中野のお父さん の商品レビュー
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北村薫氏の本、ということで気合を入れて 読まないと!と思っていたためかなり 後回しにしてしまいました。 主人公美希はアラサーの出版社勤務。 定年間近の高校教師の父は、主人公が 日常でのちょっと困ったことを相談したり、 相談どころかただ話をしているだけなのに、 解決してしまう名探偵。 『円紫さんと私』シリーズの私と同じ職業の 主人公だけれども、内容はとても軽妙で 雰囲気は『覆面探偵』シリーズに近かったです。 さらっと楽しく読めました(´艸`*)
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出版社勤務のアラサーの娘と定年間近の国語教師の父。 ほのぼのとした父娘の会話にほっこり。 この父娘の信頼関係の深さにはちょっとびっくり。 ここまで仲のいい父娘は今の世の中、なかなかいないんじゃないかな。 「謎をレンジに入れてボタンを押したら、たちまち答えが出たみたい」と百科事典のように博識な父。 定年間近の父は何かと煙たがれるけれど、こんな頼りになる父なら重宝されること請け合い。 娘との会話がない、と嘆き悲しむ世の父たちよ。 「中野の父」を見習いたまえ。
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いわゆる日常ミステリー 人が死んだりしないので(例外も一話あったかな…?) 安心して読めます。 2019年3月の続編を読もうと思ったら、こちらが先に出ていたようなので読みました。 短編なのでサクサク読めました。
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定年間際の高校国語教師のお父さんと文芸編集者の娘との謎解き物語。 8つの物語があるが、夢の風車と数の魔術が印象に残った。
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全体的に淡々とほのぼのした、編集者や著者、古本などなどあらゆる本にまつわる日常の謎。ただいくつかは謎というより蘊蓄という感じ。お父さんが微笑ましいけど、美希があんまり好きになれなかったなあ。それこそ、1つ目のエピソードのように、その年頃じゃないのにその年齢層の人を書くのは難しい...
全体的に淡々とほのぼのした、編集者や著者、古本などなどあらゆる本にまつわる日常の謎。ただいくつかは謎というより蘊蓄という感じ。お父さんが微笑ましいけど、美希があんまり好きになれなかったなあ。それこそ、1つ目のエピソードのように、その年頃じゃないのにその年齢層の人を書くのは難しいということなのかなあと思ってしまった。でも後半になるにつれて楽しくなってきたので、単純に私の慣れの問題だろうか。
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文学的事件って、どうなんだろうと思っていたけど、予想を超えて面白かった。別に感動するとか、衝撃的な結末がっていうんじゃないんだけどさ。むしろこういう日常的風景の、かつ好きな本にまつわる事件というのが、日常的な楽しみとしてぴったりな気がする。北村薫さんて、ほんとうにこういう方面で魅...
文学的事件って、どうなんだろうと思っていたけど、予想を超えて面白かった。別に感動するとか、衝撃的な結末がっていうんじゃないんだけどさ。むしろこういう日常的風景の、かつ好きな本にまつわる事件というのが、日常的な楽しみとしてぴったりな気がする。北村薫さんて、ほんとうにこういう方面で魅力的な本を出すよなぁ。
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出版社に勤務するアラサー女性の周りの日常の謎。そのお父さんが安楽椅子探偵としてするっと謎を解いてくれます。主人公は仕事柄一人暮らしをしているもののそれほど遠くに住んでいるわけでもないのでこの「時々」実家を訪れる頻度とスタイルがとてもちょうど良くて二人の会話も微笑ましく読んでいて気...
出版社に勤務するアラサー女性の周りの日常の謎。そのお父さんが安楽椅子探偵としてするっと謎を解いてくれます。主人公は仕事柄一人暮らしをしているもののそれほど遠くに住んでいるわけでもないのでこの「時々」実家を訪れる頻度とスタイルがとてもちょうど良くて二人の会話も微笑ましく読んでいて気持ちがいいです。謎は出版社勤務ということでもちろん本にまつわるものが多く、優しいものばかりではなくちょっと苦いものもありましたが、主人公の頑張り具合や二人の雰囲気がとても良いのでさくさくと読みやすかったです。
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いわゆる安楽椅子探偵物。短編構成で凝ったトリックもないので気楽に読み進めることができる。ユーモラスで軽いタッチ。それだけに後に何も残らない感が残念。
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人物写真の反転はご法度だけど、普通の人が見慣れているのは反転だ(鏡に映った姿を見ているから)、っていう話が興味深かったです。 しかしながら、これ、普通、上下反転はしませんよね。180°回転ならするけれど。ショートカットを押し間違えたというならありそう。 で。上下反転した上に左右反転したら元に戻ります(180°回転した状態で)。 だからこの場合は「180°回転するところを上下反転した」が正しいだろうなあ、と。
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もう殆ど伝統芸能の域に達している北村先生の著作は、どれもこれもユーモラスで優しくて、謎解きも知的で読んでいて鎮静効果すら感じます。でっぷりと太った穏やかなお父さんの推理は明快でさわやか。でも実際にいたら日常の事を全部見透かされそうでちょっと怖いかも。 思えば北村先生の本好きだと思...
もう殆ど伝統芸能の域に達している北村先生の著作は、どれもこれもユーモラスで優しくて、謎解きも知的で読んでいて鎮静効果すら感じます。でっぷりと太った穏やかなお父さんの推理は明快でさわやか。でも実際にいたら日常の事を全部見透かされそうでちょっと怖いかも。 思えば北村先生の本好きだと思い込んできたけれど、コージーミステリーっぽい先生の本はあまり嵌れない自分がいます。多分言葉遊びを楽しめる鷹揚さが自分に欠けているのかも。翻って嵌りまくったのは、ハラハラする「ターン」、切なくなる「スキップ」、涙がとまらない「ひとがた流し」、そして完全に騙されつつ人間ドラマも心に染みた「盤上の敵」今まで読んできた本の中でも燦然と輝く名作ばかりです。思い返しても面白かった。 思えば円紫さんシリーズも嵌れなかったので完全に受け取り手の問題なんだろうなあ。またぴったりくる北村先生の本に出会いたいものです。
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