丈でありながら、人に厚い方立ったんだなぁ...

本書は、田中角栄を『俺』という一人称で記した自叙伝風の小説です。 改めて田中角栄の生涯を垣間見ることができました。ロッキードの田中自身からの視点や機微を感じることできました。つい先日、テレビでみた森光子さんとの対談が思い出され、まさに波瀾万丈でありながら、人に厚い方立ったんだなぁっと。 世代なのか、眞紀子さんの印象が強い(^^;

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2019/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

田中角栄という政治家に迫ろうとするモデル小説書きとしての気迫がない。さらっと書き流している気がする。 1.モデル小説にもなっていない。しっかり奥つけ(筆者紹介)の下に「この作品は現実の人物・・等を素材としておりますが、すべては筆者によるフィクションであることをお断りしておきます」としっかり(笑い)逃げを打っている。  立花隆らとの大きな違い。既出の文献の表面をさらっただけか。逆に参考にされた文献を読みたくなった。 2.中止法の文末の多用が逃げに思える。たまたま開いたP166 「つまり流れずにいたということかも。」とか「思っていたのだが。」なんか歯切れが悪い。彼の文体の特徴だろうか?他を作品を読んだことがないのだが。(笑い) 3.この本が出版された当時、石原・小池論争?で、様々なと知事時代のことが追及されたときに、ボケを装って逃げ切った一方で、これだけのものを書いている。ずるいなと思う。石原をモデルにしたものがあってしかるべき。豊洲も東京五輪も首都大学も新銀行東京 も検証が必要

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2018/10/09

一人称が今一しっくり来なかった。内容云々より文章を読んで作者の石原慎太郎も歳をとったなと感じてしまった。

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2018/10/09

石原慎太郎氏が一人称で描く自伝風田中角栄。政治家として絡んだ自身の経験と各種田中角栄本の再構成でシンプルにまとめられた印象。ビジョンを示し具体的な方法を作る。政治にもビジネスにもリーダーシップ大流行りの昨今、これをベストセラーに仕立てた幻冬舎の企画が素晴らしい。

Posted byブクログ

2018/08/31

田中角栄という人が、結構好きだったので読んでみました。 一言で言えば、男気のある人だったんだな。。。と。 怖いものなしで、自分の思いのままに行動できた強い人。。。 というイメージだったけど、 女性を愛し、誰もが感じる孤独も感じていたのだな。。。と。 一人の男の物語として...

田中角栄という人が、結構好きだったので読んでみました。 一言で言えば、男気のある人だったんだな。。。と。 怖いものなしで、自分の思いのままに行動できた強い人。。。 というイメージだったけど、 女性を愛し、誰もが感じる孤独も感じていたのだな。。。と。 一人の男の物語として楽しめました。

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2018/08/17

「天才」 石原慎太郎が田中角栄を切り取る。 石原慎太郎は、嘗ては田中角栄元首相の金権政治を鋭く批判する側だった。それが逆に評価する側として小説を書き上げたものが本書である。 「俺はいつか必ず故郷から東京に出てこの身を立てるつもりでいた」という文章から始まるこの小説は...

「天才」 石原慎太郎が田中角栄を切り取る。 石原慎太郎は、嘗ては田中角栄元首相の金権政治を鋭く批判する側だった。それが逆に評価する側として小説を書き上げたものが本書である。 「俺はいつか必ず故郷から東京に出てこの身を立てるつもりでいた」という文章から始まるこの小説は、田中角栄本人が自己の人生を語る回顧録のスタイルをとっています。しかし、何故回顧録としたのだろう。「政治に関わった者としての責任でこれを記した」とするならば、ノンフィクションの方が適切じゃないのかな?と。角栄が何を言って何を思ったのかを一人称で書かれていても、その一人称が角栄じゃないのだから、頭の端で本当にそうなの?と思っちゃいましたね。 中身としては田中角栄を詳しくは知らない私には角栄初心者用として良かったです。田中角栄と言えば「インフラ整備」と「ロッキード事件」であり、それに紐づく些細な情報しか頭に入っていないレベルなので。そんな私であるので、角栄が子供の頃、電車にひき殺されそうになったり、軍隊に入隊していたり、個人企業を起こしていたり、懇願するから稲葉修を第一次内閣の文部大臣にしてやったとぶっちゃけたり(いいの?)、色々と発見がありました。 他に見えてくるのは、ロッキード事件を代表とする様な事件の背景からは見えない人としてのデリケートな一面です。浪花節と映画を愛する、家族思いである、意外と人情家であるなど。不倫がばれて娘に辛く当たられるのは仕方がないと思うが(しかし、愛人を議会委員会に参考人として呼び出すのは如何なものかとも思う)。 強烈な個性をもったリーダーが不在の今、石原慎太郎に「高速道路、新幹線、飛行機のネットワーク。私たちが生きている現代を作ったのは田中角栄だ」のような言葉を言わせる政治家はもう現れないかも知れない。 しかし、「アメリカという外国の策略で田中角栄という未曽有の天才を否定し葬ること」は絶対に許されないと力を込める程、角栄を買っていたとは。。。 角栄には確かに国を良くするだけの胆力と決断力はあった?と思わせる。少なくとも今の政治家なんかより全然ありと思わせる。

