キャロル の商品レビュー
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最後まで読んでよかった。 途中まで睡眠を疎かにするほど夢中になって読み進めていたけど、テレーズとキャロルの距離が離れてから読むのが苦痛で仕方がなくて、この本との距離も離れてしまった。 今は晴れやかな気分で感想を書いている。この本はテレーズがモラトリアムを脱するまでを描いているのかな。そう思えば、テレーズの感受性豊かなところ、惚れっぽいところも納得できた。ただの恋愛小説ではなかった。翻訳が素晴らしく読みやすかったし、何よりどちらかと言うと地味で淡々としたストーリーなのに、読ませる力が凄い。情景が、温度や湿度が、感情が、全身に染み渡ってくるような文章だった。 言葉にできない感想が沢山ある。言葉にしないままでいたい。こんな本に人生であと何度出会えるだろうか。 これからあらすじを読むのが楽しみ。
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映画しか観たことなかったけど、原作もよかった〜…!まだ未熟なテレーズと、熟したキャロルの旅行あるいは逃避行。あやうくて、さみしくて、うっとりしちゃうんだなあ。刹那的だからこそ、かけがえのないもののように思える。お互いの足りない部分を埋め合える存在なのか、それは断言できないかもしれ...
映画しか観たことなかったけど、原作もよかった〜…!まだ未熟なテレーズと、熟したキャロルの旅行あるいは逃避行。あやうくて、さみしくて、うっとりしちゃうんだなあ。刹那的だからこそ、かけがえのないもののように思える。お互いの足りない部分を埋め合える存在なのか、それは断言できないかもしれないけれど、でも、代わりのきかない存在だよね。終わり方もすごくすき。映画観たときも思ったけれど、ほんといい匂いがしそうな作品。
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この季節に丁度良さそうな本だと思い読んでみましたが、読みやすく、当時の時代の雰囲気も感じられてとても素敵な小説でした。内容が分かりやすかったのも良かったです。ラストも悲しいまま終わらないのが好みでした。
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クリスマスのとある本の交換会で送った本。送ったら再読したくなった。 クリスマス前のデパート。おもちゃ売り場で働くテレーズは一際輝きを放つ女性キャロルと出会う。この出会いが素敵なんだ!人混みのなかでも一瞬でバチっと合う感じ。 そこからお家に遊びに行ったり、車で旅に出かけたりと親し...
クリスマスのとある本の交換会で送った本。送ったら再読したくなった。 クリスマス前のデパート。おもちゃ売り場で働くテレーズは一際輝きを放つ女性キャロルと出会う。この出会いが素敵なんだ!人混みのなかでも一瞬でバチっと合う感じ。 そこからお家に遊びに行ったり、車で旅に出かけたりと親しくなっていく。 キャロルの夫とのすったもんだもあり、一度は縁を切った2人だったが…。 終わり方もいいんだよな。余韻に浸りまくってる。あと数日浸れる。テレーズの成熟しきっていない精神面は30代になった自分でも共感できる部分がある。 作品中の「古典とは時代を超越した、人間の業を描くものだと思います」を噛み締めた。 テレーズの内面を細かく書いているのも、キャロルとのやり取りのセリフも翻訳がいいんだろうな。古典の雰囲気を感じられるし、読みやすい。
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クリスマスまでに読み切れて良かった。 キャロルも指摘していたような、テレーズの視野の狭さとそれを通してしか人を理解しようとしない若さ、が気になりはしたけど後半の転換が好きでした。 幸せな一夜が明けてこの情景の隅々までも永遠に忘れはしないだろうという感情、 人を愛することの持続性へ...
クリスマスまでに読み切れて良かった。 キャロルも指摘していたような、テレーズの視野の狭さとそれを通してしか人を理解しようとしない若さ、が気になりはしたけど後半の転換が好きでした。 幸せな一夜が明けてこの情景の隅々までも永遠に忘れはしないだろうという感情、 人を愛することの持続性への不安感、 終わりを実感する前に今後あり得るはずだった思い出を想像する切なさ、 ほんの始まりでしかなく ほんの短い間でしかなかったということ。それでも二人にとってはそれが真実であること。 幸せになってほしいと思えるラストでした。
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4.7 軽い気持ちで読み始めたのに読み終わった時にはすごくいい気持ちになったし、傑作!と思ってしまったことが自分でも意外でした。 この時代の小説は車で逃避行(のような)するシーンが描かれたものが多いような気がします。トレンドだったのだろうか。 映画版も観なければ!
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半世紀以上前のニューヨークを想像しながら読んだ。古き良き時代。しかし、現代以上に、偏見や差別も酷かった時代。愛するとは何か、愛されるとは何か。愛とは理屈ではない。この本を読んで、強くそう思った。
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1950年代でこの題材。かなりセンセーショナルだったろう。 映画も良かったが、小説ではテレーズの心情がより繊細に綴られており、二人の情景が浮かんできた。 ラストがとてもとても良かった。
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Carol By Patricia Highsmith, 1952 ミステリー作家による恋愛小説。 NYのクリスマス、少女は大人の女性と恋に落ちる。 あてのない逃走劇。これは純粋な恋愛かそれとも少女が大人になるためのほろ苦い1ページか
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面白いミステリー書かれるだけあって、話の展開がとても秀逸。特にニョーヨークで2人が再会した場面からラストにかけて。 幸せの絶頂から一気に地に落ちて、神様のような存在だったキャロルは自分と変わらないただの人間だと気付いて… そうしたテレーズの変化を察しながらも一緒にいたいと願うキャロルの純粋な思いに胸が締め付けられるほど切なくなった。 前半は超然とした、余裕のある大人の女性だったけど、だんだんと人間味が出てきて、臆病なところも垣間見えてくるキャロルのことが読んでいて大好きになってしまった。 別れを経て、華々しい世界に足を踏み入れようとするテレーズは、キャロルとの経験を踏み台にできる若さがあって。 ああそうやってキャロルも思い出にしていくのか、あの燃えるような恋心も若さゆえの一時の感情にすぎなかったのかと虚しくなってしまったんだけど、、 愛のある結末で良かった。
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