千年鬼 の商品レビュー
数年ぶりに再読。 小鬼と民の無垢な心に改めて号泣。 いつの日か、再び共に過ごせる日がくることを希望したい。
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2015/12/post-ebb9.html
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業を思う。人の想いの強さも。人以上に人の心を持つ小鬼に泣けた。いつか、救われる日が来るといいなという希望がある。たとえ、千年先でも。
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民という少女の鬼の芽を発芽させない為、小鬼が千年の間、何度も何度も何度も、彼女を助ける話し。二重底のような形式に話しがなっていて、小鬼がどうして、そんなことをしているのかが核になります。そこから怒濤のラストなのですが、とにかく切ない。悲しすぎる。ラストの鬼の墓場で、民が小鬼の灰というか砂になった欠片を、次の千年ほどの時間をかけて集めている姿は同情するというよりも悲しすぎる。すべては、人の業に帰結するのだろうか?。
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「鬼の芽は、鬼ではなく人に宿る」この最初の一文に妙に納得してしまった。 登場人物もストーリーも昔話のような味わいがあり、アニメになったらとてもいいだろうな〜と思う。 表紙の絵に惹かれて購入したが、読後もその思いは変わらなかった。楽しそうな小鬼を見ると切ない。この絵に願いを込めたいと思う。
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鬼と人間とのロマンチックな物語。最初は鬼にまつわる短編集かと思ったが次第に真相が明らかになっていく。読み終えた今、満足感と言うよりは、切なさが心を占拠している。
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所々泣けたし良い話だと思う。でも少しクドイというか説経じみているなと感じる時もあった。自分も鬼の芽を持ってて角がわずかに出たり引っ込んだりの毎日を最近は送っているので、読めて良かったかもしれない。 でも、どこかで似ている本を読んだ気もするな。
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神話や昔話、口伝による土地の云い伝え、現在の世に向け、実に示唆に富む。 本作は小鬼と女童の物語。罪と罰、贖罪と慈しみ。優しい仏教の教えみたいな感じかな。 メーテルリンクの『青い鳥』を彷彿させる。 人間が作り出した価値観は時を経れば経る程に、自らを息苦しくさせてゆく摩訶不思...
神話や昔話、口伝による土地の云い伝え、現在の世に向け、実に示唆に富む。 本作は小鬼と女童の物語。罪と罰、贖罪と慈しみ。優しい仏教の教えみたいな感じかな。 メーテルリンクの『青い鳥』を彷彿させる。 人間が作り出した価値観は時を経れば経る程に、自らを息苦しくさせてゆく摩訶不思議な生き物だと。 知恵が生む副産物。野生動物にはない死生観、善悪、道徳。 西條氏の作品は初めて読んだけど、とても良い一冊でした。子供達には、ぜひ読み聞かせをしたい作品でした。 「神なき知育は悪魔を育てる」って言葉をふと思い出しました。
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小鬼と少女の切ない物語。 お伽噺のようだと思って読み進めていたが、二人の純粋な、相手を思いやる気持ちが伝わるステキな物語だった。 小鬼はただ少女の笑顔が見たくて。 少女は小鬼に再び逢いたくて。 物語の中で色々な「鬼の芽」が出てくるが、中でも「忘れの呪文」が心に残った。 「知恵」と引き換えに人は「罪」を得る。 人は時を経るにつれ「知恵」を貯えるが、結果、己を縛ることにもなる。 ただ「忘却」だけが唯ひとつの救い……なんとも深い文章だった。
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小鬼が人間の少女を救うため、千年の間少女から生じた〈鬼の芽〉を集める物語。文句を言いながら付き合う黒鬼の仕事ぶりが微笑ましい。行く先々で鬼の芽を宿す人々の無垢ゆえに傷ついた心が切なく、救われる様に安堵する。 天界の天女よりも、黒鬼や小鬼の方が人間に近い感情を持っていて共感しやすか...
小鬼が人間の少女を救うため、千年の間少女から生じた〈鬼の芽〉を集める物語。文句を言いながら付き合う黒鬼の仕事ぶりが微笑ましい。行く先々で鬼の芽を宿す人々の無垢ゆえに傷ついた心が切なく、救われる様に安堵する。 天界の天女よりも、黒鬼や小鬼の方が人間に近い感情を持っていて共感しやすかった。 小鬼が人間に近い感情を持っていたから、民の悲劇は起こったし、その後の小鬼の奮闘もあった。そして、小鬼の情に民が報いることになった最後のシーンに祈りと切なさが入り混じる複雑な気持ちに。 少しかなしくて、やさしい物語でした。
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