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この世にたやすい仕事はない の商品レビュー

3.8

196件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    74

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    3

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2016/02/04

職業という大きなくくりで 区別できないおしごと話 職業ではなく、 ひとつのおしごとに携わる様が描かれていて おもしろかった。 いろんなところに おしごとは発生していて 向き合っている人たちがいるんだなあ。

Posted byブクログ

2016/02/04

最後まで読むと、コラーゲンの抽出を見守るような仕事を望んでいたはずの「私」が第2話や第3話で見せる思いや行動の理由が少しわかるような気がする。 第5話(最終話)のエンディングはまさか!って感じ。 個人的には、怪しげな団体に潜入してちょっとハラハラする、そして前後の話との橋渡しとな...

最後まで読むと、コラーゲンの抽出を見守るような仕事を望んでいたはずの「私」が第2話や第3話で見せる思いや行動の理由が少しわかるような気がする。 第5話(最終話)のエンディングはまさか!って感じ。 個人的には、怪しげな団体に潜入してちょっとハラハラする、そして前後の話との橋渡しとなる第4話が好き。

Posted byブクログ

2016/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前職を燃え尽き症候群のような状態になって辞めた”私”。 職業紹介所で、次の職種の希望を問われ、 そんなお仕事はありません!と怒られそうなふざけた条件提示にも、 担当者・正門(とてもいい味♪)はきっちり対応し、どこからか見つけてきてくれる。 次々紹介されたお仕事は… #みはりのしごと。 #バスのアナウンスのしごと。 #おかきの袋のしごと。 #路地を訪ねるしごと。 #大きな森の小屋での簡単なしごと。 ありそうでなさそうな不思議なお仕事ばかりで、 自分だったら、「バス」と「おかき」がいいかな。 あ、でも「みはり」もちょっと捨てがたい。 好きな作家さんなら興味あるし…なんて、 ”私”と一緒に働いた気分で読みました。 でもそんなに甘くはなくて、 まさに『世の中にたやすい仕事はない』でしたね。 そしてこれだけ、順応性があって成果を上げられる人が、 消耗しきって辞めた前職がなんだったのか、すごく気になっていました。 最後に判明して納得です。(知り合いに同じ職業の方がいるので) 彼女にとってこの経験が、いいリハビリになり、 新たなスタートが切れそうで良かったです。 随所にユーモアがあって楽しく、 厳しさとゆるさが絶妙なバランスで面白かったです。

Posted byブクログ

2016/02/01

面白かった。 えっ、そんな仕事あるんですか!? と思うような仕事がいっぱい。 パワハラで仕事を辞め、傷ついた主人公が紹介してもらう職場は そんな仕事ばかりです。 決して能力がないわけじゃなく、真面目で常識もある。 むしろ、有能なんじゃないかと思う主人公である。 しかし、傷...

面白かった。 えっ、そんな仕事あるんですか!? と思うような仕事がいっぱい。 パワハラで仕事を辞め、傷ついた主人公が紹介してもらう職場は そんな仕事ばかりです。 決して能力がないわけじゃなく、真面目で常識もある。 むしろ、有能なんじゃないかと思う主人公である。 しかし、傷ついた彼女の希望は、 まだ迷っている気持ちを表すように、実に抽象的。 そこを、微妙にすくい取るように紹介してくる相談員さんが素晴らしい。 こうして、奇妙な仕事が始まるのです。 実際、3つ目の「おかきの袋のしごと」は面白そうだった。 「ふじこさん おしょうゆ」目茶目茶おいしそうだったし~~。 それぞれの仕事の些細な出来事が 実にうまく表現されていて、うまく言えない「微妙」加減がとてもいい! また、職場で出会う人たちも「微妙」に温かい。 1つ力の抜けたところで、思わず共感してしまう。 共感の部分では、食べ物がとっても美味しそうでした。 美味しい=安心、幸せ、そんな感じがした。

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2016/01/28

公園の小屋で1日過ごしたい! あー、でも、夏が辛そうかなぁ。 楽しそうだけど、飽きるかなぁ。 まぁ、たやすい仕事はない、か。

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2016/01/27

2016.1読了 主人公と同じように仕事に悩み疲れ、転職をも考えているときに本屋さんで偶然見つけた本。 タイトル買いしました。 色々な仕事を転々とする様を読んでるうちにタイトル通り、この世にたやすい仕事はないんだなと思いました。私の仕事もたやすくはない(むしろ困難が沢山…)が、...

