よだかの片想い の商品レビュー
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ミュウ先輩好きだなー。ミュウ先輩はやけどをして初めてアイコの気持ちが分かるようになったみたいな感じだった。確かにアイコの気持ちはやけどをする前のミュウ先輩には分からなかったかもしれない、だけどそのミュウ先輩にアイコは救われてきたわけだし、必ずしも人と分かり合えなくてもいいんだと思った。
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彼女の心の葛藤 誰もが抱くコンプレックスから逃げる事なく強さも弱さも含めて リスペクトでした。 若い頃 コンプレックスの塊だった私に教えてあげたい1冊です。
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宮沢賢治の「よだかの星」が元になった作品 顔にアザのある女性アイコが、障害を持つ人たちを特集した雑誌の表紙モデルをしたことをきっかけに、映画監督の飛坂と知り合う。 主人公の力強さに惹かれる飛坂 監督の分け隔てないやさしさに惹かれるアイコ お互い自分にないものに惹かれて付き合うが、すれ違いによって最後は別れる でも暗い終わり方ではなく、今後の人生をより一層力強く生きていくと思えるような主振興の成長が感じられる作品
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自分を蔑ろにせず、今の自分で自信を持って生きていく。 そういう生き方を選択することができるようになる、一人の女性の物語だった。 生まれたままの姿で生きていくことを決意したアイコが、とてもかっこよかった。 私は、そんなふうに思えるだろうか。 「前田さん。もし無理をすれば違う自分になれるんじゃないかと思っているなら、その幻想は捨てたほうがいいかもしれない。そのほうが、君はきっと成長できる。たしかに、人は変わることもある。しかし違う人間にはなれない。それは神の領分です」 (P192) 教授が言ったこの言葉が、とても印象に残っている。 もし無理をして変わることができたとしても、自分は自分でしかないのだ。 恋愛小説ではあるが、「愛する人から愛されるハッピーエンド」という形で終わらないのが良かった。 アイコはこの先、ありのままの自分で、まっすぐに生きていくのだろう。 そう感じられるラストが、清々しかった。 顔に大きなアザがある主人公と、『よだかの片想い』というタイトルから、宮沢賢治の『よだかの星』が題材になっているのかなぁと思っていたら、作中にも登場して嬉しかった。 解説内で紹介されていたエピソードを、引用させていただきたい。 (以下、P250から引用) 二人の会話に登場し、タイトルにも関わってくるのが宮沢賢治の『よだかの星』。 周囲から醜いとののしられるよだかは星になりたいと願うが、星たちにも却下され、それでも飛び続けてついに星になる。 この作品をモチーフに選んだ理由については、トークイベントでの作者の言葉を引いてみよう。 「主人公のよだかがいろんな動物にいじめられるなかで、タカに名前を変えろって言われますよね。 でも『名前は変えない』と言う。 名前を変えるぐらいだったら死んで星になりたいって思うところに、何かすごくその生き物のプライドというか強い精神性を感じるんですね。 単純にいじめられて追いやられて星になる話じゃないんですよね、『よだかの星』って。 それは今回の主人公の性格にもあてはまるかなと思いました」
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最初ほ掴めない主人公で、少し読みにくさをおぼえていたけれど、主人公が恋をしてからは掴みどころ見つけられたお話。 紆余曲折あって、最後の方のアイスのくだりからの男の人に可愛いって言ってもらいたかった(てきなニュアンス)のところがぐっと来ました…! 島本理生さん2作目!作品によって雰囲気違うなあと思いました。映画のトレーラーは見たけれど、映画はいいかなあと言う感想です。
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主人公の切ない想いが、それでも前を向こうとする強さが滲みる。 さまざまな感情が入り乱れる初恋を思い出すような作品だった。 「一度切りでいいから、一番にしてくれたら、あとはもうずっと待つから。一生だって待ち続けるから。」 切ないけど、好きになって本当によかったって思える恋は、素敵だ...
主人公の切ない想いが、それでも前を向こうとする強さが滲みる。 さまざまな感情が入り乱れる初恋を思い出すような作品だった。 「一度切りでいいから、一番にしてくれたら、あとはもうずっと待つから。一生だって待ち続けるから。」 切ないけど、好きになって本当によかったって思える恋は、素敵だな、、、。
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映画化されるのをきっかけに読む。 もう少しだけ、アイコさんのエピソード読みたかった。少し物足りない。
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生まれつき顔の左頬に大きなあざのあるアイコは、おしゃれや恋愛を諦めて勉強に打ち込み、大学院に通っていた。このまま地味な人生を送っていくのだと思っていたとき、ルポルタージュで自分のあざのことを語り、表紙まで飾ることに。ついには映画化の話にまで発展して‥。 真面目で真っ直ぐで、人付き合いを避けてきたアイコが、映画監督の飛坂に惹かれていく過程や、もどかしさに苦しむさまが手にとるように分かって切なかった。 タイトルから、きっとこれは悲恋のまま終わるのだろうとは思ったけれど、アイコを理解している人々の存在に救われた。
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島本理生さんの本が好きで何冊か読んでいるが、今回も女性ならではの視点で繊細に言葉が紡がれていた。 アイコのアザを「葛藤しながら強く生きて来た証」と無限に広がる夜空に解放してくれた飛坂監督。ひたむきな恋心を知ったアイコに幸せになってもらいたい。
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このお話大好きだった。 島本理生さんの小説って重い内容が多いけど、これは決して軽い訳ではないけど、割とサクッと読める。 実写化するみたい、これは見たいな。
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