移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活 の商品レビュー
多分7年くらい前に一度読んでいる。 2011年頃の話でだいぶ時は過ぎているので、日本に住む外国人事情も変わってはいるかと思うけど、やっぱりこの本は面白い。
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単行本の出版から10年経っているので、状況が変わっていることもあるだろうが、とても面白かった。取材は大変だったようだが、読んでるこちらも、異国の人たちのコミュニティに入り込み、料理を食べてるような気分で楽しかった。どの人たちも異国である日本で生き生きとたくましく、大変なこともある...
単行本の出版から10年経っているので、状況が変わっていることもあるだろうが、とても面白かった。取材は大変だったようだが、読んでるこちらも、異国の人たちのコミュニティに入り込み、料理を食べてるような気分で楽しかった。どの人たちも異国である日本で生き生きとたくましく、大変なこともあるに違いないのに元気に生きておられ、見習わなきゃと思った。 文庫本のあとがきで高野さんが書いておられるように、外国人に対するヘイトは決してなくなるどころかひどくなる一方だ。日本人に自信や余裕がなくなって来たからだとおっしゃってる通りだと思う。 "これから日本が外国の人たちにとって、もっともっと住みやすい国になることを祈って止まない。なぜなら、そういう国は明るく気さくであるはずで、日本人にとっても住みやすいはずだからだ。"
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外国から日本に移住した人たちは普段どんなものを食べているのか。全国の町に溶け込みながら、食を通じて日本と生まれ故郷を行き来する人びとに取材したルポルタージュ。 本文に入る前に口絵の写真を見ているだけでお腹が空く。著者は執筆当時主夫になったばかりで料理の心得がなかったらしく、料...
外国から日本に移住した人たちは普段どんなものを食べているのか。全国の町に溶け込みながら、食を通じて日本と生まれ故郷を行き来する人びとに取材したルポルタージュ。 本文に入る前に口絵の写真を見ているだけでお腹が空く。著者は執筆当時主夫になったばかりで料理の心得がなかったらしく、料理の詳しいレシピが紹介されていないのが惜しい。 取材期間中に東日本大震災が起こり、それが全体を通して大きなトピックになっていく。つてを辿って疎開したり自国に一時帰国する人も多いなか、フィリピン人女性たちが残る東北の漁師町に食材を持っていく章の明るさは泣けてくるほどだ。文化の違いや差別的な視線を乗り越え、長い時間をかけて家族や隣人たちとの関係を築いてきた彼女たちは、家が倒壊しても自分の居場所はここだと言い切る。 それと対極のエピソードもある。中国生まれの朝鮮人マッサージ師は「日本はラク」だという。中国に移住した移民2世だった彼にとって、漢族との軋轢に苦しめられてきた中国よりもしがらみのない日本が気楽だった。 著者は取材を申し込んで各人のソウルフード的な料理を作ってもらうのだが、自分で「ラーメンとカレーは日本の国民食」なんてことを言いながらブラジル人が作るペルー料理に首を傾げ、"らしさ"を求める人間心理を見つめているのが面白い。こんなにいろんなところへ旅している人でもステレオタイプから逃れるのは難しいんだなぁ。
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おもしろかった! 自分では知りえない世界を垣間見えた。 ときどき外国の方で、ルールを破ろうとする人がいる。例えば空港の荷物検査で、持ち込み禁止されたものを取り上げられて食い下がる人たちをテレビで見たことがある。彼らは自分の事情を延々と話し、情に訴えて説き伏せようとする。 理屈を...
おもしろかった! 自分では知りえない世界を垣間見えた。 ときどき外国の方で、ルールを破ろうとする人がいる。例えば空港の荷物検査で、持ち込み禁止されたものを取り上げられて食い下がる人たちをテレビで見たことがある。彼らは自分の事情を延々と話し、情に訴えて説き伏せようとする。 理屈を訴えるならわかるけど、そんな事情話したってなにも変わらないのに、と彼らのことを思っていた。図々しいとさえ思っていた。 でもこの本で、公園での焼肉パーティーを怒られたスーダンの人たちの描写を読んで、ああそうか、と腑に落ちた。 「スーダンでは独裁政権がいろんなことを禁止したり強制したりするから、僕らの方も言い訳をしたり、あの手この手でピンチをくぐり抜けるのに慣れてるんだ」 ルールが正しくない可能性を知っていて、自分たちの権利を守らなきゃいけないから、主張するのか。 自分にはない発想だった…。
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高野氏の本を、最近追い続けている・・これで何作目か!? 飽きることなく、氏の唯我独尊的と言えなくもない、足で、口で培った行動力とボギャブラリーに舌を巻いているのである。 これもめっぽう面白い。 執筆時の男女別 日本国内居住数を載せているが、10年余の今、どれくらいの変化があるだ...
