この世にたやすい仕事はない の商品レビュー

津村記久子(著者)

2016/03/05

みはりの仕事、バスのアナウンスの仕事、おかきの袋の仕事、路地を訪ねる仕事、大きな森の小屋での簡単な仕事。一年の間に、主人公がやった5つの仕事。
36歳で、大学卒業後、十四年間携わってきた仕事を燃え尽きて退き、その時の心の後遺症に触れない仕事を求めている。
一年かけて、自分の気持ちや職場の事情で、一つの仕事に定着しないままに出た結論は、前職への復帰。主人公は受け入れる。ため息をつき、祈り、全力を尽くすことを誓いながら。

2016/03/02

はじめはとっつきにくいかも？と思った本だったけども、3話目から急に引き込まれて一気に読了。それぞれにいろいろなしごとがある っておもしろい。

2016/02/24

お見事としか言いようのない構成、話の展開、面白かった！
なさそうだけど、いやでもこういう仕事、ありそう…と読みながらワクワク。
私だったらバスのアナウンス広告の仕事とおかきの袋の仕事をやってみたい…

2016/02/21

てっきりエッセイ集かインタビュー集なのかと思っていたので、小説だった事にまずビックリ笑
結局巡り巡って、自分の天職に出会うのが、なんとも。私も一度全く違う仕事に就こうか悩んだ事もあったけど、結局この主人公の様になりそうだと思ってしまった。

2016/02/20

そうだよねー
えらそうに言えるほど仕事体験は多くないけど
きっと前と同じ仕事に戻っても違う想いで働けるかな
がんばれ！『私』応援しながら本を閉じました
ハローワークってこんなに親切じゃないよねってつっこみはありましたけど
表紙のタイムカードがリアルで切ないです

≪　仕事ない　きっと見つける　巡りつつ　≫

2016/02/14

大声で叫びたいタイトル。結局のところ、主人公が挑戦した5つのお仕事は、私にとってはとても大変な仕事。口に出して希望したことと、実際の気持ちは離れている。それが徐々に近いていく感じが良かった。
ちなみに、今まででいちばん辛かった仕事は、「路上に立てたモデルルームの看板が倒れないかを監視する(8時間)」でした。椅子に座って、文庫本2冊読み切ったけど、それでももう嫌だと思いました…。
2016/2/3読了

2016/02/12

http://tacbook.hatenablog.com/entry/2015/10/24/124716

2016/02/12

新聞の書評か何かでチラ見して、なんとなく頭に残っていて借りた一冊。なので全く予備知識がなく、エッセイかと思ったら小説で、単純な短編集かと思ったら連作で、連作なんだけど長編のような。

人間関係に疲れて前職を辞め、仕事を転々とする主人公の話。
シュールでもありちょっとファンタジックでもあり、でも妙にリアルで。職を転々とするなんてふざけた人かと思いきや、びっくりするくらい真面目な主人公で。
職業に貴賤はないというけれど、働くってやっぱりこういうことだよね、みんな折り合いをつけながらだましだまし日々働いているんだよね、なんて思いました。
すべてのことに、それを仕事として働いてくれている人すべてに感謝。

「おしょうゆ　ふじこさん」食べてみたい。

以下覚書
１、見張りの仕事
２、バスの案内ナレーション
３、おかきの袋裏
４、ポスター貼り
５、森の小屋の仕事

2016/02/11

実は世の中は面白い仕事で溢れてるんじゃないかと思った一冊。頑張りすぎて燃え尽きちゃっても、きっとまた心躍る仕事に出会えるかもしれない。
働くってやっぱりいいなと思える本でした。

2016/02/10

14年勤続した仕事を辞め、一年の間に5つの仕事を転々とし、そして…というお話。中身がつまっていて読むのに時間がかかったけど、三つ目のおかきの袋のしごとが個人的には好み。どこにでもふとした陥穽は口を開けてるのだろう、と主人公は最後に達観しているところがとても共感できた。津村さんの小説は、仕事をしている身としてはしみわたる。ほんとうに、この世にたやすい仕事は、ない！