よだかの片想い の商品レビュー
良くも悪くもコンプレックスとかって、他人に気付かされるものなんだなと思った。 この本に出てくる女性は、生まれつき顔にアザがあり授業中に同級生からそのアザをみて、琵琶湖そっくりだと言われる。それを聞いた先生が、何でひどいことを言うんだと怒りみんな謝る。彼女にとってそれまで何とも思っ...
良くも悪くもコンプレックスとかって、他人に気付かされるものなんだなと思った。 この本に出てくる女性は、生まれつき顔にアザがあり授業中に同級生からそのアザをみて、琵琶湖そっくりだと言われる。それを聞いた先生が、何でひどいことを言うんだと怒りみんな謝る。彼女にとってそれまで何とも思ってなかったアザが、これは恥ずかしいものなんだと認識してしまうことが、女性が生きづらくなる発端となった。 それから男性に恋をして、他人の気持ち、行動などの機微や心情を考えれるようになっていく。 自分では気にしていなかったことが、他人からすると気にすべきことって確かにけっこうあるな、みんな何かしら経験してきたんじゃないかと思った。生きていくうえでこれはどうしようもないけど、気にしない人間になりたい。
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新年一発目は島本理生の恋愛ものが読みたいと思い読みました。歳上の男性との片想いという構図は『ナラタージュ』と似ていて、今回も飛坂の「一緒にいるっていうのは、相手を肯定しながら同じ場所にいることなんだからさ。それは立派な理由だし責任だ。」という台詞にグッときました。ただ良くも悪くも...
新年一発目は島本理生の恋愛ものが読みたいと思い読みました。歳上の男性との片想いという構図は『ナラタージュ』と似ていて、今回も飛坂の「一緒にいるっていうのは、相手を肯定しながら同じ場所にいることなんだからさ。それは立派な理由だし責任だ。」という台詞にグッときました。ただ良くも悪くもいつもよりアッサリ読めてしまいました。私の感受性が老いてきた?
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薄い本ですぐ読めた、 宮沢賢治のよだかの星から来てる本、大人になってからだとよだかの星も受け取り方が違う 自分が擦り減る人付き合いは、頑丈でも、周りの人にはして欲しくないし、したくない 顔のあざは極端だけど、触れて良いのかわからなくて、結局何も言えなくってもやもやすることある、距離感って難しい 肩書きとか結果に拘って、それが無くなったら空っぽだなあと思ってずっと走ってる感じもする、フィルターがあるから見えるものもあれば、ないから見えるものもあって難しい
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顔に大きなアザのある女の子が主人公で、不器用なようで芯が強くて、でも弱くて、私もアイコちゃんといろんな感情を一緒に経験した気持ちになった。初恋の心震えるあの感じ、なんで恋ってこんなに始まりは素敵なのに終わりは苦しいんだろうって思った。 そして、どうして島本理生さんの書く男の人ってこんなに好きになっちゃうんだろう。しかも幸せになれないってわかってるんだけど好きにならずにいられないタイプの…笑。何回も、飛坂さんと上手くいきますようにって願ったけど結ばれなかった。アイコちゃんが恋愛経験者だったら、もしくはあの「付き合ってるのに片思い」状態を我慢すれば一緒にいられたかもしれない。でも、あそこで大好きだけど許せないって譲らなかったのもアイコちゃんらしいし、だからこそ対比で原田くんとは一緒に幸せにやっていけるような予感がするんだよな。飛坂さんとのハッピーエンドがよかったけど、そうならないからこそのこの作品の良さなのかなぁとか。
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好きって気持ちがどれだけ素敵でどれだけ危うくて、誰かを思ってる女の子って本当に可愛いし強いの。 ここまでまっすぐな恋愛私できてきたかな。 もっと感情に素直になりたい、伝えたい気持ちは相手に伝えないまま終わるなんて嫌だ。 でも逆に、本当に好きだからこそ一緒にいないって言う選択肢も...
