斜め屋敷の犯罪 改訂完全版 の商品レビュー
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★2.5くらい。 占星術程の衝撃はないもののまぁこれはこれで。 後半御手洗が出てくるまではよくある陸の孤島ものだな〜って感じだったけど御手洗登場して一気に解決編に差し掛かってからは面白かった。 人を殺すために作った館でつららを滑らせるっていうトリックは大胆でユニークな発想だけど確実性がまるでないからそこはいまいちかな… いくら館が傾いてて何度も実験したとはいえただ滑らせただけのつららナイフが人の身体に深々と突き刺さるとは到底思えない…せいぜい軽く怪我するくらいだと思うなぁ…^^; 相倉が菊岡のことパパって呼んだのは何だったん…?パパ活とは違うし愛人がパパなんて呼ぶかな…?しかも菊岡の死体が出た咄嗟の場面でもその呼び方が出るってことは普段からそう呼んでないと出なくない…? でもまぁ誰も気にしてなかったから単に相倉が2人の時はそう呼んでて、菊岡的には周囲にバレてるとはいえ露骨すぎるからそう呼ぶなって言ってただけのことかな。何かどうでもいいけど気になった。
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北海道稚内の流氷館での殺人事件 この作家さんは2冊目(御手洗シリーズ2作目) .最初の人形のバラバラ事件で 体をすぐ回収したところ .2番の殺人で部屋に入る時 花瓶を落として割ったところから 犯人は「浜本」と予想 犯人の犯行動機は 悲しくて理解できるところもあった 友との約束等.. 建物が菊の花に見える作りは 綺麗だなと思った この小説の舞台の時代 戦争に行って戻ってきた人達が 社会を立て直し続けてきた頃から見て (..黙々と立て直してくれたからこそ) ..今は何て恵まれているのだろうと 心底思う 小説の中にもそういうエッセンスが出てきて.. 自分より先まで生きる世代の人達にも.. ミステリー楽しめる世界だといいなぁと思った 名作と言われるだけあって 面白かった
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なぜ斜め屋敷という設定なのか、どのようなトリックであったのかが最後にはしっかりと明かされている点が良かったです。 筆者の文章には謎の説得力があるのでしょうか、正直無理があるトリックでもなぜか納得をしてしまいました。笑 個人的には図書館での喧嘩のシーンで御手洗が発する空気が読めていない発言と、トリックの種明かしをしている時の登場人物達の反応が大好きです。
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『占星術殺人事件』に続く御手洗潔シリーズの第2作目。 著者曰く、この作品を読んだ綾辻行人氏が「こんな作品を書いていいんだ」と勇気づけられ、それで『十角館の殺人』を書いてデビューしたそうな。 (島田荘司. "本格ミステリの原点に立ち返った新連載『ローズマリーのあまき香り...
『占星術殺人事件』に続く御手洗潔シリーズの第2作目。 著者曰く、この作品を読んだ綾辻行人氏が「こんな作品を書いていいんだ」と勇気づけられ、それで『十角館の殺人』を書いてデビューしたそうな。 (島田荘司. "本格ミステリの原点に立ち返った新連載『ローズマリーのあまき香り』島田荘司さんロング・インタビュー". ダ・ヴィンチWEB . 2022/1/7) "不可能"を"可能"にする、ある意味力業とも言えるこの大トリック。 度肝を抜かれると言っても過言では無いだろう。 是非ご一読あれ。
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屋敷が傾いていた理由にここまで納得させられるとは思わないなあ、、 御手洗が登場してからの疾走感がすごい。 読み終えてからの興奮が止まない。ぞわぞわする。 綾辻行人の解説も楽しいし、いいところばかりだ。
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菊岡殺しのトリックの図を見たとき、初めは笑ってしまったが、屋敷を傾けると綺麗に滑るぞと分かって違う意味の笑顔になった。 全くもって奇々怪々の建物に頭が痛くなっていたが、最後に一つの道筋をつけてもらえて、ツルッとした快感(収納がうまくジャストフィットしたときの快感と似ている)を味わえた気がする。 とんでもトリックにも、とんでもトリックの良さがあるってことが改めて分かった。
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御手洗潔シリーズ しっかりと推理する材料はあるのに全然調理ができない そんな感じ、難しいですな 言われればなるほどねと理解できるが、自力で推理は厳しいですな 斜め屋敷本体にトリックを解く鍵があることは一目瞭然だが... 動機はありそうもない、密室トリックで一見は不可能犯罪に見...
御手洗潔シリーズ しっかりと推理する材料はあるのに全然調理ができない そんな感じ、難しいですな 言われればなるほどねと理解できるが、自力で推理は厳しいですな 斜め屋敷本体にトリックを解く鍵があることは一目瞭然だが... 動機はありそうもない、密室トリックで一見は不可能犯罪に見えるなか次々と事件が起きる 当の御手洗ときたら登場早々、奇々怪々な発言で頭がぶっ飛んでるときた それまでも伏線だとはね... エピローグ付近、特に犯人の過去編はしんみり来て良かった
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北海道の最北端 宗谷邸に傾いて建つ館,斜め屋敷。雪降る聖夜に、風変わりな密室殺人事件が次々と起こる。被害者は殺害されてから三十分後に悲鳴を上げ、踊っている。同時刻、空中を飛んで、女の子の部屋を覗く男が目撃されていた。次々と起こる密室殺人事件に、警察もお手上げ状態。探偵 御手洗潔は...
北海道の最北端 宗谷邸に傾いて建つ館,斜め屋敷。雪降る聖夜に、風変わりな密室殺人事件が次々と起こる。被害者は殺害されてから三十分後に悲鳴を上げ、踊っている。同時刻、空中を飛んで、女の子の部屋を覗く男が目撃されていた。次々と起こる密室殺人事件に、警察もお手上げ状態。探偵 御手洗潔は恐るべき密室殺人の謎を解き明かせるのか。 御手洗潔シリーズ第二弾。異形建築物の先駆者的な存在であり、綾辻行人さんの「館」シリーズにも大きな影響を与えた作品。 前作の「占星術殺人事件」も衝撃でしたが、こちらもなかなか。雪の上の足跡、密室殺人、死体は踊り、聞こえないはずの悲鳴が聞こえたと思えば、窓から覗く男が目撃され、挙げ句の果てに空まで飛ぶ。 犯行のトリックも衝撃的。(個人的には前作"占星術殺人事件"より本作のが好きかも) トリックに少しくらい無理があってもいいんです。いかにドキドキワクワクさせてくれるか、が大事なんです。今までいろんな殺人に遭遇してきました(?)が、本作の密室殺人のトリックは結構お気に入りかもしれません。 本作ではなかなか登場しない探偵の御手洗潔。登場してからのインパクト。世界観が一変する。本作でも相変わらず気分を浮き沈みが激しい。その狂人っぷりが愛おしい。御手洗潔シリーズおすすめです。みなさん興味があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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