1,800円以上の注文で送料無料

ママがやった の商品レビュー

3.2

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2016/07/26

ママ(79才)が7才年下の夫を殺した。 冒頭の突拍子のない告白からはじまり、その子どもたち、夫の浮気相手、ママの店に関わったひとたちやら、その父親の変人ぶりをこれでもかとみせておいて、最後はしり切れとんぼのような。 ママに同情しはしない。しかし、子どもたちは揃いも揃って情けない。...

ママ(79才)が7才年下の夫を殺した。 冒頭の突拍子のない告白からはじまり、その子どもたち、夫の浮気相手、ママの店に関わったひとたちやら、その父親の変人ぶりをこれでもかとみせておいて、最後はしり切れとんぼのような。 ママに同情しはしない。しかし、子どもたちは揃いも揃って情けない。 最後まで救いようのないかんじ。 なにが書きたかったの?

Posted byブクログ

2016/07/13

百々子が拓人を殺さねばならなかった理由が痛いほど分かった。 あまり物事に拘らない百々子が、拓人にだけは執着を捨てることができなかったのは、 愛があったからであり、それ故に彼を許せなかったのだろう。 お金もなくてちゃらい爺さんが、どうしてこんなにモテるのか不思議に思っていたが、 ...

百々子が拓人を殺さねばならなかった理由が痛いほど分かった。 あまり物事に拘らない百々子が、拓人にだけは執着を捨てることができなかったのは、 愛があったからであり、それ故に彼を許せなかったのだろう。 お金もなくてちゃらい爺さんが、どうしてこんなにモテるのか不思議に思っていたが、 「好きではなかった」という愛人の言葉で得心した。 拓人はモテていたのではなく、女性が寂しさを埋めるための道具だったのだろう。 同時に拓人の妻に対する勝利感も味わえる。 不幸な人間は、思うようにならない自分の人生の仕返しを 誰かの人生に、してやりたいのかもしれないと思った。

Posted byブクログ

2016/07/02

2016/7/2 不思議。家族は一個人の集まりでできているんだなぁと改めて。家族それぞれの視点から描く連作短編。 母親が父親を殺してしまった。 そこまでの家族の日々。殺人事件なのになぜかほわほわしていて、穏やか。 殺人の動機っていうのは一言で言えるものでもないんだろうなと思った...

2016/7/2 不思議。家族は一個人の集まりでできているんだなぁと改めて。家族それぞれの視点から描く連作短編。 母親が父親を殺してしまった。 そこまでの家族の日々。殺人事件なのになぜかほわほわしていて、穏やか。 殺人の動機っていうのは一言で言えるものでもないんだろうなと思った。 拓人さん、百々子さん、良いカップルだと思う。

Posted byブクログ

2016/06/20

ズバリ面白かった。 井上荒野は当たり外れの振れ幅が広くてがっかりすることも多いけれど、こういう本にあたると読んでて良かったなとしみじみ。 脈絡もなく突然話が展開するところ、登場人物のダメ男っぷり、美味しそうな料理。これぞまさに井上さん。 ママといっても八十近い老婆が夫を殺して...

ズバリ面白かった。 井上荒野は当たり外れの振れ幅が広くてがっかりすることも多いけれど、こういう本にあたると読んでて良かったなとしみじみ。 脈絡もなく突然話が展開するところ、登場人物のダメ男っぷり、美味しそうな料理。これぞまさに井上さん。 ママといっても八十近い老婆が夫を殺してしまった。 そこから徐々に過去をたどっていく展開。 何だろう、シリアスなはずなのに他人事のようなママそれから子供たち。それもこれもリリー・フランキーのような適当な夫。 (ごめんなさい、リリーさん、あくまでもイメージ) もうこれブラックコメディでしょ。 で、とどめの一発が鳩サブレ。 いやー、もう最高。 鳩サブレだよ、絶対、ポイントは(笑) 存分に井上荒野ワールドを堪能することができて満足。 にしても、ブクログの評価が真っ二つなのが面白い。 井上さんの作品全般が駄目なのか、この作品が駄目なのか、評価が悪かった人の意見が聞きたいな~。 みんなの評価読めるってやっぱりブクログって楽しいね(*^_^*)

