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とりかえばや物語 の商品レビュー

3.8

41件のお客様レビュー

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2024/08/07

田辺聖子さんの本2冊目。 まず登場人物のネーミングが素敵で、平安時代らしく高貴で優美な感じが表れてた。 物語は単純に言えば男女入れ替わりの話だけど、時代背景が登場人物たちを苦しめる様を見ていると、色々考えさせられる点も多かった。

Posted byブクログ

2024/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

田辺聖子さん現代語訳の古典はどれも面白い。 男とは、女とは… 今にも通じるジェンダーについて、古典で触れられるのが新鮮だった。 最後に秋月が美しい姉妹姫宮と冬日姫を屋敷に招き、夏雲に妹姫宮と結婚させるのがなんだかなぁと。 軽い男の夏雲にここまでいい思いをさせていいものか?とお灸をすえる展開を期待していた部分もある。 秋月も男姿になった途端に恋愛に燃えるし。 悲しい男の性なのか、平安時代の文化がそうさせるのか… そこだけが気になったけど、あとはとても面白かった。

Posted byブクログ

2023/11/23

平安時代に作られてるのにものすごくエンタメ。 小学校の時に母の持ってた「ざ・ちぇんじ!」がすごく好きで、原作があるんだ!と読んでから読み返すのも3回目くらいな気がするけど、毎回面白いなぁ…と思う。登場人物が生き生きしててパワフル。

Posted byブクログ

2023/07/03

男の子みたいな姫君と、女の子みたいな若者が繰り広げる痛快平安ラブコメディ。ついに二人は正体を隠して宮中デビュー!!春風は帝のおぼえめでたく出世街道まっしぐら、秋月は女東宮の尚侍として寵愛され後宮の花となって・・・・・・偽りの生活はどこまで続くのか!?(e-honより)

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2023/05/30

以前とりかへばや物語原作の某少女漫画を読んだことはあったのだが、善い意味で全然違っていてとても面白かった。 こちらは原作に忠実に訳しているようで登場人物の人間味が各々出ており、そこをしっかりと書いてくれているので読みやすかった。 まさに奇想天外痛快ラブコメな一冊でした。

Posted byブクログ

2023/04/08

『ビギナーズクラシック とりかえばや物語』で、原文の雰囲気や解説を読んでから、現代語訳を読みました。なので、読みはじめは、少女小説?と思いましたが、ところどころにその頃の風習などの説明もあり分かりやすかったです。柔らかい文章で、気負いなく読めました。 自分らしく生きることが今より...

『ビギナーズクラシック とりかえばや物語』で、原文の雰囲気や解説を読んでから、現代語訳を読みました。なので、読みはじめは、少女小説?と思いましたが、ところどころにその頃の風習などの説明もあり分かりやすかったです。柔らかい文章で、気負いなく読めました。 自分らしく生きることが今よりももっと大変な時代の、女性の苦悩が描かれていて、古典のイメージが一新しました。 艶っぽいシーンも、こども向けに書かれているからか、びっくりするようなものでもなく。原文も多分あからさまに書かれてないようなので(昔はこれであからさまなのかもしれないけど)、戦前は退廃的らしかったけど、そうとは感じませんでした。

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2023/02/19

女性として生きる男性、男性として生きる女性。それぞれの息苦しさや抗えない本能が細かく描写されている。古典文学の発想の豊かさには敬服する。

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2022/03/07

原典に触れる前に田辺さんの訳を読了。 春風、秋月、夏雲、冬日、というネーミングセンスに痺れました、素敵です。そういう時代なので仕方ない仕方ない…と言い聞かせながらもやはり浮気心極まりない夏雲に終始腹が立ちましたね、楽しかったです。春風と秋月に会ってみたいなぁと思いました。

Posted byブクログ

2022/01/11

本作品では春風、秋月…と名前が与えられていますけど、オリジナルでは名前の代わりに役職が使われているとのこと。 しかしすごい古典が日本にはあるんですね。 なお、続けて『とりかえばや、男と女』著・河合隼雄を読みましたがお勧めです。

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2021/09/17

(長文で駄文な感想です) やんちゃな姫とおしとやかな若君、このきょうだいの物語。 勝手に結婚してハッピーエンドだと思っていたので、まさかの展開にびっくり。結婚後の後日談も描かれている。 春風、女御になった後、裏で帝にバリバリ政治面に意見してればいいのにと思う。いくら帝のご寵愛...

(長文で駄文な感想です) やんちゃな姫とおしとやかな若君、このきょうだいの物語。 勝手に結婚してハッピーエンドだと思っていたので、まさかの展開にびっくり。結婚後の後日談も描かれている。 春風、女御になった後、裏で帝にバリバリ政治面に意見してればいいのにと思う。いくら帝のご寵愛独占状態だったとしても、簡単に引きこもるなよ! 秋月は見事に普通の男になった。妻も複数娶って(それが当時の普通ではあるけど)、初めの恥ずかしがり屋は見る影もないのが納得できないー。女の気持ちが分かりそうな生い立ちなのに、なんかがっかり。 この話のラストは、結局、女は家にいて子育てするのが幸せ、で終わっているようにも読める。作者は本当にそれでいいと思っていたのか??中宮の位まで上り詰め、国母にもなったけど、過去の立場とは釣り合わないと思うのは、私が現代に生きているからかもしれない。 …と、色々考えちゃうけど、まあ、何も考えずに恋愛模様を楽しめばいいのかも?春風が妊娠するまでは楽しかったよー!

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