ヒア・カムズ・ザ・サン の商品レビュー
ビートルズの事実上のラストアルバムである『アビーロード』 その中に収録されているジョージ・ハリスンによる「Here Comes the Sun」 その大名曲と同じタイトルの物語に ビートルズ好きなら否応なしに手に取ってしまう。 編集者の古川真也には特殊な能力があった。 手に触れ...
ビートルズの事実上のラストアルバムである『アビーロード』 その中に収録されているジョージ・ハリスンによる「Here Comes the Sun」 その大名曲と同じタイトルの物語に ビートルズ好きなら否応なしに手に取ってしまう。 編集者の古川真也には特殊な能力があった。 手に触れたものに残る『記憶』が見える。 ある日、同僚のカオルが20年ぶりに父親と再会をすることに。 その父親はアメリカで脚本家として成功したはずだったが 彼と会い、真也が見た真実は違うものであった。 いわゆるサイコメトリー能力を持った男の話である。 そしてこの小説には同名のタイトルの物語が二篇収録されている。 同じ登場人物、同じあらすじから、 有川浩オリジナルの「ヒア・カムズ・ザ・サン」と、 演劇集団キャラメルボックスで上演された舞台に着想を得た 「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」という二つの物語。 面白い試みだなと思えた。一冊で二度美味しい的な楽しみが味わえる。 だが読み比べてみると、有川浩オリジナルの方に軍配が上がる。 内容、質、共に読後感が良く、展開の面白さもあった。 一方の『Parallel』の方は最後までカオルの父への嫌悪感が拭えなかった。 こうした人物像がリアルって言えばリアルなのかもしれないが 逆に滑稽すぎて物語の質を下げているだけの存在に見えてしまった。
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サイズの小さい靴みたいな本 大きく一歩を踏み出したり強く踏みしめたりするほど痛みが増して、一歩を適切に地面を認識しながら歩くように物語の文字を確かめる。 強烈に憎まれることと強烈に愛されることは表裏だ。誰かや何かに真剣に向き合わなければ、得られない感情があることを分かっていなが...
サイズの小さい靴みたいな本 大きく一歩を踏み出したり強く踏みしめたりするほど痛みが増して、一歩を適切に地面を認識しながら歩くように物語の文字を確かめる。 強烈に憎まれることと強烈に愛されることは表裏だ。誰かや何かに真剣に向き合わなければ、得られない感情があることを分かっていながら今もこうしてただ現状に踏ん張るだけ。 許してやれないままいつか死なれたら、お前が自分を責めるから。経験の使い方はこうであって欲しい。この言葉に続いていた会話がただ己の誇示を示す為の年長者の言葉で無く、導く為の言葉であった。出会いたい。いや、出会っていることに気づけてないのかもしれない。 作家並みに感情の幅が広い人間に触れたことはない。それとも、私の幅が足りていないからそう見えるのか。
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編集者の古川真也は手に触れたものに残る記憶が見えてしまうという特殊な能力を持つ。過去にそのことで傷ついたことがあり人には公表せず生きてきた。しかし同僚のカオルが20年離れて暮らす父との再会に立ち会うことになった時、その能力をプラスに働かせることが出来た。
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2パターンの物語をこんなに面白く完成できるなんて凄い。。 どちらも好きだったけれど、2個目のストーリーはうるうるしながらも後半手が止まりませんでした。
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本全体の感想ではないけど、 人のためによかれと思ってやることも、相手にとっては迷惑なこともあるかもしれないと気付けた。 一気に読めなくてちょっと間延びしてしまった、、
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2024.11.08 3.8 同じ主人公の設定で2話の違うストーリーを組み立ててしまう。 そして、そのどちらも心に響くストーリーになっている。 有川浩の抽斗の多さとその深さに感嘆する。 次はどの抽斗からどんなストーリーを生み出してくれるのか、楽しみでならない。
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2024.1008 4.2くらい 無印の方が好き。みんないい人だった。 Parallelの方の晴男を20歳の私はまだ許せない。 家族だからかな、許せるようになる日がくるかな、。
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サイコメトリーという能力初めて知った。「親は立派であるべきだというのは、子供の幻想だ」という言葉が今の自分に沁みる。
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1番初めの話の方が好きだ。 2番目の話はお父さんが苦手、小学生の時こんな奴いたよなあって思い出した。いい歳した大人が自分の人生うまくいかない原因を親になすりつけるのはダサい。んーなんでそんなことするの?って連続のダメ親父。
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編集者の古川真也は30歳。実は彼には特殊な能力があった。 手に触れたものに残る「記憶」が見えてしまうのだ。 怒りの中で封をした荷物、浮気相手から買ってもらった腕時計、本心を書けないでいる手紙――。 その能力のことは、誰にも言えないでいた。 ある日、同僚のカオルが20年ぶりに父親と...
編集者の古川真也は30歳。実は彼には特殊な能力があった。 手に触れたものに残る「記憶」が見えてしまうのだ。 怒りの中で封をした荷物、浮気相手から買ってもらった腕時計、本心を書けないでいる手紙――。 その能力のことは、誰にも言えないでいた。 ある日、同僚のカオルが20年ぶりに父親と再会をすることになる。その父親とはアメリカで脚本家として活躍しているというのだが――。 同じ登場人物、同じあらすじから、有川浩オリジナルの「ヒア・カムズ・ザ・サン」と、演劇集団キャラメルボックスで上演された舞台に着想を得た「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」というふたつの物語が誕生。父と娘、恋人、夫婦、仲間――さまざまな愛が、二つの異なる世界として広がる新境地。
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