高野氏の本を、最近追い続けている・・これで何作目か!? 飽きることなく、氏の唯我独尊的と言えなくもない、足で、口で培った行動力とボギャブラリーに舌を巻いているのである。 これもめっぽう面白い。 執筆時の男女別 日本国内居住数を載せているが、10年余の今、どれくらいの変化があるだろう・・同時に、日本人の国際意識の高まりはプラスか否か、円安の影響は、コロナ危機以降の増減はなど勝手に推測を入れつつ読んだ。 どの民族にも言えるのは【裃を脱いだそこに見える 巣の、裸の人間性】 氏がほかの著作で力説しているように、出されたものを表情変えず、喜んで(はーい)と食べる姿を見せてこそ、「そこに醸し出されて居る空気】と言った騎亜していけるのは論を待つまでもない事。 私がいつも楽しめ、興味を持つのはそこの奥にちらつく、思考の多々。 *国債が10兆を超え、米価が凋落し、区米風の食事が進行して生活習慣病が顕在化した21世紀の日本、欧米はやはりパンが大事、でもあの悲惨な国情を抱えるミャンマーですらコメが常に溢れているという事実。日本の農業はどこへ漂流するのだろう。 *言葉と料理を核とするフランス、国連は移民の定義を定めている・・その範疇にこだわって考えるとこの本の設定自体難儀になってくる・・が私的にはリベラルな認識で了解した。 *弁当事情で~台湾人は「日本人の中で生きて行くことができる子」を育てることに一義を置いている。ブラジル人は自分たちのアイデンティティを「他民族人種の移民国家」と認識している。。 *西葛西にて~インドでは自分と異なるものが同居していることは常態。どれも正しい、それを理解する事が生きて行く上でのスタンス。 *日本ではクリスマスは「アメリカ式!」ロシアのそれはユリウス暦・・1月7日八系ロシア人に抱いてきたファンタジーは何やら謎めいたノスタルジーなんだ。 大和朝廷の時代、朝鮮民族の優秀なものはは漢語ができた・・よって、医学や料理を教え、それは今日の米、味噌、酢、豆腐、種々の医学医術に通じて行っている。 もちろん、アカデミズムのお歴々カラ云えば、反論、談論活発となること大だろうが・・ 【日本は平和、住みやすい】という虚の外見の裏に隠れた実を見据える一角になった。
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Amazonのレビューでは一部右寄りの人から低評価つけられてるし、右から見れば高野氏も左なんだろうが、そんなに偏った内容ではなくニュートラルな立場から書かれた読み物だとおもう思う
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日本在住の外国人が普段どんな食事をしているかのレポート。 各章で国別になっている。 連続して読んでいると、新鮮味に欠けるので 他の本を1冊読んだら、この本の1章を読むという具合にすると 一層楽しめると思た。
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国じゃなく人を深掘りしている感じ。 自国から離れた外国の人たちが日本をどう見ているのかを垣間見れた気がする。
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おもしろかった、日本に住む外国人のコミュニティで食しているものを食すという企画。 2012年に出版されており、取材当時の被災した外国人たちの話しもある。 日本に住む外国人たちを「食」からみた、困難があっても力強く生きる彼らの生きざまに魅かれます。 第1章 成田のタイ寺院 第2...
おもしろかった、日本に住む外国人のコミュニティで食しているものを食すという企画。 2012年に出版されており、取材当時の被災した外国人たちの話しもある。 日本に住む外国人たちを「食」からみた、困難があっても力強く生きる彼らの生きざまに魅かれます。 第1章 成田のタイ寺院 第2章 イラン人のベリーダンサー 第3章 震災下の在日外国人 第4章 南三陸町のフィリピン女性 第5章 神楽坂のフランス人 第6章 中華学校のお弁当 第7章 群馬県館林市のモスク 第8章 鶴見の沖縄系ブラジル人 第9章 西葛西のインド人
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日本にいる外国人の食事を通してわかったその人となりや文化が興味深い。登場する人たちはそれぞれ魅力的。そして何よりその人たちを描く高野さんの文章が面白く、楽しい時間を過ごせた。
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