Posted byブクログ

2018/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

田中角栄を追い込んだ石原慎太郎が書く主観モノ。自伝的口調で書かれているから薄い内容。読みやすくて、入りやすい。  田中角栄をロッキード事件で退陣に追いやった石原慎太郎が書くから意味のある本。アメリカに嵌められて翼をもがれたイカロス。というには田舎臭い男だが、やはりゴッドファーザー的な人物はこういう運命を背負うんだよな。田中角栄を失った日本の損失と書かれているが、田中角栄が君臨し続けたら、日本はアメリカに踏みにじられていたんじゃあないだろうかぁ。  いや、むしろそのほうが失われた20年とかクソみたいな旧態依然とした思想が暴走することもなかったのかなぁ。タラレバ。タラレバ。  ただ、最近の政治家に大物感がない、田中角栄ぐらいアメリカに牙をむける大物政治家がいないのは問題だよなぁと思う。結局、安倍晋三もアメリカの顔色を窺いつつうまく立ち回っているだけだし。高齢者とアメリカの顔色をうかがうだけの小手先政治家だけだから、日本は終わりである。    田名角栄をみていいなぁって思うのは、やっぱりドカタを愛しているところだなぁ。頭いいだけでおバカなインテリ官僚にはわからない、本当の国力というのを肌身で知っていた政治家ってのは、本当においしいよ。

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2018/07/06

「天才」(石原慎太郎)を読んだ。あの『田中角栄』だしあの『石原慎太郎』だからなあと思いながら読み始めたのであるが、これは正直言って面白かった。(あくまでも単純に読み物としてではあるが。) 『田中角栄』という人は、(良い意味でも悪い意味でも)記憶に残る政治家だね。

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2018/05/15

列島改造論を読まねば。天才の構想は、確かに実現し国家の骨格を成している。ピーナッツはアメリカの謀略としか思えなくなった。

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2018/05/10

作家の石原慎太郎が昭和を代表する政治家田中角栄氏の半生を一人称視点で書いたベストセラーになった一冊。 角栄ブームの火付け役となった本書は批判する立場であった著者が様々な文献を参考に一人称視点で半生が描かれており、当時を知らない私にも歴史を知ることができ、豪放磊落な人柄も本文から...

作家の石原慎太郎が昭和を代表する政治家田中角栄氏の半生を一人称視点で書いたベストセラーになった一冊。 角栄ブームの火付け役となった本書は批判する立場であった著者が様々な文献を参考に一人称視点で半生が描かれており、当時を知らない私にも歴史を知ることができ、豪放磊落な人柄も本文から伝わってきました。 日本列島改造論や日中国交正常化といった戦後復興に多大な影響を与えたことや現在にも通用する法案や自身の失脚につながることになる資源外交など政治家としての功績は現在の私たちの生活にも大きく関わってくるものであると感じました。 本書のなかでも学歴社会の政治の世界で奮闘する角栄氏が土建の仕事の経験を誇りにのし上がっていく姿には心を打たれました。 本書を読んで今の日本や政治家に足りないものを感じるとともに戦後復興期の日本という時代も感じることができました。 田中角栄という稀代の政治家の半生を知り、今の日本の豊かさやこれからの未来などを考えさせられた一冊でした。

Posted byブクログ