復讐屋成海慶介の事件簿

原田ひ香(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2015/11/19
• JAN: 9784575239287

商品レビュー

2025/02/24

『その復讐，お預かりします』に改題して、双葉文庫から出版されている。
物語は、男に裏切られたOL神戸美菜代が、成海慶介の事務所を訪ねるところから始まる。美菜代が押しかけ秘書になって，展開が面白くなっていく。そして、「復讐するは我にあり」の意味が、徐々にわかっていくと、ままならない人生でも、人を恨まない人生の方が幸せだと思えてくる。
ちょっとしたサプリメント的な１冊かも。

2025/02/21

「三千円の使いかた」の著者作品。
2024年12月に成海慶介シリーズの新刊が出たとのことで、前作であるこちらを読みました。”復讐屋”とタイトルにあったので、ドロドロな作品かと思いましたが、全く逆でした。復讐屋なのに最後は「復讐しなくてよかった、と思える日が必ず来る」。

2025/02/16

この本の新装版はタイトルが『その復讐、お預かりします』に変わってます。

　婚約者だと思ってた男に利用されて捨てられて、恋も仕事も同時に失った元社長秘書の美奈代は凄腕の復讐屋がいると聞き訪ねるが依頼料が高過ぎて依頼出来ず。諦めきれず押しかけ秘書となり、、、。

　復讐してぎゃふんと言わせてスッキリと言うより、依頼者が前を向けるよう幸せになれるよう背中を押したり助言したり。

　成海のモットーは『復讐するは我にあり』。この《我》は神様の事で、何もしなくても復讐は神様がしてくれるよ。確かに、人の地位や作品を奪ったところで能力がなければ続かないものね。

　面白かった。続編ありそうな終わり方だから期待して検索しちゃったけど、今のところなさそう。悲しい。