桜ほうさら(上) の商品レビュー
★評価は読了後に。 子供の使い方の巧さは相変わらず、そしてどこかに陰りをもつキャラクター設定と配置も見事。軽い気持ちで読み進めることのできる娯楽作で、今のところ文句ござらんです。ただ、風の噂で締めがグダグタ感があるやに聞いているのが多少気がかり。 次に進みます。
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父の汚名を雪ぐことがメインの殺伐としたストーリーかと思いきや、和香や長屋の住人たちとの下町暮らしでほのぼのした雰囲気。 起こし絵や符丁のくだり、どんなものか想像しながら読みました。 和香との関係がどうなるのか、跡目争いはどうなるのか、下巻に期待。
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単行本を図書館で借りて既読。『きたきた捕物帖』との関連で読み返したく新古書店で購入再読したもの。7年ぐらい前に読んだのだが全く記憶なし。まあ、楽しめたのだからいいのだが、我ながらちょっとヒドイ…
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怪異現象の無い正統派の時代小説にミステリ要素が入り、楽しく読み進められる。この前に読んだ「きたきた捕物帖」に繋がる多数の人達が出てくるのも面白い。ただ、「きたきた」では主人公が辻斬り(?)に切られて死んで、その空いた部屋に北一が入るというのが気にかかる。 父親を陥れた奸計に、本人...
怪異現象の無い正統派の時代小説にミステリ要素が入り、楽しく読み進められる。この前に読んだ「きたきた捕物帖」に繋がる多数の人達が出てくるのも面白い。ただ、「きたきた」では主人公が辻斬り(?)に切られて死んで、その空いた部屋に北一が入るというのが気にかかる。 父親を陥れた奸計に、本人も分からなくなる程の偽字があり、今作では関連して誰にも読めない字の解読があり、解読方法はすごいが、その読みの謎がよく分から無い。下巻では、敵の捜索と、恋の行方がどうなるか楽しみ。
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宮部みゆきさんの時代小説らしく、登場人物たちの持っている空気感が素晴らしいと感じた上巻でした。 主人公である笙之介は父が賄賂騒動のため自害し、上昇志向の強い母や兄とは確執があります。ただそういった陰の部分がありつつも、長屋の人々達とのやり取りは人情味があって温かく、女性陣の可愛...
宮部みゆきさんの時代小説らしく、登場人物たちの持っている空気感が素晴らしいと感じた上巻でした。 主人公である笙之介は父が賄賂騒動のため自害し、上昇志向の強い母や兄とは確執があります。ただそういった陰の部分がありつつも、長屋の人々達とのやり取りは人情味があって温かく、女性陣の可愛らしさも光る。そして何より笙之介自身の頼りなくも優しい性格も相まって、しみじみと心にしみるものがあります。 表現も美しい。特に笙之介が夢うつつの中、桜の精とも思しき美しい少女を見かけるシーンなんかは、幻想的で自分も笙之介のように違う世界に迷い込んだかのような気持ちになりました。 笙之介の父を陥れた騒動の真実を探るのが大きな話の目的ですが、その過程で笙之介は江戸の町での様々な出来事に巻き込まれます。近所の住民たちと大食い大会に見物に行ったり、子供たちの手習いの先生の代役を務めたり、そしてふとしためぐりあわせから暗号を解く羽目になったり……。 そうした事件や日常、それぞれに人の感情が息づいているようで、物語が作り物めいていない、血肉あるお話としてしっかりと自立していると思います。下巻も本当に楽しみな作品です。
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登場人物がとても魅力的です。愛敬のあるイラストもとても良いと思いました。 重い過去のある笙之介ですが、明るい雰囲気で話が進むので、読んでるうちに忘れそうになることも…。 続きが楽しみになる本でした。
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久々の宮部みゆきにハマる。 面白い!!! 謎解き要素もあって、今わたしが1番ハマる内容でした。時代モノもホント、ひと、背景に至るまで、最初の10ページくらいで自分も長屋に住まうほどに、描き切る宮部みゆき描写がすごい。 読んでる間は、江戸の長屋暮らしになります。 是非、お試...
久々の宮部みゆきにハマる。 面白い!!! 謎解き要素もあって、今わたしが1番ハマる内容でした。時代モノもホント、ひと、背景に至るまで、最初の10ページくらいで自分も長屋に住まうほどに、描き切る宮部みゆき描写がすごい。 読んでる間は、江戸の長屋暮らしになります。 是非、お試しあれ。
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久しぶりの宮部さん。 あいかわらずどんどん登場人物が出てきて誰がだれやらわからんながらも止めずに読む!これが宮部本の読み方だ。 ごちゃごちゃながらも後半きれいにまとまるから止まっても振り返ってもいけない(笑) 世継ぎ話のよくわからなかった因縁がだんだんと形を現し始めてきてようやく...
久しぶりの宮部さん。 あいかわらずどんどん登場人物が出てきて誰がだれやらわからんながらも止めずに読む!これが宮部本の読み方だ。 ごちゃごちゃながらも後半きれいにまとまるから止まっても振り返ってもいけない(笑) 世継ぎ話のよくわからなかった因縁がだんだんと形を現し始めてきてようやく面白いかな~ってところで上巻終わり。 これも宮部式。 話の内容と挿絵のギャップが酷すぎて笑える。後半はまたちょっと間空けて再開します。 これも自己流宮部本攻略法!
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表紙の絵がとても印象深く読んでみようと思った本。(筒井康隆の「旅のラゴス」もそうだった。) 時代物だが文体がやさしいのでさすがに読みやすい。(特に京極夏彦の後は?) 内容的にはよくある感じで淡々と話が進んでいく。 この作家特有の少し毒々しいい所がまだないので、下巻が楽しみ。
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文庫本で再読。間にある挿絵が、ほんわりとしてていいね☆ 笙之介は、賄賂をとったということで亡くなった父親の真相を掴むために、江戸に行き、写本の仕事をしながら探っていく。東谷様や、周りの人々との掛け合い、和香との出会い、長堀との出会い等通じて、笙之介の芯が、少しずつしっかりしてきた...
文庫本で再読。間にある挿絵が、ほんわりとしてていいね☆ 笙之介は、賄賂をとったということで亡くなった父親の真相を掴むために、江戸に行き、写本の仕事をしながら探っていく。東谷様や、周りの人々との掛け合い、和香との出会い、長堀との出会い等通じて、笙之介の芯が、少しずつしっかりしてきたかなぁ?まだまだ賄賂の真実には、届いてないから、下巻でわかるのだろうか?単行本出た時に読んだ以来なので、所々忘れてました。でも、宮部みゆきさんの時代小説は、宇江佐真理さんもだけど、どこかほんわりというか、温かみがあって好き
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