好きって気持ちがどれだけ素敵でどれだけ危うくて、誰かを思ってる女の子って本当に可愛いし強いの。 ここまでまっすぐな恋愛私できてきたかな。 もっと感情に素直になりたい、伝えたい気持ちは相手に伝えないまま終わるなんて嫌だ。 でも逆に、本当に好きだからこそ一緒にいないって言う選択肢もあるんだとも思った。 自分が大好きで大好きでも 相手にとっては遊びの1人で大事にしてもらえないくらいなら離れるべきなんだ。 本当の好きってそういうことだ、好きな人は自分の中で永遠にかけがけのない存在であってほしいから。 主人公のその気持ちには切ないけれど共感はできた。 友達のまりえが言った、「言葉にしないのはお互い大人だと思ってたけど、関係ないね。八十歳になったって、好きだったら好きって言うし、付き合おうってはっきり言いたくなるもんだよね」 って言葉がなんだかすごく刺さった。 アイコがハッとしたように私もハッとした。肝心な言葉を言ってこなかったり伝えてこないことはつまりそう言うことなんだと思う。 それは、それだけは何歳になっても変わることのない事実なのかもしれない。 本の解説もいつもしっかり読むんだけど、(そこ読むとなるほどそうだったのかってなること多いからおすすめ) 今回はそこに核心につく言葉があったから載せてお く。 本当にこの本は片想いしてる全ての女の子に読んでほしい。 この紛れもない事実を、とても温かくそして前向きに教えてくれる本だから。 “アイコは自分のことを「頑丈ですから」と言った。 でも、自分を犠牲にして相手に合わせることを「頑丈」とは言わない。それは弱さゆえに相手にすがっているだけなのだ。 アイコの決意は、もう自分を犠牲にしないという思いの表れ。 きっと相手よりも自分の方が一千倍も一万倍も辛かったに違いない。でもそこでようやく真の意味で自 分を愛せるようになったのではないか。 たとえ振り回されても、愛する相手に尽くせることが幸せ、と言う恋愛の形もあるだろう。 でもやはり、個人としては「あなたをないがしろにするような相手とはつきあうな」と言いたい。人間同土、完璧に対等な関係を築くのは難しいし、もちろん、どちらかが妥協したり歩み寄ったりすることだって必要だ。でも常に自分の気持ちをすり減らして、疲弊してしまうような恋愛は私だったら人切な人たちにしてほくない。”
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飛坂さんに惹かれる気持ちは共感できた。 女性特有なのかな?細かいことにずーっと囚われて息をするように悩んでいて、 そこにひょうひょうとした年上男性が来て「そんなの気にしなくていいんじゃよ!」と言ってくれると 「この人といると心の重荷がとれる!」ってコロッといっちゃう。 でも大概そういう人は本当に気にしない人なので、そのレベル感によっては振り回されるばかりの恋愛になる、と。 それに対して冷静でいられたアイコはすごい。 好きな言葉。 「前田さん。もし無理をすれば違う自分になれるんじゃないかと思っているなら、そ の幻想は捨てたほうがいいかもしれない。そのほうが、君はきっと成長できる。たしかに、人は変わることもある。しかし違う人間にはなれない。それは神の領分です。」
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太田母斑というあざができる病気のことは、以前に漫画読んだことがあり知っていた。イメージもついていたからこそ、アイコに向けられる世間の目や、反応が簡単に想像できた。飛坂さんに出会ってからのアイコは、本当に見違えるように変わったと感じた。高校時代とはうって変わってハキハキした子になったなと思ったけど、実際はアイコは元からこんな性格であることを忘れていた。ひたすら自分を隠すことに徹していたからこそ気づかれなかったアイコの魅力。外見で人を判断することは無くならないと思うが、飛坂さんや原田くんのような男性が増えればいいなと思った。
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感性がほとばしる作品だった。 自分を肯定的に受け入れることの難しさを丁寧に描いている。ありのままの自分自身を受け入れるためのトリガーになったのは人を大切に想う気持ちだった。繊細な恋愛感情をみずみずしく描いていて爽やかな読後感だった。
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2012年 顔に生まれつき大きな青いあざのある大学院生。 彼女は、自分のアザを個性と受け止めながらも、恋や交友から離れた生活をしてきた。 そのアザのある女性としての生き方を雑誌に取り上げられたことで、知り合うはずもなかった映画監督と関わり始める。彼女は、彼の隔たりない性格に惹かれ...
2012年 顔に生まれつき大きな青いあざのある大学院生。 彼女は、自分のアザを個性と受け止めながらも、恋や交友から離れた生活をしてきた。 そのアザのある女性としての生き方を雑誌に取り上げられたことで、知り合うはずもなかった映画監督と関わり始める。彼女は、彼の隔たりない性格に惹かれて、彼も彼女のひたむきな強さに惹かれる。しかし、映画監督として生きる世界の常識から抜ける事はしない。 彼女は、その価値観の違いに耐える事はできず、初恋に別れを告げる。 彼女のアザという弱い部分から得ていく清さを心地よく読みました。 宮沢賢治の「よだかの星」からのタイトルです。よだかの様に、その外見に周囲から冷ややかな対応をされてきた彼女が、そのアザの部分も含めての自分で生きていく方を選び、そんな彼女を受け入れてくれる次の男子が現れます。ちゃんと見てくれている子はいるんです。
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いやー恋愛小説ハマった。島本さんの恋愛小説はナラタージュもだけど、切なくて苦しくてめっちゃ良い!!!!!これぞ恋愛!!! 島本さんの本はペースが良くて読み進めるのも苦じゃない。 好きだけじゃ恋愛はできないという意味が何となくわかった。いくら好きでも自分を大切にすることを第一優...
いやー恋愛小説ハマった。島本さんの恋愛小説はナラタージュもだけど、切なくて苦しくてめっちゃ良い!!!!!これぞ恋愛!!! 島本さんの本はペースが良くて読み進めるのも苦じゃない。 好きだけじゃ恋愛はできないという意味が何となくわかった。いくら好きでも自分を大切にすることを第一優先にする事って結構難しい。 自分を犠牲にしてでもいいからそれでも一緒にいたいと自分だったら思ってしまうかも。
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