復讐屋成海慶介の事件簿 の商品レビュー

原田ひ香(著者)

2024/07/28

題名から痛快な復讐を期待していたが、全然やらないのでガッカリした。
展開もありきたりな印象。
主人公は復讐的なことはほとんど何もしないにも関わらず、依頼人が結果的にそれで良しとする物語はどうにも納得出来ず、モヤモヤした。

2024/01/14

タイトルが復讐屋とか不穏ですが、内容は穏やかなものでした。
復讐したいくらい憎い相手がいても、それほど憎まれる人間ならいつかは痛い目見るはずだし復讐なんてしたら自分に後味の悪さが残って不幸になるだけだから、あとは神様が罰当たり当ててくれるまで待ってましょ。
という感じでした。
美菜代の元カレもそのうち痛い目見て欲しい。身の丈に合わない早さで出世したみたいなので、多分そうなると思う。

2023/10/25

タイトルからすると恨みを晴らすべく痛快に復讐をするのかと思いきや、何もせず依頼主に改めて復讐をすべきを考え直させ、その後の人生や生き方をも変えさせる。非常に読みやすかった。

2023/05/07

はじめましての原田ひ香さん。三千円の使いかたで有名になった、ということくらいしか知らなかったけど、元々構成作家なのかな？テレビマンの小説は基本サクッと読み終わる。

復讐って、できないんだな。正確には、自分の思い描く「復讐」は不可能なんだなと思い知った作品だった。それほどまでに世界は複雑だし、自分は無力だ。誰かに幸せにしてもらうこともできない、ただ傷つけられて、苦しんで、自分の力で再生するしかないということは希望でもあるんだけど。
復讐しても幸せになれないし、復讐しなくても気の持ちよう次第で幸せになれる、という教訓以上に、復讐しかないのに復讐しても幸せになれない主人公の苦しみに感情移入して今とてもドロドロした気持ちになっている。復讐したいくらい憎まれていても、幸せになる人もいるんだよ。他人を傷つけてもなんとも思わない人が。(他の依頼人とは少し毛色が違うじゃん…)
最後に成海さんは理解のある彼くんになったけど、ブスブス言っててちょっと引いてしまい、発行年月日見たら2015年だった。道理で。
成美さんの掘り下げ、もう少し欲しかったな。ゲスいパンのことも。

2023/05/04

タイトルからは余り興味をそそられなかったのですが、作者読みです。

復讐とは何か、、、という話。きっと成海さんのように考えている人は多いと思うけれども。それを上からではなく少しコミカルに教えてくれる感じがとても共感できました。

ただ、主人公の女の子にに余り魅力を感じないので（私は）4よりの３にしました。

2023/02/21

成海圭介はぶっ飛びすぎてるけど、一理ある気がしてくるから不思議。
つい最近、似たような話を新聞の人生相談で読んだ。
復習したい相手より、一段上になれればいいのよね。

2022/11/06

びっくりするくらいあっという間に読めてしまった。

もっとおどろおどろしい話かと思ったら、そういう事は一切なくどの話も結局は自らの意志が納得する方向に向かう手助けをする、という感じだった。

ある程度人生生きてきたら、どの話も『ほっときゃいいのに』と思うものばかりだが、若いとそうもいかないのかな。

あ、でも高校生の喫煙は私も通報するかも。

2022/09/07

復讐するのは我にあり
という本当の意味を知ることができてよかった。
復讐は確かにしたところで、その時は溜飲が下がるが後で後悔する可能性もある。。。納得。
だご、
陣内だけは、天罰当たってほしかった。ほんとひどい人すぎて、最後だけあまりすっきりしなかった。

2022/08/08

復讐屋の秘書として働くことになった、ある男性に恨みを持っている女性の話。復讐屋ということでダークな話かと思いきや、明るくライトに読めて面白かった！
復讐の炎を燃やしても誰のためにもならないし、復讐した本人も含め全員不幸になる。なので自分が前に進むことを第一に考え、復讐はすべきではない、ということがテーマだった。
分かっていても心情的になかなかそのような心持ちにはなれないので、復讐屋のように依頼人が気持ちよく前に進むように手助けをする存在がいたら助かるかもしれない。復讐屋である成海がこの仕事をするに至った経緯の話も良かった。

2022/09/05

昼寝とデートに明け暮れながらも、なぜか依頼人を
次々と満足させる凄腕の復讐屋、成海慶介。
押しかけ秘書の美菜代を従え、今日も気怠く
優雅な復讐劇が幕を開ける…。