Posted byブクログ

2016/06/18

なんだこれ?  家族視点の連作。妻がとてもモテる旦那を殺す。それを家族視点でってことなんだが、なんだかすっきりしないな。理由もなにもすっきりしないまま終わるんだけどなぁ。読力ないのかなぁ。

Posted byブクログ

2016/05/27

ある家族とそれに関わる人たち、をそれぞれの視点から描きひとつに繋がる作品。妻(母)が夫を殺してしまったところから始まるストーリーに、なぜか悲壮感はなく、働きもせず女ばかり作る夫(父)の魅力がわからなくもなく、哀しい人間ばかりが集まった話なのに、なぜか「生きていこう」っていう気持ち...

ある家族とそれに関わる人たち、をそれぞれの視点から描きひとつに繋がる作品。妻(母)が夫を殺してしまったところから始まるストーリーに、なぜか悲壮感はなく、働きもせず女ばかり作る夫(父)の魅力がわからなくもなく、哀しい人間ばかりが集まった話なのに、なぜか「生きていこう」っていう気持ちになった。 好き嫌いは、分かれそうな作品でもあるけど。

Posted byブクログ

2016/05/24

【収録作品】ママがやった/五、六回/ミック・ジャガーごっこ/コネティカットの分譲霊園/恥/はやくうちに帰りたい/自転車(「ガーデン」を前面改稿)/縦覧謝絶

Posted byブクログ

2016/05/25

短編集かと勝手に思っていたけど、8章からなる物語でそれぞれ主人公が異なる。母・百々子、夫・拓人、子どもたちの文子、時子、創太。衝撃的な出だしから始まるので、どうつながるの!と一気に読んだ。 っていうか拓人がだらしなさったら。それぞれの章で現在や昔の出来事が書かれているので次第につ...

短編集かと勝手に思っていたけど、8章からなる物語でそれぞれ主人公が異なる。母・百々子、夫・拓人、子どもたちの文子、時子、創太。衝撃的な出だしから始まるので、どうつながるの!と一気に読んだ。 っていうか拓人がだらしなさったら。それぞれの章で現在や昔の出来事が書かれているので次第につながってゆくが、百々子がなぜ?がわからなかった。

Posted byブクログ

2016/05/14

時系列がばらばらの連作短編。 女にだらしなく、仕事もしてるのかしていないのかの、どうしようもない父親。 その妻で、小料理屋の女将のママと、2人の娘と息子。 それぞれには、それぞれのいろいろがあり、各章事に視点が変わり、それが綴られます。 物語は、妻であるママが夫を殺めてしまっ...

時系列がばらばらの連作短編。 女にだらしなく、仕事もしてるのかしていないのかの、どうしようもない父親。 その妻で、小料理屋の女将のママと、2人の娘と息子。 それぞれには、それぞれのいろいろがあり、各章事に視点が変わり、それが綴られます。 物語は、妻であるママが夫を殺めてしまったというショッキングな出来事からスタートするのですが、なんだかシュールで可笑しみがあるのが不思議。 過去のふたりが明らかになるにつれ、切ない気持ちになっていきます。 なぜママは夫を殺めてしまったのか。 理由は語られませんが、わかるような気がします そして、子供達も、きっと理解しているのでしょうね。 読んで良かった。 私にはいい出合いでした。

Posted byブクログ

2016/05/07

それぞれの目線で描かれる家族史的な内容。 とにかく働かない、女は作る とんでもない親父がいて 妻や子供たちとの関わり方が 一筋縄ではいかないものがあり それがなんとも滑稽で面白かった。 あぁ、この人はこういうヤツなんだな と諦めつつも、憎めない 火野正平さんがやったらばっちりな...

それぞれの目線で描かれる家族史的な内容。 とにかく働かない、女は作る とんでもない親父がいて 妻や子供たちとの関わり方が 一筋縄ではいかないものがあり それがなんとも滑稽で面白かった。 あぁ、この人はこういうヤツなんだな と諦めつつも、憎めない 火野正平さんがやったらばっちりな感じの ドラマができそう。 みんなのレビューがあんまり散々で不思議。 私はすごく、うまいなぁって思ったんだけどなぁ。

Posted byブクログ