この世にたやすい仕事はない の商品レビュー
仕事が、というかドロドロに人間関係に疲れて、なんだか何もかもしんどくてやる気が出ない。 そんな時に本屋でふと、目に入ってすすっとレジに持って行った本だ。 まずタイトルがすごくいい。「この世にたやすい仕事はない」。最初この本は偶々その買った本屋で文芸のコーナーになかったのもあり、作...
仕事が、というかドロドロに人間関係に疲れて、なんだか何もかもしんどくてやる気が出ない。 そんな時に本屋でふと、目に入ってすすっとレジに持って行った本だ。 まずタイトルがすごくいい。「この世にたやすい仕事はない」。最初この本は偶々その買った本屋で文芸のコーナーになかったのもあり、作者の津村先生の今までやってきたお仕事の話かと思ったのだが違った。 ある仕事についていてボロボロになった主人公が「コラーゲンの抽出を見守るような仕事はないか」と若干ふざけているような発言を職業案内所の人にきいたところから、 様々な一風変わった、だけどなんだかどれも楽しそうでどれもしんどそうな仕事をいくつかしていくといった話である。 ほんとになーわかる。わかるよ。私も恥ずかしながら何度か転職の経験があるが、世間のイメージと実際働いてみるとって大違いなんだよな。 そしてどの仕事も楽しいことも(たまに)あるけど、基本的には仕事って゛たやすくない゛ そうだ、毎日嫌なことがあっても理不尽なことが多くても働き続けなきゃいけないんだなあ~ 個人的に「おかきの袋のしごと」と「大きな森の小屋での簡単なしごと」はしてみたいものだ。
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どことなくファンタジーで、それなのに勤め人としてはドキッとさせられるような言葉もあって童話的な自己啓発本?最後の言葉が身にしみます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あーおもしろかった。とある仕事に燃えつきて辞めた女性が、その後いくつかの風変わりな仕事を経験する連作短編集。 どの仕事も面白そうだけどなかなか大変そう。どれか選ぶとしたらバスのアナウンスかおかきの袋かなあ。 何をしていたって何が起こるかなんてわからないもの。 「津村さんの小説はハズレがない」記録、更新中。
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14年間してきた仕事を燃え尽きてやめてしまった36歳の女性が、こんな仕事あるんかいな?という短期の仕事をいくつか点々とやるお話。 ちょっとしたミステリー要素もあり、ユーモアも効いていて面白かったです。連作短編なので、読みやすいし、同じ主人公が続けて出てくるので楽しいです。
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いわゆる「仕事小説」を書かせると、津村さんの作品はひときわ存在感を増します。今作も例外ではないです。 主人公が体験していくひとつひとつの職業は、地味ながらも独特な魅力があります。「ヒト」と「シゴト」の関係を楽しめる小説です。
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不思議な話でした。 よくあるお仕事本で、 真面目に頑張っていると周囲も助けてくれて、 明日から私も仕事頑張ろうと元気になれるヤツじゃなくて、 そもそもそんな仕事あるのかよというところから始まり、 そんなに仕事をやりたいわけでもない少し疲れた主人公の ゆるいのか熱いのかよくわからな...
不思議な話でした。 よくあるお仕事本で、 真面目に頑張っていると周囲も助けてくれて、 明日から私も仕事頑張ろうと元気になれるヤツじゃなくて、 そもそもそんな仕事あるのかよというところから始まり、 そんなに仕事をやりたいわけでもない少し疲れた主人公の ゆるいのか熱いのかよくわからないところに惹かれ、 かといってのめりこんで読むような感じもなく、 気が付いたら読み終わっていた。 とにかく不思議な話。
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題名に惹かれて図書館で借りた。 そう、どの仕事も容易くはない。 自分なりに何かを見つけられたら良いのだけれど・・・。 そういう、この仕事、こんなの見つけましたよ!!的なものを勝手に期待してしまって肩透かし。 なかなか読み進められず、返却期限に。 3話目で終わった。 最後ま...
題名に惹かれて図書館で借りた。 そう、どの仕事も容易くはない。 自分なりに何かを見つけられたら良いのだけれど・・・。 そういう、この仕事、こんなの見つけましたよ!!的なものを勝手に期待してしまって肩透かし。 なかなか読み進められず、返却期限に。 3話目で終わった。 最後まで読んでいたら違っていたのかもね・・・というのも込めて、★3つ
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仕事に燃え尽きて止めてしまった36歳女性、主人公さんが、短期の仕事をいくつか渡り歩くお話。 なにがおもしろいとか最後にすごいオチがあるとかではないのに、ツボでした。 おもしろい・・・。 主人公の仕事に対する意気込みのなさとか心の声、つっこみとか。 1話 みはりのしごと 2話 ...
仕事に燃え尽きて止めてしまった36歳女性、主人公さんが、短期の仕事をいくつか渡り歩くお話。 なにがおもしろいとか最後にすごいオチがあるとかではないのに、ツボでした。 おもしろい・・・。 主人公の仕事に対する意気込みのなさとか心の声、つっこみとか。 1話 みはりのしごと 2話 バスのアナウンスのしごと 3話 おかきの袋のしごと 4話 路地を訪ねるしごと 5話 大きな森の小屋での簡単なしごと
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3話までは純粋に面白く、4話で少し人間に嫌気がさし、主人公に狂気を覚え、5話では詳細を飛ばして長編の〆を味わう。面白いだけでなく心に引っ掛かる、良い本だった。 エッセイじみた面白さは、自分をもて余し気味の、しかし表面は取り繕う器用な不器用さに親近感を覚えるからだろうか。 江里口...
3話までは純粋に面白く、4話で少し人間に嫌気がさし、主人公に狂気を覚え、5話では詳細を飛ばして長編の〆を味わう。面白いだけでなく心に引っ掛かる、良い本だった。 エッセイじみた面白さは、自分をもて余し気味の、しかし表面は取り繕う器用な不器用さに親近感を覚えるからだろうか。 江里口さんみたいになりたい。おかきめっちゃ美味しそう。
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1話目からそんな仕事あるの?という感じで、2話目もなんだか不思議な話。面白いけどゆるい話なのかなと思っていたら、3話目から地味ながら、なかなかシビアな展開になってきて、これは、ほのぼのお仕事体験記ではないのだな、とわかってからすごく面白くなった。最後の締めも納得。なんていい本を読...
1話目からそんな仕事あるの?という感じで、2話目もなんだか不思議な話。面白いけどゆるい話なのかなと思っていたら、3話目から地味ながら、なかなかシビアな展開になってきて、これは、ほのぼのお仕事体験記ではないのだな、とわかってからすごく面白くなった。最後の締めも納得。なんていい本を読んだんだろう、と満足した。
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