2016.1読了 主人公と同じように仕事に悩み疲れ、転職をも考えているときに本屋さんで偶然見つけた本。 タイトル買いしました。 色々な仕事を転々とする様を読んでるうちにタイトル通り、この世にたやすい仕事はないんだなと思いました。私の仕事もたやすくはない(むしろ困難が沢山…)が、どんな仕事もたやすくない=やりがいがあるのではないかと考え直しました。 個人的には最初のみはりの仕事が好きです。だいぶ笑いました( ̄▽ ̄)

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2016/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

朝日新聞のエッセイでなかなか光る文章を書かれるので注目していた作家。 お名前が渋いので、かなりご年輩の歴史小説家ぐらいかなと思っていた。 ひとを喰ったようなタイトル。 日経新聞出版なので、自身の体験談かインタヴューによるエッセイかと勘違いしていたが、正真正銘の小説です。しかも私小説っぽくなく、ファンタジー要素も。 大卒後、十数年務めた職を辞したのち、ハロワ(?)で紹介された短期の仕事にありつく30代女性。その五つの仕事が各章になっている。 まず第一章が、作家のプライバシーの監視員。自身の作家生活を暴露し、それを冷ややかに見つめる第三者の視線とのギャップをうまく描写していて笑ってしまう。 基本的に編集したりコピーライティングしたりという創造的な仕事をし、それなりの成果も得るが、かつての燃え尽き症候群をもよおしてしまう。 そして選んだ単純作業の仕事で、現代人の陥りがちな陥没に遭遇し、主人公はやがて一度は遠ざかった仕事への情熱を取り戻していく。 コミカルなパートもあるが、基軸にあるのは自己再生。 ありがちな重たい事情とか、安っぽい男女の関係とか、ご都合主義的な癒しとかではなく、ペーソスをひっくり返して、さわやかな読後感がある。 再読するほではないが、とにかく面白いものを読んだ。

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2016/01/18

いつもながら自分が津村記久子のような感覚で読み進めた。設定や描写の巧さなのか,なんなんだろう。 終わり方もすごく心地よかった。自分も誠実に仕事を頑張ろうと思う。

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2016/01/09

(2016/1/8読了) 主人公は30代後半、独身の女性。長く勤めた仕事を辞めたその後の転職先での出来事を綴った、連作。 それぞの話には、主人公を含め、心の病が大なり小なり関わっている。それでも暗い話ではなく、啓発的話でもないけど、読み終えて、安らぎや温かさを感じた。 理想論や出...

(2016/1/8読了) 主人公は30代後半、独身の女性。長く勤めた仕事を辞めたその後の転職先での出来事を綴った、連作。 それぞの話には、主人公を含め、心の病が大なり小なり関わっている。それでも暗い話ではなく、啓発的話でもないけど、読み終えて、安らぎや温かさを感じた。 理想論や出来過ぎ感があるのは小説なのでしょうがないと思いつつ、5つの仕事については作り物ではなく、実際にありそう。 職安の人が、みんな正門さんのような人ならいいのにね。まあ、ちゃんと対応してくれるのは、紹介を受ける主人公の人となりがしっかりしているからだろうけど。 津村作品、初めの頃と作風が変わって来たようだけど、どちらも好きだな。 (内容) 「コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますか?」燃え尽き症候群のようになって前職を辞めた30代半ばの女性が、職業安定所でそんなふざけた条件を相談員に出すと、ある、という。そして、どんな仕事にも外からははかりしれない、ちょっと不思議な未知の世界があって―1年で、5つの異なる仕事を、まるで惑星を旅するように巡っていく連作小説。 (目次) 第1話 みはりのしごと 第2話 バスのアナウンスのしごと 第3話 おかきの袋のしごと 第4話 路地を訪ねるしごと 第5話 大きな森の小屋での簡単なしごと

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2016/01/04

装丁が好きでジャケ買いをした作品。 主人公が職を転々とするというと、フワフワした様に聞こえるけど、それぞれ一生懸命に仕事をしてやむ得ない事情で次の仕事に移っている。 その仕事が、明らかに無いであろう仕事と、あるかもしれないと、思わせる仕事が混在している。 中でもおかきの袋の仕事...

装丁が好きでジャケ買いをした作品。 主人公が職を転々とするというと、フワフワした様に聞こえるけど、それぞれ一生懸命に仕事をしてやむ得ない事情で次の仕事に移っている。 その仕事が、明らかに無いであろう仕事と、あるかもしれないと、思わせる仕事が混在している。 中でもおかきの袋の仕事は楽そうだ。 私も正門さんにお仕事を、紹介して欲しい。 2016.1.2

Posted byブクログ